ブロックチェーン企業ALISを吸収合併

株式会社ライブドアは14日、親会社で東証グロース上場の株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドの完全子会社でブロックチェーン開発を行う株式会社ALISを4月1日付で吸収合併すると発表した。

ライブドアは、2022年10月にLINE株式会社が展開する「ライブドアブログ」、「livedoorニュース」、「Kstyle」を中心としたサービス群を吸収分割させる目的で設立された企業。同年12月に全株式がミンカブ・ジ・インフォノイドに譲渡され、完全子会社となった。

ALISのトークンエコノミー

ALISはソーシャルメディアプラットフォーム「ALIS.to」において、自社が発行する暗号資産(仮想通貨)ALISを用いたユーザーコミュニケーションの活性化や有料コンテンツの醸成を含むトークンエコノミー事業を運営している。

「ALIS.to」は、ユーザーが自身の知識や経験をもとに記事を執筆することで仮想通貨ALISがもらえるインセンティブが組み込まれたプラットフォーム。良質な記事を書いたユーザーとその記事をいち早く評価したユーザーにALISトークンが付与される。

ALISトークンはイーサリアム(ETH)チェーン上に構築されたERC-20トークンで、投げ銭や有料記事の購入、ユーザーによって運営されるマーケットプレイス「ALIS Market」での決済などに活用される。

メディア事業を中核に据えるライブドアは、ALISを吸収合併することで「同社が有するトークンエコノミーの技術、ノウハウを当社事業に取り込んでWeb3化を促進し、新たなユーザー体験を創出」すると述べた。

堀江貴文氏がライブドアのアドバイザーに

同日、ライブドアは堀江貴文氏が同社のエグゼクティブ・アドバイザーに就任し、連携を開始したことを発表した。同社の事業および各サービスに対し堀江氏から戦略面、事業面で助言を受けサービスに参画してもらうとした。

同氏は今回の発表について「私の在任中に始まったライブドアニュースとライブドアブログがこれほど長い間多くの人達の目に触れてきたことはありがたいことです。この度ご縁があって再度ジョインさせていただくことになりましたが、再びアグレッシブなサービス展開をして多くの人たちに使っていただけるように微力ながらお手伝いいたします」とコメントした。

同氏は旧ライブドアの前身である有限会社オン・ザ・エッジの共同設立者。2002年にライブドア社の事業を譲受後、社名をライブドアに変更。その後、2004年9月期の決算報告に虚偽とされ証券取引法などの違反により同氏や取締役が起訴された「ライブドア事件」により退任していた。

関連記事:【後編】bitFlyer創業者加納氏と田端氏が対談 投資の心得とビットコインの重要な事実とは


参考:公式発表①

参考:公式発表②

関連記事

地方創生でブロックチェーン活用に言及 石破首相の所信表明演説全文

平将明デジタル大臣、いわくつき企業から献金を受け取ったか=文春報道

自民党web3PT「web3ホワイトペーパー2024」で日本の仮想通貨ETF認可の是非に言及

日本総研、Web3活用の発達障害者支援プロジェクトに参画

DMMグループ、web3PJ「Seamoon Protocol」を発表 独自トークン「DM2P」発行へ

自民党web3PT、「web3ホワイトペーパー」公開 仮想通貨の税制改正など提言