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多機能DEX「PancakeSwap(パンケーキスワップ)」の魅力

PancakeSwap(パンケーキスワップ)は、高速かつ低コストで仮想通貨取引ができることで注目を集める分散型取引所(DEX)です。

取引の自由度が高く、単なる売買にとどまらず、資産を活用して収益を得る多様な手段が用意されているのも大きな魅力です。初心者から上級者まで幅広いユーザーに支持されており、DeFiの入り口としても人気を集めています。

利用するにあたって口座開設は不要ですが、ウォレットの接続やガス代(ネットワーク手数料)の仕組みなど、使いこなすにはある程度の知識が求められます。

本記事では、PancakeSwapの基本的な仕組みから特徴、使い方についてわかりやすく解説します。

    目次

  1. PancakeSwap(パンケーキスワップ)とは
  2. PancakeSwap(パンケーキスワップ)の独自トークン「CAKE」とは
  3. PancakeSwap(パンケーキスワップ)の6つの特徴
    1. 3-1 AMM型のDEX
    2. 3-2 独自トークンCAKEを活用
    3. 3-3 豊富な収益機会がある
    4. 3-4 取引が高速でガス代(ネットワーク手数料)が非常に安い
    5. 3-5 多数のブロックチェーンに対応
    6. 3-6 取引量・ユーザー数ともに全DEXで最多水準
  4. PancakeSwap(パンケーキスワップ)の稼ぎ方
    1. 4-1 「ファーミング」で流動性を提供する
    2. 4-2 CAKEをステーキングする
    3. 4-3 パーペチュアル取引
    4. 4-4 BNBかCAKEの価格予想
    5. 4-5 宝くじの購入
  5. PancakeSwap(パンケーキスワップ)の始め方
    1. 5-1 取引所で口座開設しBNBを購入
    2. 5-2 MetaMaskやLedgerなどのプライベートウォレットを用意
    3. 5-3 仮想通貨取引所からウォレットに仮想通貨を送金
  6. PancakeSwap(パンケーキスワップ)の使い方
    1. 6-1 ウォレット連携のやり方
    2. 6-2 スワップ(仮想通貨の交換)のやり方
    3. 6-3 ファーミング(流動性マイニング)のやり方
    4. 6-4 ステーキングのやり方
  7. PancakeSwap(パンケーキスワップ)の将来性
  8. PancakeSwap(パンケーキスワップ)のリスク
  9. まとめ:多機能DEX「PancakeSwap(パンケーキスワップ)」を賢く使いこなす

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1.PancakeSwap(パンケーキスワップ)とは

出典:PancakeSwap公式Xアカウント

PancakeSwapは、ブロックチェーン上で動作する分散型取引所(DEX:Decentralized Exchange)のひとつ。中央管理者を介さずに仮想通貨の交換(スワップ)を可能にするサービスです。

従来の仮想通貨取引所は、取引所がユーザーの資産を管理し、売買注文をマッチングする中央集権型(CEX:Centralized Exchange)が主流でした。一方PancakeSwapは、ユーザー自身のウォレットを接続し、スマートコントラクトにより直接取引を行う非中央集権型で、より透明性と自由度の高い取引を実現しました。

PancakeSwapはバイナンススマートチェーン(現:BNBチェーン)上でローンチされており、同チェーンの利点をいかした非常に安価なガス代(ネットワーク手数料)も特徴の一つです。

また、「ファーミング」や「ステーキング」など独自トークン「CAKE」を活用したエコシステムを展開。多様な収益機会が提供されている点もサービスの魅力を高めています。

2025年7月には、預かり資産を表す「TVL(Total Value Locked)」が急増。一時は約43億ドル(約6300億円)に達し、執筆時点で約9億ドル(1300億円超)です。

