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国内最大手仮想通貨取引所bitFlyer
国内最大手暗号資産（仮想通貨）取引所として名高いbitFlyer（ビットフライヤー）。
同取引所は、様々な著名人を起用したテレビCM放映などによりその認知度を急拡大させましたが、数ある他の取引所と比較してサービスの質やセキュリティ面で優位性があります。
本記事では、全取り扱い銘柄など基本情報をはじめ、最大手だからこそ提供できるユニークなサービス群、IEOを実施したプロジェクトなどについて網羅的に解説します。
- bitFlyerってどんな仮想通貨取引所？
- 1-1 取扱い銘柄など基本情報
- 1-2 アプリの画面
- bitFlyerのメリット/デメリット
- 2-1 bitFlyerの3つのメリット
- 2-2 bitFlyerのデメリット
- bitFlyerのセキュリティレベルは？
- bitFlyerの仮想通貨サービス（bitFlyerクレカ・Tポイント・Brave連携・積み立て・ビットコインをもらう）
- 4-1 bitFlyerクレカ
- 4-2 Tポイント
- 4-3 Brave連携
- 4-4 積み立て
- 4-4 ビットコインをもらう
- bitFlyer、IEO事業参入
- 5-1 「YAY」トークン
- 5-2 エルフトークン（ELF）
- bitFlyer独自チェーン「miyabi」がジパングコインの基盤に
- bitFlyerまとめ
目次
1.bitFlyerってどんな仮想通貨取引所？
bitFlyerは、株式会社bitFlyerが運営する仮想通貨取引所。同取引所のCEO（代表取締役）を務める加納裕三氏は、ゴールドマン・サックス出身で金融領域に精通しています。
ブロックチェーン技術にも造詣が深く、日本ブロックチェーン協会（JBA）代表理事を務めるほか、ブロックチェーンEXPOなどのイベントで多くの登壇実績があります。また、仮想通貨をめぐる規制緩和を実現すべくロビー活動を行うなど業界の発展に貢献してきた第一人者として知られています。
bitFlyerは、利用者数や流動性が国内最高水準であり、6年連続でビットコイン取引量国内最高※を記録するほど。
※Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2016年-2021年の年間出来高（差金決済/先物取引を含む）
セキュリティへの力の入れようは国内取引所の中で群を抜いており、これまでにインシデント例もないため安心して資産を預けることができます。
また、そのブランド力や資金力をいかしたユニークな仮想通貨関連サービスも提供しているため、仮想通貨の売買にとどまらず様々な用途で利用できます。
海外展開もしており、bitFlyer EUROPE S.A.とbitFlyer USA, Inc.という子会社で仮想通貨取引所サービスを提供。特に証拠金（レバレッジ）取引は世界でも高いシェアを誇ります。
1-1 取扱い銘柄など基本情報
bitFlyerの取扱い銘柄や各種手数料など基本情報を以下の表にまとめています（国内ではbitFlyerでしか取扱われていない銘柄は赤字にしてあります）。
※bitFlyer Lightningは、仮想通貨の現物（板取引）・レバレッジ取引ができる上級者向けの取引所サービスのこと。bitFlyer Lightning（現物：板取引）におけるビットコイン（BTC）以外の銘柄は、ブラウザ版のみの取扱いのため注意。
※MATICについては、イーサリアムチェーン上のERC-20トークンにのみ対応しており、ポリゴンチェーンには非対応です。そのため、bitflyerで購入したMATICをポリゴンチェーンに送金しようとしたり、ポリゴンチェーン上のMATICをbitflyerに送金しようとすると資金を喪失する恐れがあるため注意しましょう。
| 基本情報 | 取引所 | 販売所 | Lightning（現物：板取引） | Lightning（レバレッジ：板取引） | |
|---|---|---|---|---|---|
| 取扱い銘柄（24年10月時点） |
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| 最小取引単位（BTC） |
0.001BTC |
BTC:0.00000001BTC |
BTC:0.001BTC |
0.01BTC |
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| 最大取引単位（BTC） |
1,000BTC |
BTC：20BTC |
BTC：1,000BTC |
1,00BTC |
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| 取引手数料/スプレッド |
