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日本上陸を控えるUSDコイン(USDC)の潜在力
日本上陸が間近に迫る世界2位の流通量を誇るステーブルコイン「USDコイン(USDC)」。
ビットコイン(BTC)をはじめとする暗号資産(仮想通貨)は価格変動の大きさから、決済など日常使いには不向きとされてきました。一方で、価格の「安定」を特徴とする仮想通貨もあります。それがUSDCなどの「ステーブルコイン」です。
取扱いを予定する仮想通貨取引所SBI VCトレードの運営会社の近藤CEOは、「日本でもUSDCを利用した国際送金の需要は強くなっていくだろう」と語ります。
本記事ではUSDCについて、日本に上場する意義を踏まえ、特徴・注意点・買い方・増やし方などを解説します。
- 仮想通貨USDコイン(USDC)とは
- 1-1 ステーブルコインとは
- 1-2 テザー(USDT)との違い
- 仮想通貨USDコイン(USDC)の5つの特徴
- 2-1 米ドルの価格に概ね連動する
- 2-2 複数のブロックチェーン上で流通
- 2-3 高速かつ低コストな送金が可能
- 2-4 会計の透明性・信頼性が高い
- 2-5 EUの仮想通貨規制に準拠している
- 仮想通貨USDコイン(USDC)の注意点
- 仮想通貨USDコイン(USDC)が上場目前のSBI VCトレード
- 仮想通貨USDコイン(USDC)の買い方・増やし方
- 仮想通貨USDコイン(USDC)まとめ
目次
1.仮想通貨USDコイン(USDC)とは
USDCは、米ドルに価値が裏付けられたステーブルコインの一種で、1USDC=1米ドルと等価になるように設計されています。
USDCは、イーサリアム(ETH)を中心に様々なブロックチェーン上で流通し、取引が迅速かつ低コストで行えるメリットがあるほか、DeFi(分散型金融)の取引・仮想通貨取引所でのペア取引など、幅広い用途で利用されています。
USDCの発行・管理は米国のフィンテック企業Circle社が行っています。発行されているUSDCは現金及び現金同等資産に100%裏付けされており、定期的に監査機関がそれを証明していることから信頼性・透明性が担保されています。
1-1 ステーブルコインとは
ステーブルコインは、仮想通貨の一種でありその価値が安定していることを特徴としています。
法定通貨と比較して高速で安価な送金を実現できるほか、ブロックチェーンを活用した金融サービスである「DeFi」や仮想通貨のレンディングサービスを活用することで高利回りで運用できる利点もあります。
ステーブルコインは、裏付けられる資産の種類によって、以下の4種類に分けることができます。
- 法定通貨担保型:日本円、米ドルなどの法定通貨
- 仮想通貨担保型:BTC・ETHなどの仮想通貨
- コモディティ型:金・原油などのコモディティ(現物資産)
- アルゴリズム型(無担保型):裏付け資産がなく、アルゴリズムで価格の安定を図る
以下は、ステーブルコインの時価総額ランキングです。
2025年1月時点のステーブルコイン全体の時価総額は2130億ドル(約33兆円)ですが、米テザー社が発行するテザー(USDT)は約1370億ドル(約21兆円)で首位、Circle社のUSDCは約457億ドル(約7.2兆円)で2位です。
また、以下の図は各ステーブルコインの供給量を表しています。この図からもUSDTとUSDCの2つが圧倒的なシェアを誇ることがわかります(USDTが紺色、USDCはその上の赤色)。
1-2 テザー(USDT)との違い
USDCはしばしば、時価総額1位のステーブルコインであるテザー(USDT)と比較されます。両者の違いを以下の表にまとめています。
USDC | USDT | |
---|---|---|
発行元 |
Circle社 |
Tether社 |
発行開始時期 |
2018年 |
2014年 |
時価総額 |
約457億ドル(約7.2兆円) |
約1370億ドル(約21兆円) |
透明性 |
〇 |
△ |
発行元はUSDCが米国のCircle社、USDTが香港のTether社です。時価総額はUSDTがステーブルコイン全体の約7割を占め、これはUSDCの3倍と圧倒的です。
USDCは、透明性・信頼性の高さが特徴です。米国の法律や規制に従って運営されるほか、Circleは外部監査を受けたうえで毎月USDCの裏付け資産の詳細を公開しています。
USDTも外部監査を受け四半期ごとに準備資産などの情報を公開していますが、詳細な内訳が明らかにされていません。過去には発行額に対してTether社が保有する米ドルが不足しているのではとの疑念や、米当局が同社による制裁違反やマネロン規則の潜在的違反の可能性が報じられました。