出典:DeFiLlama

同月、PancakeSwapがイーサリアムのレイヤー2「Base」上でローンチされたのと同時に、クロスチェーンスワップ機能が実装されたことが要因とみられます。

これにより、複数のチェーン間でシームレスな資産の移転が可能となり、分散していた流動性がPancakeSwapに集中しました。

2.PancakeSwap(パンケーキスワップ)の独自トークン「CAKE」とは

PancakeSwapの独自トークン「CAKE」は、プラットフォーム内で多様な用途を持つユーティリティトークン。総発行量は4億5000万枚と決められています。

出典:CoinMarktCap

ユーザーは、CAKEを使って「ファーミング(流動性マイニング)」やステーキングに参加し、報酬としてさらにCAKEや他のトークンを得ることができます。これにより、単なる取引だけでなく、保有資産を活用した収益機会が広がります。

また、CAKEはPancakeSwapのガバナンストークンとしても機能しており、保有者は開発・運営方針に関する投票を通じてプロトコル運営に関与できます。さらに、CAKEはバーン(焼却)機能も備え、供給量を段階的に減らすことでトークンの希少性を維持し、価値の安定化を図っています。

具体的には、2030年までに買戻しとバーン戦略によりCAKEの総供給量を約20%削減し、最終的にはデフレ型トークンとして年間で少なくとも約4%のデフレ率達成を目指しています。

出典:PancakeSwap公式サイト

CAKEは主にBNBチェーン上で発行されていますが、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)など他の多数のチェーンにも対応しています。

3.PancakeSwap(パンケーキスワップ)の6つの特徴

PancakeSwapは、多くのユーザーに支持される理由があります。本章では、その魅力を構成する様々な特徴について紹介します。

仕組みや機能を知ることで、より効果的に活用できるようになるはずです。

3-1 AMM型のDEX

PancakeSwapは、オーダーブック(板情報)を使わず、「AMM(自動マーケットメイカー)」という仕組みを採用したDEXです。

ユーザーは取引相手を必要とせず、プールされた資産との交換によって取引を成立させます。価格は数式に基づき自動で変動し、シンプルかつスピーディな取引が可能です。

誰でも簡単に流動性を提供し、トークンの付与という形でプラットフォーム内で発生した取引手数料を報酬として得ることができるのも特徴のひとつです。

3-2 独自トークンCAKEを活用

PancakeSwapでは、独自トークン「CAKE」を使用したエコシステムにより、ユーザーは報酬としてプラットフォーム内に流動性を提供をすることによりCAKEを受け取ったり、運用して増やしたりすることができます。

CAKEを活用した収益機会の提供のほかにも、CAKEのホルダーはDEXの今後の開発や運営方針に関する投票権を得ることができ、運営への関与が可能になります。

3-3 豊富な収益機会がある

出典:PancakeSwap公式サイト

PancakeSwapでは、主にCAKEを活用したエコシステムにより、多様な収益機会が提供されています。

例えば、仮想通貨のペアを預けて他のユーザーが取引するのに必要な流動性を提供することによりCAKEを報酬として受け取れる「ファーミング(流動性マイニング)」やCAKEのステーキングが代表的です。

他の収益獲得方法を含め、詳しくは「4.PancakeSwap(パンケーキスワップ)の稼ぎ方」で解説します。

3-4 取引が高速でガス代(ネットワーク手数料)が安い

PancakeSwapはBNBチェーンを基盤とするDEXのため、「高速・低コスト」で取引ができます。

実際、トランザクションは数秒で処理され、ガス代はわずか1円程度。代表的なブロックチェーンであるイーサリアムの処理速度が数十秒、手数料が数百円かかることを考慮すれば、利便性の高さがわかると思います。

3-5 多数のブロックチェーンに対応

出典:PancakeSwap公式サイト

PancakeSwapは当初バイナンススマートチェーン(現:BNBチェーン)上でローンチされましたが、現在ではイーサリアム(ETH)・アービトラム(ARB)・ソラナ(SOL)・アプトス(APT)など、多数のチェーンに対応しています。