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| 出金手数料 |
■日本円 ■仮想通貨 |
||||
| レバレッジ取引 | 〇 | ||||
| スマホアプリ | 〇 | ||||
| 関連サービス | 積み立て/bitFlyerクレカ/Brave連携/ビットコインをもらう/TポイントをBTCと交換 | ||||
1-2 アプリの画面
以下は、bitFlyerアプリの販売所サービスの騰落率、取引所サービス（板取引）、bitFlyer Lightning（上級者向け取引所）の画面です。
bitFlyer Lightningでは、現物取引（板取引）のほか、レバレッジ取引もできます。ユーザーが使いやすいように画面や操作方法を自分でカスタマイズでき、APIを活用した高度な取引も可能。上級者向けのサービスと言えます。
1-2-1 騰落率
1-2-2 取引所サービス（板取引）
1-2-3 bitFlyer Lightning（上級者向け取引所）
2.bitFlyerのメリット/デメリット
ここからは、bitFlyerを活用するメリットとデメリットについて解説します。
2-1 bitFlyerの3つのメリット
bitFlyerのメリットを3つ紹介します。
2-1-1 国内最高水準の流動性
bitFlyerは、取引量・流動性が国内仮想通貨取引所の中で最高水準で、中でもビットコインの取引量は6年連続で国内No1※を記録するほどです。
※Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2016年-2021年の年間出来高（差金決済/先物取引を含む）
注文が約定しやすくトレーダーにとって理想的な取引環境と言えるでしょう。
2-1-2 多様なビットコイン取引
bitFlyerは、販売所と取引所（板取引）のほか、bitFlyer Lightningというビットコインの板取引とレバレッジ取引が可能な上級者向け取引サービスも提供しています。
様々な注文方法に対応しているため、その時々の相場環境に合った注文で利益を狙いたい人には最適です。
2-1-3 仮想通貨を貯めるユニークなサービス群
他の多くの取引所で提供されている積み立てやステーキングをはじめとし、ビットコインが付与される「bitFlyerクレカ」、Braveブラウザとの連携で仮想通貨BATが付与されるサービスなど仮想通貨を貯められるお得なサービスも提供しています（それぞれのサービスの詳細は後述）。
2-2 bitFlyerのデメリット
bitFlyerのデメリットについて解説します。
2-2-1 取引所サービス（板取引）の取扱い銘柄数が少ない
bitFlyerの取引所サービスの取扱い銘柄数は「かんたん取引所」と上級者向けの「bitFlyer Lightning」をあわせて7種類。
販売所サービスの取扱い銘柄数が36種類であることを考慮しても、少ないと言わざるを得ません。
2-2-2 販売所サービスのスプレッドが広い
bitFlyerは販売所サービスのスプレッドが比較的広い仮想通貨取引所です。
スプレッドとは売買価格の差のことで、例えば、1BTC＝1000万円の時に1BTCを販売所で売買しようとした際に買値が1050万円、売値が950万円と提示された場合は、その差額の100万円がスプレッドです。
この「買値（Ask）-売値（Bid）」で算出されるスプレッドが広いほど投資で得られる利益が減ることになる点には留意しましょう。
大手の取引所として販売所サービスを主な収益基盤とすることで、最高水準のセキュリティを維持するための投資に充てていると考えられます。
3.bitFlyerのセキュリティレベルは？
bitFlyerは、次世代の強力なセキュリティシステムを導入しており、その堅牢さは国内随一と言えるでしょう。
具体的な施策の一部を紹介します。
3-1 資産の分別管理
顧客から預かる日本円と仮想通貨の両方において同社保有分の資産と分別管理することにより、内部犯行や資金流出のリスクを低減しています。
3-2 コールドウォレット管理
顧客保有分と同社保有分のビットコインはいずれも100％コールドウォレット（インターネットから隔離されたウォレット）にて保存されています。そのため、資金流出の可能性は極めて低いでしょう。
3-3 マルチシグ方式
仮想通貨の送金の際には、複数の秘密鍵を必要とするマルチシグ方式を採用することにより、高セキュリティのウォレットシステムを実現。誤送金や不正流出などを防いでいます。
3-4 SSL暗号化通信
顧客の個人情報を守るために、顧客からのすべてのデータ通信を暗号化しています。大手金融機関よりもセキュリティ強度の高いSSL暗号化通信により、情報漏洩リスクを低減しています。