ステーブルコインのなかでもUSDCは透明性と信頼性が高く、USDTは圧倒的な流通量とシェアを誇る通貨と覚えておくと良いでしょう。
2.仮想通貨USDコイン(USDC)の5つの特徴
ここからは、USDCの5つの特徴について、それぞれ紹介します。
2-1 米ドルの価格に概ね連動する
USDCは、米ドルの価値に紐づくように設計されているため、基本的に価格は1USDC=1米ドルとなります。
需給のバランスにより乱高下しやすいBTCやETHなどの仮想通貨とは異なり、価格が安定していることから決済や貯蓄に適しています。
2-2 複数のブロックチェーン上で流通
USDCは、イーサリアムの「ERC-20」という規格で発行されるためDeFiを含むイーサリアムの広範なエコシステムで活用できるほか、その他のブロックチェーン上でも流通できるように設計(マルチチェーン対応)されています。
以下はUSDCが流通している16種類のブロックチェーンです。アービトラム(ARB)などイーサリアムのレイヤー2のほか、ソラナ(SOL)・アバランチ(AVAX)など時価総額上位の主要なチェーン上で展開していることがわかります。
マルチチェーン対応により、特定のブロックチェーンに左右されずより広範なユーザー層にリーチでき、流動性の向上が期待できます。
2-3 高速かつ低コストな送金が可能
日本円を銀行から海外送金しようとした場合、「中継銀行(コルレス銀行)」という送金先の国にある金融機関を経由し、目的の銀行口座へ送金されます。
そのため時間とコストがかかりますが、ブロックチェーン技術を活用するUSDCなどのステーブルコインは、仲介する機関が存在しないため迅速かつ低コストで可能です。
法定通貨よりも優位性があるため、国際送金や越境Eコマースなどの決済などの用途において利便性を発揮するでしょう。
2-4 会計の透明性・信頼性が高い
先述の通り、発行されたUSDCは、Circle社が保有する現金及び現金同等資産に100%裏付けされています。毎月外部の監査を経たうえで内訳を公開していることから透明性・信頼性が担保されています。
以下は、同社が公開する2025年1月時点の流通額と準備金の額です。流通額を超える準備金があることがわかります。
2-5 EUの仮想通貨規制に準拠している
EU(欧州連合)には、「MiCA(Markets in Crypto Assets)」という仮想通貨に関する規制枠組みがあります。
EU圏内では、仮想通貨サービスを提供する企業はMiCAに基づくライセンスを取得する必要があります。ステーブルコインについては発行体による資産の裏付けや運営の透明性を規定しており、この厳格な基準を満たさなければEU圏内の取引所でステーブルコインを流通させることができません。
CircleはMiCAのライセンスを取得した数少ない企業です。同社が発行するUSDCは引き続きEU圏内で流通させることができますが、USDTの発行体であるTetherなどは現時点でライセンスを取得していないためUSDCの上場廃止を余儀なくされています。
3.仮想通貨USDコイン(USDC)の注意点
USDCを利用する上で、以下のような点に注意する必要があります。
3-1 価格が乖離するリスクも
USDCは、米ドルと等価となることを目指して設計されていますが、永続的な価格の連動を保証するものではありません。需給バランスの急変により価格が乖離するリスクもあります。
実際、USDTやDAIなど他のステーブルコインと同様に、USDCも価格乖離が発生したことがあります(その後、正常に回帰)。ただし、法定通貨に裏付けられたUSDCなどは価格乖離を起こしても正常に回帰しやすいと考えられます。
3-2 イーサリアムなどのブロックチェーンに依存
USDCはイーサリアムの「ERC-20」規格を採用しているほか、その他のブロックチェーン上でも流通できるように設計されているため、流通するチェーンにて技術的な問題が発生した場合などは、取引の遅延・停止が発生する可能性があります。
3-3 米ドルの価値に依存
USDCは米ドルの価値に連動するように設計されていると説明しました。
米ドルがの価値が安定していれば問題ありませんが、米政府の財政破綻や中央銀行の信用喪失などによりハイパーインフレーションが起こり米ドルの価値が消失すれば、USDCも同様の事態となることは覚えておきましょう。
4.仮想通貨USDコイン(USDC)が上場目前のSBI VCトレード