これにより、ユーザーはそれぞれのネットワークの特性(ガス代や速度)に応じて取引先を柔軟に選ぶことができます。

マルチチェーン展開により、PancakeSwapは多様なユーザー層に対応可能なグローバルなDEXへと進化しています。

3-6 取引量・ユーザー数ともに全DEXで最多水準

PancakeSwapは、取引高・ユーザー数ともに最高水準のDEXです。

一般的にDEXではユーザー数や取引高が増えるほど、流動性が増すため大きな取引が成立しやすくなり、価格変動(スリッページ)が小さく安定する傾向にあります。

高速・低コストのトランザクション、独自トークンCAKEを中心に据えた多様な収益機会といった魅力が多くの投資家を呼び込み、流動性が高まったことで利便性も向上するという好循環が生まれています。

4.PancakeSwap(パンケーキスワップ)の稼ぎ方

出典:PancakeSwap公式サイト

ここまで解説してきたとおり、PancakeSwapでは収益を得る方法が多数提供されています。

具体的には以下の通りです。この章では、これらの方法について一つずつ解説していきます。

  • 「ファーミング」で流動性を提供する
  • CAKEをステーキングする
  • パーペチュアル取引
  • BNBかCAKEの価格予想
  • 宝くじの購入

4-1 「ファーミング」で流動性を提供する

出典:PancakeSwap公式サイト

PancakeSwapでは、特定の通貨ペア(例:CAKE-BNBなど)に対して自分の資産を預け、流動性を提供することで預けた通貨の手数料報酬を受け取れるほか、「LPトークン」が付与されます。

LPトークンとは、ユーザーがDEXに提供した流動性の証明書のようなものです。これを使って、報酬を受け取ったり、後で資金を引き出したりできるようになります。

このLPトークンをステーキングすることで、報酬としてCAKEトークンを得ることができます。DEXで通貨ペアをプールに預けて流動性を提供することで、報酬が付与されるサービスのことを「流動性マイニング」といいますが、PancakeSwapでは「ファーミング」と表記されています。

年利(APY)はペアによって異なりますが、比較的高利回りなものも多く、DeFiの中でも人気の高い収益獲得手段です。

4-2 CAKEをステーキングする

出典:PancakeSwap公式サイト

PancakeSwapの「Syrup Pools(シロッププール)」では、保有するCAKEをステーキングすることで、追加のCAKEや他のトークンを報酬として受け取れます。

また、一部の特別なプールではCAKE以外のトークンをステーキングして報酬を得ることも可能です。

4-3 パーペチュアル取引

出典:PancakeSwap公式サイト

先物取引の一種である「パーペチュアル取引(無期限先物取引)」にも対応しています。

これはレバレッジ(最大1001倍)をかけて仮想通貨を売買できる仕組みで、価格の上昇・下落の両方で利益を狙えます。ただし、リスクが非常に大きいため、十分な知識と資金管理が必要です。

4-4 BNBかCAKEの価格予想

出典:PancakeSwap公式サイト

PancakeSwapの「Prediction(予想)」機能では、一定時間後のBNBまたはCAKEの価格が「上がる」か「下がる」かを予想してベット(参加)できます。

予想が的中すると参加したユーザーの予想数に応じた倍率で賞金プールから報酬が得られる一方、外れた場合は賭け金を失うためギャンブル要素を含んだ仕組みです。

4-5 宝くじの購入

出典:PancakeSwap公式サイト

PancakeSwapでは、CAKEを使った「宝くじ」も提供されています。1枚あたり約5ドルで購入できます。

通常の宝くじと同様、6桁の数字が記載されており、当選番号と多く一致しているほど受け取れる金額が多くなります。

投資というよりはギャンブルですが、少額からでも参加でき遊び感覚でトークンを増やすチャンスがあります。

5.PancakeSwap(パンケーキスワップ)の始め方

PancakeSwapを使い始めるには、いくつか準備しておくことがあります。

この章では、必要な準備を順を追って紹介していきます。

5-1 取引所で口座開設しBNBを購入

BNBチェーン上のPancakeSwapで取引をするには、仮想通貨「ビルドアンドビルド(BNB)」を購入する必要があります。購入するためには、まずBNBを取扱う以下のような取引所で口座開設をしましょう。

購入した後に送金を行う必要があるため、なるべく送金手数料が安い取引所を選ぶとよいでしょう。中でもバイナンスジャパンはBNBの送金手数料が0.00001BNB(1円相当)と非常に低いためおすすめです。

