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「NOT A HOTEL COIN(NAC)」のIEO

NOT A HOTEL株式会社は7日、暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するGMOコイン株式会社とIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)による資金調達に向けた新規仮想通貨販売検討に関する覚書を締結したことを発表した。

IEOとは、仮想通貨交換業者を介して行われる資金調達方法を指す。交換業者が発行者の事業内容や調達した資金の用途などに対して審査を実施し、新規発行されたトークンの販売を行う。国内ではこれまで4件のIEOが実施されており、GMOコインもFCRコイン(FCR)のIEOにより同トークンを上場させた実績がある。

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NOT A HOTELは、ホテルとしても運用できる住宅「NOT A HOTEL」を提供する企業。「MEMBERSHIP」と呼ばれるNFT(非代替性トークン)の保有者が「NOT A HOTEL」を利用できる仕組みで、物件を自宅や別荘として利用するかホテルとして貸し出すかをアプリ上から切り替えることができる。

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同社は不動産を裏付とするRWAトークン「NOT A HOTEL COIN(NAC)」を発行し、自社施設や開発用の土地を保有・運用するプロジェクト「NOT A HOTEL DAO」を開始する

今回のような取り組みは「RWA:Real World Assets(現実資産)のトークン化」と呼ばれる。ブロックチェーン技術を活用して現実の有形資産をトークン化して販売する試みは昨今世界中で市場が拡大しつつある。

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NOT A HOTEL DAOとは

NOT A HOTEL DAOは、「NOT A HOTELをみんなで保有して、みんなで利用できる仕組み」の構築を目指すプロジェクトで、NOT A HOTELの利用権の保有をより身近に、より多くの人に提供するための仕組みだという。

同社は特徴として以下の3点を挙げた。

  1. RWAの裏付
  2. NACのステーキングによりNOT A HOTELに宿泊できる
  3. 地方創生への貢献

NOT A HOTEL DAOは、NACを発行して調達した資金をNOT A HOTELの所有権や新規開発する為の土地の購入に充てられる。

NACはそれらの資産が裏付けとなり、安定した資産価値の形成を目指すと説明した。保有する資産の状況は同社が提供するアプリでいつでも確認できるという。

出典:プレスリリース

専用アプリからNACをステーキングすることにより、①NOT A HOTELへ宿泊できる権利(宿泊権) ②NACを受け取るの2種類の報酬を得ることができるという。受け取れる宿泊権やNACは、ステーキング量に応じて変動する。

また、NACのステーキング量に応じて保有者自身で好きな拠点を以下の中から選んで宿泊することができるとした。

  • NOT A HOTEL AOSHIMA CHILL(宮崎県宮崎市青島)
出典:プレスリリース
  • NOT A HOTEL NASU MASTERPIECE(栃木県・那須)
出典:プレスリリース
  • NOT A HOTEL FUKUOKA +PENTHOUSE(福岡県福岡市・薬院)
出典:プレスリリース
  • これから開業予定のNOT A HOTEL(「KITAKARUIZAWA IRORI」「MINAKAMI TOJI」「ISHIGAKI」「SETOUCHI」など)
出典:プレスリリース

同プロジェクトは地方創生への貢献も目指しているという。DAOに参加するメンバーへのアンケート実施などにより課題を抱えるエリアを開拓し、NOT HOTEL DAOで得た資金によって地方創生の実現を図る。

実際、同社の最初のプロジェクトであるAOSHIMA(宮崎県宮崎市青島)は、宮崎市の保有する国定公園にある廃墟跡地であったが現在では緑豊かな地に装いを新たにしている。

さらに、NOT A HOTELを開発する土地の提供者やその土地の地元協力者、プロジェクトに参加するクリエイターに対してもNOT A HOTEL DAOを通じ、NACを得る機会を創出すると説明した。

プロジェクトのロードマップやサービス開発の進捗については、追ってNOT A HOTEL DAOのホームページにて開示される。

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参考:公式発表

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