卒業後もずっと続く卒アルを

株式会社NTT Digtalと卒業アルバムの制作などを行う株式会社マツモトは25日、NFT(非代替性トークン)を含むブロックチェーン技術を導入したデジタル卒業アルバム「新ホームルーム、卒業アルバム with scramberry(仮称)」を小学校・中学校および高等学校を通じて提供していくことなどについて、基本合意書締結を発表した。

NTT Digtalが提供予定の暗号資産(仮想通貨)ウォレット関連サービス「scramberry WALLET for Business(仮称)」を導入し「デジタル卒アル」を発行することにより、アナログでの制作が主流の卒業アルバムのデジタル化を推進する。

「scramberry WALLET for Business(仮称)」は、NTT Digtalが3月にローンチした仮想通貨ウォレット「scramberry WALLET(スクランベリーウォレット)」の各機能をAPIにて提供するサービス。

scramberry WALLETは、イーサリアム(ETH)・ポリゴン(MATIC)・アバランチ(AVAX)・アスターネットワーク(ASTR)の4種類のブロックチェーンに対応しており、仮想通貨やNFTの入出庫ができる。

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デジタル卒アルが目指すもの

実証実験では「新ホームルーム、卒業アルバム with scramberry(仮称)」のブロックチェーン技術を活用し、児童や生徒一人ひとりに「世界に一つだけの卒アル」を発行する。

進学や就職で離れることとなっても、スマホやタブレットを介して手軽に閲覧できる卒業アルバムとして、友人や恩師との絆を紡ぐ「人間関係のハブ」となることを目指すとしている。

また、画像データだけでなく卒業証書や部活動の成果、ボランティア体験など、学校生活の活動履歴もNFT化することで、子ども達が学歴にとどまらない多様な個性を表現・証明しやすい社会に繋げる狙いだ。

さらに、今後はブロックチェーンをはじめとした先端技術について、子どもたちが楽しく学べる場を提供するほか、学校現場における教員の負荷軽減も目指すとした。

背景

NTTドコモがWeb3を推進する子会社として2022年12月に設立したNTTデジタルは、scramberry WALLETの提供の他、2024年5月にブロックチェーンを活用して円滑な企業連携を目指すプロジェクト「web3 Jam」の立ち上げを実施。ドコモやサンリオ、味の素など業界を横断する14社が参画している。

その際、NTT Digitalは、web3 Jamの構想や企業連携のサポート、実行に必要なweb3技術を活用したツールの検討・提供を行うと説明していた。

一方、マツモトは年間およそ7000校の卒業アルバムを制作し、業界内でも高いシェアを持つ印刷会社だが、近年では「変革」を掲げてWeb3の可能性に着目。Web3事業を本格的に推進し、コンテンツサプライヤー会社へのシフトを進めているという。

同社は2023年5月、アバランチブロックチェーンの開発会社Ava LabsおよびスペインのCompdeep社との協業を通じ、欧州でのゲーム開発・販売を行うことを発表している。

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参考:公式発表

coindog編集長
仮想通貨ブロガー/投資家
早稲田大学卒|元業界関係者で現coindog編集長🐶|2020年から仮想通貨投資を開始|大手メディア3社で編集者・キュレーターとして従事→独立|趣味は投資・筋トレ・音楽鑑賞・ラップバトル観戦・コーヒー屋さん巡り

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