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5-1-1 DeFi利用と親和性の高いSBI VCトレードも

ちなみにPancakeSwapはBNBチェーンの他、イーサリアムやソラナなど多数のチェーンに展開しています。例えばイーサリアム基盤のPancakeSwapを利用する場合はETHを、ソラナ基盤を利用するならSOLを用意しましょう。

これらの銘柄はSBI VCトレードで取扱われていますが、同取引所も送金手数料が無料です。

さらに、国内で唯一USDCを取扱うほか、DeFi市場を中心とした詳細なレポートを配信するリサーチメディア「HashHub Research」の記事を無料で読める強みがあるため、DeFiの活用とも親和性が高いです。

USDCは米ドルに価格が連動するため、通常の仮想通貨と比較してボラティリティが小さく、初心者がリスクを抑えてDeFiを利用する際におすすめできます。

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5-2 MetaMaskやLedgerなどのプライベートウォレットを用意

取引所で仮想通貨を購入したら、仮想通貨を自身で管理するためのツールである「プライベートウォレット」に送金する必要があります。大まかな流れは以下の通りです。

  1. ウォレットをインストール
  2. ウォレットを起動し初期設定を行う
  3. ウォレットのアドレスを取得する

以下の記事では、代表的なプライベートウォレットであるMetaMask(メタマスク)およびLedger(レジャー)のインストール、初期設定、操作方法を図解していますので参考にしてください。

なお、各記事では操作時の注意点を解説していますので、資産を失うことのないように必ず確認しておきましょう。

MetaMask(メタマスク)とは|使い方や便利機能をやさしく図解

Ledgerの使い方をやさしく図解|人気ハードウェアウォレットの特徴と注意点

5-3 仮想通貨取引所からウォレットに仮想通貨を送金

ウォレットのインストールおよび初期設定を行いアドレスを取得できたら、仮想通貨取引所からウォレットに仮想通貨を送金します。

以下の記事では、仮想通貨の送金時の注意点や、SBI VCトレードで実際に送金を行う方法をわかりやすく図解していますので是非ご覧ください。

ビットコインなど仮想通貨の送金方法|知らないと資産を失う罠とは

6.PancakeSwap(パンケーキスワップ)の使い方

出典:PancakeSwap公式サイト

メタマスクなどのウォレットに仮想通貨を入金し準備が整ったら、実際にPancakeSwapを使ってみましょう。

ここでは、各種操作の前に必要なPancakeSwapとウォレットの連携方法、および代表的な機能である「スワップ(仮想通貨の交換)」「ファーミング(流動性マイニング)」「ステーキング」の操作手順をわかりやすく図解していきます。

6-1 ウォレット連携のやり方

まずはPancakeSwapの公式サイトにアクセスし、画面右上の「ウォレットを接続」をクリックします。

出典:PancakeSwap公式サイト

すると、接続可能なウォレットが表示されるので、自身が利用するウォレットを選択します。

出典:PancakeSwap公式サイト

選択した後は、ウォレットのパスワードを入力し「接続」などのボタンをクリックすれば連携完了。これで、PancakeSwapの各種機能を使う準備ができました。

6-2 スワップ(仮想通貨の交換)のやり方

仮想通貨のスワップ(交換)の操作手順を紹介します。

まず、ページ上部の「トレード」→「スワップ」の順にクリックすると、スワップの画面に遷移します。

出典:PancakeSwap公式サイト

上段で自身が保有する仮想通貨を選択し(画像①)、下段で入手したい仮想通貨を選択(画像②)します。

出典:PancakeSwap公式サイト

上段か下段のいずれかに交換したい数量を入力すると、AMMで自動的に算出されたレートに基づいて反対側の金額が表示されます。

下の画像では、自身がMetaMask上で保有する0.015BNBを、PancakeSwapにプールされている4.20445CAKEと交換することを意味します。問題がなければ「スワップ」をクリック。