3-5 FWによる社内環境の防御
FW（ファイア・ウォール）という外部ネットワークからの攻撃や不正アクセスから、自社のネットワーク・システムを強力に守るソフトウェアを導入しています。FWにより、サーバーで動作しているサービスとの通信を制限することができます。
3-6 WAFによる不正アクセスの常時監視
WAF（ウェブ・アプリケーション・ファイアウォール）というWebアプリケーションに特化した防御システムを導入しており、前述のFWでは検知できないウェブアプリケーションへの不正な通信を遮断することができます。
4.bitFlyerの仮想通貨サービス（bitFlyerクレカ・Tポイント・Brave連携・積み立て・ビットコインをもらう）
bitFlyerが提供する仮想通貨関連サービスをそれぞれ紹介します。
お得にビットコインなどの仮想通貨がもらえるサービスもあるのでぜひ活用しましょう。
4-1 ビットコインが貯まる「bitFlyer クレカ」
bitFlyerと新生銀行グループの株式会社アプラスは、国内で唯一ビットコインが貯まるクレジットカード「bitFlyer クレカ」を提供しています。
買い物や公共料金の支払いなどに利用することで、利用額に応じたビットコインがbitFlyerアカウントに付与されます。クレジットカードのブランドは、Mastercard®（マスターカード）で、「スタンダード」と「プラチナ」の2種類が用意されています。
還元率はスタンダードが0.5％、プラチナが1.0％。プラチナカードは、2年目以降の年会費が16,500円発生しますが、カード盗難紛失補償のほか旅行傷害保険・ショッピングガーディアン保険・空港ラウンジの優待といったサービスが付帯しています。
4-2 Tポイントをビットコインに交換
bitFlyerのアカウントを持っている人はパートナーサービス画面より「Tポイント」を選択して利用手続きを完了することで、保有するTポイントをビットコインに交換することができます。
4-3 Braveブラウザとの連携で仮想通貨BATが貯まる
bitFlyerと次世代高速ブラウザBrave運営元の子会社でブロックチェーン関連企業のBrave Software International SEZCは2021年5月、Braveブラウザ内で使用できる仮想通貨ウォレットを共同開発し、デスクトップ版サービスをローンチしました。
bitFlyerアカウントをデスクトップ版のBraveブラウザ上でBrave Rewards（広告を閲覧することで、ユーザーにBATが付与されるシステム）に連携することで、Braveブラウザ上の広告を閲覧すると翌月5日に報酬として仮想通貨ベーシック・アテンション・トークン（BAT）がbitFlyerアカウントに付与されるようになります。
また、bitFlyerの販売所で購入したBATをBraveブラウザ上でクリエイターに投げ銭することも可能です。2022年2月には同ウォレットサービスのAndroid版がローンチされています。
bitFlyerアカウントとBraveブラウザの連携サービスの詳細ややり方は以下の記事を参考にしてください。
4-4 かんたん積立
bitFlyerの仮想通貨積み立てサービスは、取扱い銘柄すべてが対象で、積立金額は1円単位から設定できます。
積み立て頻度は「毎日1回・毎週1回・毎月1回・毎月2回」のいずれかを選択でき、最短翌日から積み立て可能です。
4-5 ビットコインをもらう
bitFlyerを経由してネットショッピングやサービス利用することにより無料でBTCが付与される「ビットコインをもらう」というサービスもあります。
商品購入、会員登録やカード発行など多種多様な広告があり、中には「ふるさと納税」というユニークなカテゴリーもあります。同サービスを経由してふるさとう納税サイトに遷移して寄付を行うことにより、返礼品に加えて、ポイントとBTCを二重取りできるためお得です。
報酬額は広告ごとに異なり、「購入金額の～％」と設定されているものと「～円相当」と付与されるBTC量が指定されているものがあります。付与されたBTCは好きなタイミングで売却できるほか、コツコツ貯めつつ値上がり益を狙うこともできます。
5.bitFlyer、IEO事業参入
bitFlyerがIEOを実施済みのプロジェクトと実施を予定するプロジェクトについて解説します。
5-1 「YAY」トークン
bitFlyer社は2022年8月、通話アプリ「Yay!」を手掛ける株式会社ナナメウエとIEO（イニシャル・エクスチェンジ・オファリング）実施に向けた契約を締結しました。
ナナメウエは「Yay！」内で利用可能な「YAY」トークンの発行を、bitFlyerは「YAY」トークンの受託販売をそれぞれ目指すとしました。
