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JupiterでソラナのDEX取引を効率化

ソラナ(SOL)チェーンを利用するうえで欠かせない存在となりつつあるDEX(分散型取引所)の「Jupiter(ジュピター)」。

複数のDEXを横断して最適な取引ルートを提案するアグリゲーター型DEXとして、その利便性が好評を博しています。

本記事では、まずJupiterの基本的な仕組みや独自トークン「JUP」について解説。理解を深めていただいたうえで、スムーズに利用できるように実際の使い方をわかりやすく図解します。

これからソラナ上でDeFi(分散型金融)取引を始めたい方、Jupiterの活用方法を知りたい方のお役に立てる内容を記載していますので、ぜひ最後までお読みください。

    目次

  1. Jupiter(ジュピター)とは
  2. Jupiter(ジュピター)の独自トークン「JUP」とは
  3. Jupiter(ジュピター)の6つの特徴
    1. 3-1 最良価格ルートの自動選定
    2. 3-2 豊富な取引手段と収益機会の提供
    3. 3-3 高速かつ低コストな取引
    4. 3-4 豊富な対応トークン
    5. 3-5 独自トークン「JUP」とガバナンス機能
    6. 3-6 LFGローンチパッドによるトークン販売支援
  4. Jupiter(ジュピター)の始め方
    1. 4-1 取引所で口座開設しソラナ(SOL)を購入
    2. 4-2 MetaMaskやLedgerなどのプライベートウォレットを用意
    3. 4-3 仮想通貨取引所からウォレットにSOLを送金
  5. Jupiter(ジュピター)の使い方
    1. 5-1 ウォレット連携のやり方
    2. 5-2 スワップ(仮想通貨の交換)のやり方
    3. 5-3 Limit Order(指値注文)のやり方
    4. 5-4 ステーキングのやり方
  6. Jupiter(ジュピター)の将来性
  7. Jupiter(ジュピター)のリスク
  8. まとめ:ソラナの可能性を引き出すDEXアグリゲーター「Jupiter(ジュピター)」

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1.Jupiter(ジュピター)とは

出典:Jupiter公式Xアカウント

Jupiterは、ソラナ(SOL)チェーン上で最大規模の取引量を誇るDEXアグリゲーターです。

2025年7月時点の月間取引高は560億円相当と、全DEXの中でも上位に位置しています。

出典:DappRadar

DEXとは、ユーザーが自身のウォレットを接続することにより、スマートコントラクトによって中央機関を介さず直接取引を行えるようにした取引所のこと。従来の仮想通貨取引所が、ユーザーの資産を管理する中央集権型(CEX:Centralized Exchange)の運営であるのに対して、DEXは透明性と取引の自由度の高さが特徴です。

DEXアグリゲーターとは、複数のDEXのなかから最適な取引先を自動で選び、ユーザーにとって最良の条件を提供するサービスを指します。

ソラナ上にはRaydiumやOrcaなど多数のDEXが存在しますが、Jupiterはそれらを横断的に検索・比較し、最適なルートでスワップを実行。ユーザーが個別のDEXを比較する手間を省きつつ、最も有利で最適なスワップルートを自動的に選定してくれます。

また、成行による一般的なスワップ機能に留まらず、以下のような多彩な機能を提供。2024年1月には独自トークン「JUP」を発行し、単なるアグリゲーターにとどまらない独自のエコシステムを構築しています。

  • スワップ(仮想通貨の交換)
  • 指値注文(指値注文で仮想通貨を交換)
  • 無期限先物取引
  • DCA(積立)
  • ローンチパッド
  • レンディング
  • ステーキング
  • オンランプ(クレカなどにより法定通貨で直接仮想通貨を購入できる)

ちなみに、通常のDEXでは特定の通貨ペアを預け入れることで流動性を提供し、報酬を得る「流動マイニング」というサービスがありますが、Jupiterでは提供されていません。

Jupiterは複数のDEXの流動性を束ねて最適な取引ルートを提供する「アグリゲーター」であり、独自にプールを持っているわけではないためです。

ただし、無期限先物取引に限ってはプールが用意されており、仮想通貨を預け入れることで報酬として「JLP(Jupiter Liquidity Provider)」というトークンが付与されます。