出典:PancakeSwap公式サイト

すると、下の画像のような確認画面が表示されるので、ガス代(取引手数料)などを確認し、「スワップを確定」をクリックします。

出典:PancakeSwap公式サイト

その後、自身が接続したウォレットが自動的に立ち上がり、取引内容の確認を求められます(以下はMetaMaskの画面)。

出典:MetaMask

この時、「ネットワーク手数料」の右側のアイコン(画像①)をクリックすると、ガス代の選択画面に遷移します。

ガス代のオプションが3種類提示されますが、支払うガス代が高いほどトランザクションが早く処理されます。相場の急変時など急ぎでないならば初心者はガス代の低いオプションを選択すると良いでしょう。

ただし、BNBチェーンは高速・低コストのブロックチェーンのため、どのオプションを選んでも処理速度・手数料ともに大差ないでしょう。以下の画像ではどのオプションを選択してもガス代と所要時間はほぼ同じです。

出典:MetaMask

ガス代を選択したら、先ほどの画面に戻り「確認」(画像②)をクリック。これでスワップは操作は完了です。

ネットワーク上でトランザクションの処理が行われればスワップが行われ、自身のウォレット上に反映されます。

6-3 ファーミング(流動性マイニング)のやり方

続いて、仮想通貨のペアをプールに預けることで利回り収入を得ることができる「ファーミング(流動性マイニング)」の操作手順を紹介します。

ファーミングは大きく分けて以下の2つのプロセスに分けられます。それぞれの操作手順を図解していきます。

  1. プールに仮想通貨のペアを預けて報酬を得る
  2. LPトークンをステーキングして報酬でCAKEを得る

6-2-1 プールに仮想通貨のペアを預けて報酬を得る

まず、画面上部の「獲得」→「ファーム/流動性」の順にクリックします。

出典:PancakeSwp公式サイト

すると、流動性を提供できる通貨ペアの一覧が表示されます。検索ボックスで流動性提供したい通貨を入力すると(画像①)、その通貨を含む通貨ペアの一覧が表示されます(画像②)。

通貨ペアをクリックすると、TVL(預かり資産額)など詳細が表示されので確認しつつ、自身が流動性を提供する通貨ペアを決めたら「流動性の追加+」をクリック(画像③)。

出典:PancakeSwp公式サイト

以下の画面に遷移するので、流動性を提供する場所を選択します。

まず、利用するPancakeSwapのバージョン(画像①)ですが、最新の「Infinity」は仕組みがやや複雑なため、初心者には一つ前のバージョンで稼働実績が豊富な「v3」の選択をおすすめします。

続いて、ブロックチェーンの種類は「BNBチェーン」を選択(画像②)し、預け入れたいトークンペアを選択したら(画像③)、「次」をクリック。

出典:PancakeSwap公式サイト

取引の詳細を設定する画面に遷移するので、まず預け入れたいトークンを2つ選択後(画像①)、4種類の手数料から希望するものを選択します(画像②)。

ここで選択する手数料は、自身が支払うものではありません。当該プールにて他のユーザーが取引して発生した手数料のうち、自身に報酬として還元される手数料割合を指します。

高い手数料を選択した方が、一回の取引からより多くの報酬が得られますが、ユーザーに利用されにくくなります。通貨ペアごとに推奨される手数料がデフォルトで選択されているため、初心者は初期設定のままでも良いでしょう。

続いて、預け入れるトークンの数量をウォレットの残高の範囲内で入力(画像③)。画面最下部のセキュリティを高める「MEV Protect」有効化オプションは、有効にしておきましょう(画像④)。

最後に、画面右側で価格範囲を設定します(画像⑤)。ここで指定した価格範囲内の取引が行われた場合に、手数料報酬が発生する仕組みです。

範囲を広く設定すれば幅広い相場に対応できるようになりますが、スワップ手数料の報酬は減少します。反対に、範囲を狭くすればより多くの報酬を獲得できるチャンスがありますが、指定した範囲外の取引では全く報酬が発生しないため適切に範囲指定する必要があります。これらの点を考慮して設定しましょう。

※ちなみに、画面右上に表示されている年率(画像⑥)は、報酬を受け取って放置するのではなく、こまめに再投入したと仮定した際の最大年利の目安である「複合年率」のこと。実際はこれより少なくなる可能性が高いので注意しましょう。