SBI VCトレードはCircle社との提携により、2025年3月までにUSDCを国内取引所としては初めて取扱い開始する予定です。
同取引所に口座を持つ個人と法人のユーザーが、USDCの取引および入出金サービスを利用できます。同社は、顧客から預かるUSDCと同額の米ドルを保全する必要がありますが、SBIグループの新生信託銀行がこの資金の保全を行います。
なお、SBI VCトレードはBTCの不正流出事件が起こったDMMビットコインの顧客資産と口座の移管を行い、それに伴う14銘柄の上場を移管前に行うことを発表しています。
4-1 コインチェック・バイナンスジャパンにも上場か
SBI VCトレードに続き、国内ではコインチェックとバイナンスジャパンもCircleとの提携およびUSDCの上場を目指す方針を発表しています。
なお、両取引所のUSDCの上場は現時点で決定していません。
5.仮想通貨USDコイン(USDC)の買い方・増やし方
ここでは、USDCを国内仮想通貨取引所で購入し、その後に運用して増やす方法を解説します。手順は以下の通りです。
※現時点では国内取引所にUSDCは上場していませんが、2025年3月までにSBI VCトレードに初上場予定です。
- SBI VCトレードで口座開設
- 日本円を入金
- SBI VCトレードでUSDCを購入
- USDCを「BitLending(ビットレンディング)」に預けて増やす
5-1 SBI VCトレードで口座開設
2025年3月までにUSDCの国内初上場を予定するSBI VCトレードで口座開設を行います。
口座開設の手順はどの取引所でも概ね同様で、以下の通りです。審査にかかる時間は、1~3営業日程度ですが、最大で1週間程度かかる場合があります。
- 取引所の公式サイトで「口座開設」をタップ
- メールアドレスを入力
- 届いた確認メールを開き、本登録のURLをタップ
- 氏名、住所、取引目的などの必要項目を入力
- 本人確認書類をアップロード
5-2 日本円を入金
口座開設の審査が完了したら、メールアドレスとパスワードを入力してログイン。「入金」ボタンから指定された口座に日本円を入金します。
5-3 SBI VCトレードでUSDCを購入
日本円の入金が完了したら、USDCを購入します。
仮想通貨の売買では、販売所サービスと取引所サービス(板取引)がありますが、coindogでは手数料を大幅に抑えられる取引所サービスの利用を推奨しています。両者の違いについての詳細は以下の記事で解説しています。
ちなみにSBI VCトレードではアプリで板取引はできないため、ブラウザでログインして活用しましょう。なお、現時点でSBI VCトレードに上場予定のUSDCの取引が販売所と板取引のどちらに対応するかは判明していません。
5-4 USDCを「BitLending(ビットレンディング)」に預けて増やす
取引所でUSDCを購入した後は、口座に寝かせておくだけでなく、レンディングサービスを活用して増やすことをおすすめします。
なかでも、国内レンディングサービス「BitLending(ビットレンディング)」は、USDCを年利10%で運用できます。これは、他の類似サービスと比較しても非常に高い利率です。
利用するにはUSDCを送金する必要がありますが、SBI VCトレードは仮想通貨の送金手数料が無料です。
この超低金利時代と言われる日本では、銀行に日本円を預けていてもほぼ増えることはありませんが、ビットレンディングを活用すれば仮想通貨による新時代の資産運用を体験できるでしょう。同サービスの詳細や使い方は以下の記事をご覧ください。
■BitLending(ビットレンディング)の無料登録はこちら
6.仮想通貨USDコイン(USDC)まとめ
ここまで、USDCの特徴・利点・注意点・買い方/増やし方などを解説してきました。
本記事の要点をまとめると以下の通りです。
- USDCは米Circle社が発行する米ドル価格に概ね連動するステーブルコイン
- ステーブルコインのなかではテザー(USDT)に次いで流通額2位
- 「多数のチェーン上で流通」「会計の透明性が高い」「EU規制準拠」などの特徴がある
- 価格乖離のリスク、ブロックチェーンのシステムに依存する点などに注意
- SBI VCトレードにて2025年3月までに国内初上場する見込み
参考:USDC公式サイト
参考:Circle公式サイト
仮想通貨ブロガー/投資家
早稲田大学卒|元業界関係者で現coindog編集長🐶|2020年から仮想通貨投資を開始|大手メディア3社で編集者・キュレーターとして従事→独立|趣味は投資・筋トレ・音楽鑑賞・ラップバトル観戦・コーヒー屋さん巡り