なお、今後bitFlyerによるYAYトークンの販売可否の審査および日本暗号資産取引業協会（JVCEA）による販売の承認が必要なため、現時点でIEO実施が確定しているわけではありません。
5-2 エルフトークン（ELF）
さらにその翌月、bitFlyer社はHashPaletteとIEO実施に向けた契約を締結。2024年2月にHashPaletteが開発するメタバース型ファーミングNFTゲーム『THE LAND ～エルフの森～』のゲーム内トークンである「エルフトークン（ELF）」のIEOが実施されました。
ELFは、HashPaletteが開発するパレットチェーン（PLT）上で発行されるゲーム内トークン。獲得したアイテムNFTを売却することで獲得できる他、ELFを使用してゲーム内の土地NFT「ランド」やアイテムNFTを購入できます。また、ステーキングすることで、「THE LAND」をより快適に進めることができる特典機能が解放されます。
ELFのIEOをめぐっては、IEO実施時や上場前に投資家の間で混乱を生じさせる騒動が発生しましたが、2024年3月にbitFlyerに上場を果たしました。
関連記事：bitFlyer、延期を経てエルフトークン（ELF）取扱い開始
以下は、国内取引所のIEO銘柄を実施予定のものも含めてすべて網羅した記事です。併せてご覧ください。
6.bitFlyer独自チェーン「miyabi」がジパングコインの基盤に
bitFlyerのグループ企業でブロックチェーン開発を行う株式会社bitFlyer Blockchainは、独自ブロックチェーン「miyabi」を提供しています。
miyabiは独自のコンセンサスアルゴリズム「BFK2」により毎秒4,000件という高速なトランザクション処理と、一般的にブロックチェーンが苦手とされる各種データの高速検索を実現。堅牢なセキュリティを誇り容易なサービス開発が可能だといいます。
ユースケースとしては、不動産やファンドの持分などをデジタル化したST（セキュリティ・トークン）やNFT（非代替性トークン）の発行などが想定されています。
すでに複数の企業がmiyabiを業務で活用しており、マイクロソフトや世界最大の会計事務所デロイトトーマツなども同チェーンを採用しています。
6-1 三井物産開発「ジパングコイン」の基盤システムに
三井物産の子会社である三井物産デジタルコモディティーズは、以下の3種類の仮想通貨を発行しています。
- ジパングコイン（ZPG）──金（ゴールド）価格との連動を目指す仮想通貨
- ジパングコインシルバー（ZPGAG）──銀（シルバー）価格との連動を目指す仮想通貨
- ジパングコインプラチナ（ZPGPT）──プラチナ価格との連動を目指す仮想通貨
発行されたZPG・ZPGAG・ZPGPTの取扱いは三井物産などが出資する株式会社デジタルアセットマーケッツが、発行額に相当する金の調達は三井物産が担っています。
なお、上記仮想通貨の基盤システムには、miyabiが採用されています。デジタルアセットマーケッツ代表取締役の西本一也氏は、miyabiの採用理由について、「既存機能内に、金融業務を考慮した概念が組み込まれている」「ジパングコインを提供するシステムについて、純和製で対処したかった」ことなどを挙げています。
同社は今後、他に原油などの商品（コモディティ）をもとにした仮想通貨の提供も視野に入れています。
仮にこれらの仮想通貨が国内取引所に上場する場合、miyabiの開発元であることを考慮すれば、bitFlyerが選ばれる可能性があるのではないでしょうか（ZPGはすでにbitFlyerに上場しています）。
7.bitFlyerまとめ
bitFlyerの基本情報から特徴、関連サービス、IEO関連情報などを解説しました。
重要ポイントをまとめると以下の通りです。
- bitFlyerは、株式会社bitFlyerが運営する国内最大手仮想通貨取引所
- 利用者数や流動性が国内最高水準、6年連続でビットコイン（BTC）取引量国内最高※を記録 ※Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2016年-2021年の年間出来高（差金決済/先物取引を含む）
- 次世代のセキュリティシステムで顧客資産を強力に保護
- 初心者から上級者まで満足できる多様な取引方法を提供（販売所・取引所・bitFlyer Lightning）
- ビットコインがもらえる「bitFlyer クレカ」などユニークな仮想通貨サービスが充実
- エルフトークン（ELF）のIEOを行った実績があり、その他のプロジェクトもIEO実施を検討中
仮想通貨ブロガー/投資家
早稲田大学卒｜元業界関係者で現coindog編集長🐶｜2020年から仮想通貨投資を開始｜大手メディア3社で編集者・キュレーターとして従事→独立｜趣味は投資・筋トレ・音楽鑑賞・ラップバトル観戦・コーヒー屋さん巡り