各種項目を入力すると画面下に「追加」ボタンが表示されるのでクリックします。

出典:PancakeSwap公式氏サイト

すると、設定した内容の確認画面が表示されるので、問題なければ再度「追加」をクリックします。

出典:PancakeSwap公式サイト

最後に、連携済みのウォレット自動で立ち上がり、確認を求められるので「確認」などのボタンをクリック。ネットワーク上で取引が承認されれば預け入れ完了です。

預け入れたポジションは、画面上部の「獲得」(画像①)→「ファーム/流動性」(画像②)→「自分のポジジョン」(画像③)の順にクリックすると一覧を確認できます。また、各ポジションをクリックすれば(画像④)、詳細な情報の表示や報酬の受け取りを行う画面に遷移します。

出典:PancakeSwap公式サイト

流動性を提供後、手数料報酬が発生したら「未請求の手数料」の欄に表示されます(画像①)。報酬を受け取るには「集める」をクリックします(画像②)。

このとき、報酬の受け取りの際もスマートコントラクトの実行が伴うため、都度ガス代の支払いが必要です。報酬がガス代を上回らないと受け取れない点には注意しましょう。

「追加」ボタンを押すと(画像③)、トークンの預入額を追加するための画面に遷移し、その横の「取り除く」ボタンを押せば預け入れたトークンを引き出すための画面に遷移します。

出典:PancakeSwap公式サイト

6-2-2 LPトークンをステーキングしてCAKEで報酬を得る

次に、LPトークンをステーキングして報酬を得る手順を解説します。通貨ペアの預け入れを行うと、それぞれのポジションごとにLPトークンが付与されます。

先述したポジションの確認画面を見てみましょう。表示されたポジションの右側にある「ステーキング」ボタンをクリックします。

出典:PancakeSwap公式サイト

すると、連携済みのウォレットが自動で立ち上がるので、「確認」などのボタンをクリックして取引を承認します。

ステーキングが完了すると、ポジジョンの左下(画像①)に貯まったCAKEの枚数が表示・更新されていきます。

受け取るには、都度右側の「収穫」ボタンをクリックし(画像②)。立ち上がったウォレットで取引の承認、ガス代の支払いを行います。

出典:PancakeSwap公式サイト

以上が、PancakeSwapにおける流動性マイニングの一連の手順です。

6-4 ステーキング

PancakeSwapでは、以下の3種類のステーキング機能があります。

  1. Syrupプール:CAKEをステーキングしてCAKEやその他トークンで報酬を得る
  2. veCAKE引き換え:CAKEを一定期間ロックして「veCAKE」を得る
  3. LPトークンのステーキング:流動性マイニングにおけるステーキング報酬でCAKEを得る

このうち、2のveCAKE引き換えで得られるトークンの「veCAKE」は、ガバナンス投票に使用され、移転やスワップが不可という特徴があります。ガバナンス参加および長期保有を前提とするトークンのため初心者には不向きです。

3のLPトークンのステーキングは、「6-2-2 LPトークンをステーキングしてCAKEで報酬を得る」で解説したとおりです。

ここでは、1のSyrupプールでのステーキングの手順を解説します。流動性マイニングでは2種類の通貨の預け入れが必要ですが、Syrupプールのステーキングで必要な通貨はCAKEのみです。

6-4-1 Syrupプールでステーキングする方法

Syrupプールの画面に遷移するには、ページ上部の「獲得」(画像①)→「Syrupプール」(画像②)の順にクリックします。

すると、現在ステーキング可能なプールの一覧が表示されます(画像③)。「詳細」欄から報酬年率や預け入れ期間など詳細を確認しつつステーキングしたいプールを見つけたら、「有効にする」をクリックします(画像④)。

出典:PancakeSwap公式サイト

連携済みのウォレットが立ち上がるので「確認」などのボタンをクリックして実行します。

すると、確認ボタンを押したプールの「有効にする」ボタンの表記が「ステーキング」に変わるので、再度クリックします。

出典:PancakeSwap公式サイト

ステーキング枚数を入力する画面になるので、ステーキングしたい枚数を入力し(画像①)、「確定」をクリック(画像②)。再度ウォレットが立ち上がるので処理を承認します。