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2.Jupiter(ジュピター)の独自トークン「JUP」とは

JUPは、Jupiterが発行するガバナンストークン。JUPは2024年1月末に発行開始、および大規模エアドロップが実施されソラナユーザーの間で注目を集めました。

JUPの総供給量は100億枚、うち50%がコミュニティに配分される予定とされています。計4回実施予定とされているエアドロップはこれまでに2度実施され、約20億枚が配布済みです。

JUP発行の主な目的は、Jupiterのエコシステムをユーザー主導で運営するためのガバナンス手段として機能させること。保有者は、提案への投票や意思決定に参加し、Jupiterの今後の方針やプロジェクト資金の使い道などに影響を与えることができます。

出典:https://vote.jup.ag/

また、公式のガバナンスサイトではJUPをステーキングして投票権を得る仕組みが整っており、積極的な貢献に対しては「Active Staking Rewards(ASR)」という報酬も付与されます。

ASRでは、四半期ごとのJUP配布や提携プロジェクトのエアドロップ、トークン販売(LFGローンチパッド)への優先参加特典など、複数のユーティリティが用意されています。

2025年7月時点の価格は約0.5ドル、時価総額ランクは62位をつけています。

出典:CoinMarketCap

3.Jupiter(ジュピター)の6つの特徴

出典:Jupiter公式Xアカウント

Jupiterは、利便性の高い多数の機能の提供により、単なる「価格比較ツール」の枠を超え、ソラナ上のDeFiエコシステムにおいて中心的存在となっています。

ここでは、Jupiterの主な特徴を6つに分けて解説します。

3-1 最良価格ルートの自動選定

Jupiterの最大の特徴は、Raydium・Orcaなどソラナ基盤の複数のDEXから最適なスワップルートを自動的に選定できる点です。

ルーティング機能により、複数のDEXをまたぐ分割スワップも可能で、常に高い確率で最も有利なレートでの取引を実現。価格変動が激しいDeFi市場において、この最適化機能は大きな優位性となります。

3-2 豊富な取引手段と収益機会の提供

Jupiterは単なるスワップ専用のDEXアグリゲーターではなく、多様な取引手段と収益機会を一体化した総合DeFiプラットフォームへと進化を遂げています。

通常のスワップ機能に加え、指値スワップや分割購入(DCA:ドル・コスト平均法)、無期限先物取引(Perpetuals)にも対応し、ユーザーは自分のスタイルに合わせた柔軟な取引が可能です。

また、レンディングやステーキング機能も備えており、資産運用による利回り獲得も可能です。

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3-3 高速かつ低コストな取引

Jupiterはソラナ上で動作するため、スワップ実行は非常に高速で、ガス代(ネットワーク手数料)も極めて低水準に抑えられています。

処理速度の遅延や高額な手数料に悩まされることがなく、少額取引から大口スワップまで快適に行える点は、特にアクティブトレーダーにとって大きな魅力です。

3-4 豊富な対応トークン

Jupiterはアグリゲーターであるため、ソラナ上の主要DEXで取引可能なSPL(ソラナの標準規格)トークンを網羅的にカバーしています。

これにより、単一のDEXでは取扱われていないマイナー銘柄や新興プロジェクトのトークンまで幅広く対応しており、ユーザーは1つのインターフェース上で多様な通貨のスワップが可能です。

3-5 独自トークン「JUP」とガバナンス機能

Jupiterは独自のガバナンストークン「JUP」を発行しており、保有者はステーキングを通じてDAO(自立分散型組織)への投票権を得ることができます。

アクティブな参加者には「Active Staking Rewards(ASR)」という報酬制度が用意されており、JUP保有者はエアドロップや新規トークン販売(LFGローンチパッド)への参加など多様な特典を受けることが可能です。

