「フィンシア(FNSA)」に名称変更

LINE株式会社の子会社であるLINE Xenesis株式会社は19日、LINEグループが独自開発した暗号資産(仮想通貨)リンク(LN)を「フィンシア(FNSA)」に名称変更することを発表した。名称変更は、25日に予定されるLNのメインネットのアップグレードとともに行われる。

LNは、同グループの独自ブロックチェーン「LINEブロックチェーン」上で発行されるトークン。アップデートにより、LINEブロックチェーンの現在のメインネット「Daphne(ダフネ)」に保存されているトークンや各種データが、同グループが開発したもう一つのブロックチェーン「Finschia(フィンシア)」のメインネットに統合される。

アップデート実施の経緯

LINEグループのLINE TECH PLUS PTE. LTD.は2022年12月に「第3世代のブロックチェーン」を標榜する「Finschia(フィンシア)」をローンチしている。

Finschiaは、独自のコンセンサスアルゴリズム「Ostracon(オストラコン)」を採用するほか、イーサリアム(ETH)の約400倍の処理速度を有し、ガス代(ネットワーク手数料)は98%削減している点を特徴とする。

Finschiaのローンチは、LINEブロックチェーンのオープンソース化に向けた試み。25日に予定されるアップグレードでは、LINEブロックチェーンの現在のメインネット「Daphne(ダフネ)」のデータがFinschiaメインネットに統合され1つのチェーンとなる。

アップデート後の展望

アップデート後は、フィンシア(FNSA)やFT(代替性トークン)・NFT(非代替性トークン)の発行・管理など様々なブロックチェーンサービスを提供すると説明している。

また、2023年6月までにFinschiaガバナンス2.0を発足すると明かした。Finschiaガバナンス2.0は、ブロックチェーンのガバナンス体制をコンソーシアム型に変更する構想を指す。

その後は、「パブリックブロックチェーンに体制転換し、10億人が使用するブロックチェーンを作り、Web3大衆化の中心に立つ」と結んだ。

関連記事:LINEグループ、独自仮想通貨リンク(LN)のステーキングサービス開始へ


参考:公式発表

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