出典:PancakeSwap公式サイト

ステーキングが行われ、報酬が貯まると以下の画像の赤枠の部分に表示されます。報酬の受け取りは、都度「収穫」をクリックし、ウォレット側で承認およびガス代をの支払いを行う必要があります。

出典:PancakeSwap公式サイト

以上が、Syrupプールにおけるステーキングの手順です。

7.PancakeSwap(パンケーキスワップ)の将来性

PancakeSwapは今後、チェーン拡張や新機能導入、DeFi競合との競争により進化を続けると期待されます。

本章では、プロジェクトの将来的な展望と、独自トークンCAKEの価格に影響を与える可能性のある要因を中心に解説します。

7-1 技術開発の進化とプロダクト展開

PancakeSwapはUniswapをフォークして誕生しましたが、その後も独自の進化を遂げています。

v3や最新版のInfinity(v4)アップグレードでは、集中型流動性やHooks機能、マルチチェーントレードなどが導入され、取引効率と利便性が向上。さらにStableSwapやパーペチュアル取引、NFT(非代替性トークン)、予測市場など、製品ラインナップを多様化させています。

今後も新機能の導入や新たな取引形態の開発が計画されており、総合DeFiプラットフォームとしての存在感を強めています。

7-2 エコシステム拡大と競合環境

PancakeSwapはBNBチェーンで圧倒的なシェアを持ちつつ、イーサリアムやアービトラム、ソラナなど多数のチェーンへの対応を進めています。

2025年6月には月間取引量3250億ドルを記録し、Uniswapを上回る実績を見せました。安価な手数料や豊富な収益源といった独自の強みにより、個人投資家にも強く支持されています。

ただし、PancakeSwapは依然としてDEXの中心的存在といえるものの、近年は新興DEXの台頭により市場シェアを奪われつつあります。

技術の進化により魅力的なDEXが相次いで誕生する中、シェアを維持するために機能の充実やユーザー体験の向上が求められます。また、BNBチェーン以外にマルチチェーン展開したイーサリアムなどのチェーン上でのプレゼンス拡大もカギとなるでしょう。

7-3 ガバナンスとCAKEトークンのユーティリティ

CAKEはPancakeSwapのガバナンストークンとして、投票や報酬獲得、新規トークン販売(IFO)参加など多面的に活用されています。

2023年末に導入された新たな経済設計「トークノミクス3.0」により「1CAKE=1票」となり、誰でも投票に参加しやすくなりました。

また、iCAKE(CAKE保有の貢献度を示すスコア)やbCAKE(流動性マイニング報酬の増加倍率を決める指標)といった仕組みにより、ロック期間に応じた報酬ブーストや収益シェアも可能。

供給量は上限が設けられ、定期的なバーン施策も実施されており、持続可能なデフレトークンへと進化しています。

7-4 DeFi市場全体の成長とPancakeSwap

DeFi市場は急成長を続けており、2025年第2四半期のDEX(分散型取引所)取引高は約8,763億ドル、前期比25%増となり過去最高を記録しました。

これにより、DEXがCEX(中央集権取引所)に占める取引比率は約23~25%に達し、史上最大の水準となっています。

この傾向は、FTX破綻以降のCEXへの不信や手数料コストへの警戒感が重なった結果、「オンチェーン取引」へと資金が移動している証拠です。また、DEX取引の増加は、アクティブユーザーの拡大とともにDeFiの成熟を示しています。

中央集権取引所への依存度が低下する中、PancakeSwapにはさらなる成長の余地は十分があるでしょう。

7-5 規制動向とDeFiへの影響

一部の国ではDeFiプロトコルを規制する動きがあり、DEXもその影響を受け始めています。

2024年9月には、CFTC(米国商品先物取引委員会)はUniswap Labsに対し、レバレッジ型トークン取引の提供について17.5万ドルの罰金を科しました。同国SECもUniswap Labsに対する調査に踏切りました(2025年に調査終了)。