出典:https://vote.jup.ag/asr

3-6 LFGローンチパッドによるトークン販売支援

Jupiterは、ソラナ上の有望な新規プロジェクトのトークン販売を支援する「LFGローンチパッド」を提供しています。

ユーザーは比較的信頼性の高いプロジェクトの先行販売に参加できるメリットがあります。この時、預け入れた「USDC」の量に応じてトークンが配分されるほか、ステーキングしたJUPトークンの量に応じて参加資格の付与や割り当て量の重み付けが行われます。

ローンチパッドの提供により、ソラナにおける資金調達とコミュニティ形成のハブとなりつつあります。

4.Jupiter(ジュピター)の始め方

出典:Jupiter公式Xアカウント

Jupiterを使い始めるには、いくつか準備しておくことがあります。

この章では、必要な準備を順を追って紹介していきます。

4-1 取引所で口座開設しソラナ(SOL)を購入

Jupiterで暗号資産の取引をするには、事前に暗号資産を保有している必要があります。購入するためには、まず取引所で口座開設をしましょう。

このとき注意したいのですが、購入した後に送金を行う必要があるため、送金手数料が高い取引所だと損失が大きくなってしまいます。そのため、なるべく以下のような送金手数料無料の取引所を選ぶことをおすすめします。

また、Jupiterはソラナチェーンを基盤とするDEXのため、利用するにはSOLを購入する必要がありますが、上記の取引所はいずれもSOLの取扱いがあります。

4-1-1 ソラナ(SOL)の取引に最適なビットポイント

上記の取引所の中でも、ビットポイントはSOLを購入する際、手数料無料かつ流動性の高い取引所サービス(板取引)を利用できます。

さらに、SOLを保有しているだけでステーキングサービスの対象となり、国内最高水準の利回り報酬が得られるため明確な優位性があります。

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4-1-2 DeFiユーザーと親和性が高いSBI VCトレード

SBI VCトレードもSOLを取扱うほか、保有しているだけでステーキングサービスで自動運用できます。

また、口座開設者はDeFi市場の詳細な分析が特徴のWeb3リサーチメディア「HashHubリサーチ」の記事を無料で読める特典があるため、DeFiユーザーと親和性が高い取引所としてもおすすめです。

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4-2 MetaMaskやLedgerなどのプライベートウォレットを用意

取引所でSOLを購入したら、仮想通貨を自身で管理するためのツールである「プライベートウォレット」に送金する必要があります。大まかな流れは以下の通りです。

  1. ウォレットをインストール
  2. ウォレットを起動し初期設定を行う
  3. ウォレットのアドレスを取得する

以下の記事では、代表的なプライベートウォレットであるMetaMask(メタマスク)およびLedger(レジャー)のインストール、初期設定、操作方法、注意点を図解していますので参考にしてください。

MetaMask(メタマスク)とは|使い方や便利機能をやさしく図解

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4-2-1 MetaMaskがソラナに対応

Jupiterはソラナチェーン上に構築されたプロトコルのため、ソラナに対応するウォレットを選ぶ必要があります。ソラナウォレットでは「Phantom」などが有力ですが、MetaMaskも対応しています。

メタマスクはEVM(イーサリアム仮想マシン)互換チェーン専用のウォレットですが、2025年5月よりソラナチェーンにも対応開始しました。

以下の手順で操作すれば、メタマスクでソラナネットワークが使用可能になります。

  1. MetaMaskのアプリを開き、画面左上(画像①)をタップ
  2. ネットワークの選択画面で「Solana」をタップ(画像②)
  3. 新規アカウント作成画面で「+Solanaアカウント」をタップ(画像③)
  4. 任意のアカウント名を入力(画像④)し、「追加」をタップ(画像⑤)
  5. MetaMaskにソラナ専用アカウントが作成される
出典:MetaMask
出典:MetaMask