一方、PancakeSwap自体は分散運営されており、現時点ではSECなどからの提訴事例は確認されていません。ただし、トルコなど一部の国ではアクセス制限が実施されるなど、国ごとの規制対応が今後も課題となるでしょう。

ガバナンスやプロトコルの設計次第では、規制リスクの影響度が変わる点にも注意が必要です。

8.PancakeSwap(パンケーキスワップ)のリスク

PancakeSwapは、利便性や多彩な収益機会の提供で人気を集めるDEXですが、中央集権型の取引所とは異なる特有のリスクも存在します。

仮想通貨やDeFiに不慣れな方が、十分な理解なしに資金を預けてしまうと、思わぬ損失を被る恐れも。この章では、利用する際に注意すべき代表的なリスクについて解説します。

8-1 価格変動とスリッページ

PancakeSwapはAMM(自動マーケットメイカー)方式を採用しており、取引時の価格はプール内の資産比率によって自動的に決定される仕組みになっています。

DeFi市場は価格変動が激しいため、注文時と約定時の価格に差(スリッページ)が出ることがあります。特に流動性の低いトークンで起こりやすく、意図しない価格で約定してしまうことも。

例えば、大口取引で想定以上に価格が変動し、割高・割安な取引になってしまうなどのリスクがあります。

8-2 詐欺トークンの存在

PancakeSwapでは誰でもトークンを発行してプールを作成できるため、スキャム(詐欺)トークンも多数存在します。トークン名やティッカーが本物と酷似していても、全くの偽物である可能性があります。

有名なプロジェクト名を騙る偽トークンを購入してしまい資金を失ってしまった事例などもあるため、注意が必要です。

8-3 ハッキングなどによる資産流出のリスク

PancakeSwapはブロックチェーンのスマートコントラクト上で動作しており、コードにバグや脆弱性があるとハッキングされるリスクがあります。

同プロトコルではローンチ以来、スマートコントラクトの脆弱性に起因するハッキング被害は起こっていませんが、DNS攻撃によりサイトのフロントエンドを乗っ取り、シードフレーズの入力を要求する事件などが発生しています。

8-4 価格操作のリスク

DEXではトレーダーの注文情報がブロックチェーンに公開されるため、「フロントランニング」が可能になります。

フロントランニングは、取引者が他のユーザーの未実行のトランザクションをブロックチェーン上で確認し、その情報を利用して自身の取引を優先的に実行することで利益を得る行為のこと。

取引情報を誰でも閲覧できるという透明性が悪用されることがあります。

8-5 規制の不確実性

PancakeSwapは非中央集権的で運営主体が曖昧なため、各国の規制当局からの圧力や規制強化の対象になる可能性があります。特にAML(マネーロンダリング対策)やKYC(本人確認)に関する懸念があります。

各国でDeFiやDEXに関する明確な法的枠組みが依然として確立されていないため、今後も規制のリスクが燻り続けるでしょう。

9.まとめ:多機能DEX「PancakeSwap(パンケーキスワップ)」を賢く使いこなす

PancakeSwap(パンケーキスワップ)は、スワップやファーミング・ステーキング・予想ゲームなど多彩な機能を備えた多機能型DEXです。

高速なトランザクション処理や手数料の安さ、流動性の高さが人気を博しています。一方で、価格変動やスリッページ、詐欺トークン、ハッキングリスク、規制の不確実性といったDeFi特有のリスクも存在します。

PancakeSwapを活用するには、こうした利点とリスクを正しく理解し、自分に合った使い方を見極めることが大切です。仕組みをしっかりと把握し、PancakeSwapを賢く使いこなしましょう。

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参考:PancakeSwap公式サイト

coindog編集長
仮想通貨ブロガー/投資家
早稲田大学卒|元業界関係者で現coindog編集長🐶|2020年から仮想通貨投資を開始|大手メディア3社で編集者・キュレーターとして従事→独立|趣味は投資・筋トレ・音楽鑑賞・ラップバトル観戦・コーヒー屋さん巡り

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