4-3 仮想通貨取引所からウォレットにSOLを送金

ウォレットのインストールおよび初期設定を行いアドレスを取得できたら、仮想通貨取引所からウォレットに仮想通貨を送金します。

以下の記事では、仮想通貨の送金時の注意点や、SBI VCトレードで実際に送金を行う方法をわかりやすく図解していますので是非ご覧ください。

ビットコインなど仮想通貨の送金方法|知らないと資産を失う罠とは

5.Jupiter(ジュピター)の使い方

出典:Jupiter公式Xアカウント

メタマスクなどのウォレットに仮想通貨を入金し準備が整ったら、実際にJupiterを使ってみましょう。

ここでは、各種操作の前に必要なJupiterにウォレットを連携する方法、および以下の機能の操作手順をわかりやすく図解していきます。

  • スワップ
  • Limit Order(指値注文)
  • ステーキング

5-1 ウォレット連携のやり方

まずはJupiterの公式サイトにアクセスし、画面右上の「Connect」をクリックします。

出典:Jupiter公式サイト

すると、接続可能なウォレットが表示されるので、ご自身が使用するウォレットを選択しましょう。

出典:Jupiter公式サイト

選択した後は、ウォレットのパスワードを入力し「接続」などのボタンをクリックすれば連携完了。これで、Jupiterの各種機能を使う準備ができました。

5-2 スワップ(仮想通貨の交換)のやり方

スワップは通常の仮想通貨の交換を行うJupiterの基本機能。最適な価格を複数のDEXの中から自動で見つけ出し、効率的な取引を実現します。

スワップ(交換)の操作手順を紹介します(下掲の画像では例としてSOL→JUPにスワップ)。

  1. 画面左上の「Swap」をクリック(画像①)
  2. 取引方法は「Instant」(画像②)、設定は「Ultra V2」(画像③)を選択
  3. 上段で自身が保有する仮想通貨を、下段で欲しい仮想通貨を選択後、取引したい数量を入力(画像④)
  4. 「Swap」をクリック(画像⑤)
  5. 立ち上がったウォレットで取引を承認

※設定に関して、「Ultra V2(自動)」か「Manual(手動)」から選択できますが、前者は自動で取引の効率化を高め、セキュリティも増すほかスリッページなどの細かい設定を省くことができるため初心者に向いています。

出典:Jupiter公式サイト

5-3 Limit Order(指値注文)のやり方

Limit Orderは、任意の仮想通貨を指定した価格で売買することができる機能。市場価格が目標レベルに達するまで待機し、条件が満たされた時点で自動的に取引を実行します。

なお、通常のスワップより0.2%分手数料が嵩むほか、最低注文量が5USDC相当額以上とされている点に注意しましょう。

Limit Orderの操作手順を以下に紹介します。

  1. 画面左上の「Swap」をクリック(画像①)
  2. 取引方法は「Trigger」(画像②)、スリッページは「ULTRA/EXACT」のいずれかを選択(画像③)
  3. 上段で交換したい仮想通貨を、下段で欲しい仮想通貨を選択後、取引したい数量を入力(画像④)
  4. 取引したい通貨の価格を交換する仮想通貨建で入力(画像⑤)
  5. 注文の有効期限を選択(画像⑥)
  6. 「Place Trigger Order」をクリック(画像⑦)
  7. 立ち上がったウォレットで取引を承認

※スリッページに関する設定である「ULTRA/EXACT」について、前者は最小限のスリッページ(価格のずれ)を許容する代わりに約定確率を高めるモード、後者はスリッページ率を0%に固定し厳密な数量での約定を狙える反面、約定確率が下がるモードです。

出典:Jupiter公式サイト

5-4 ステーキングのやり方

Jupiterの独自トークンJUPは、「Jupiter DAO」というプラットフォーム上でステーキングすることができます。

「Active Staking Rewards(ASR)」というシステムにより、ステーキングして行動(投票)を起こすことで報酬が増す仕組みです。なお、ステーキング後は30日間ロックされる(引き出せなくなる)ため注意しましょう。

ステーキングの操作手順を以下に紹介します。

  1. スワップでJUPを調達(例:SOL→JUP)
  2. Jupiter DAOのページにアクセス
  3. 画面右上の「Connect Wallet」をクリックしてウォレットを接続
  4. 画面を下にスクロールしステーキングしたいJUPの数量を入力(画像①)
  5. 「Stake」をクリック(画像②)
  6. 立ち上がったウォレットで取引を承認
出典:Jupiter DAO公式サイト
出典:Jupiter DAO公式サイト

6.Jupiter(ジュピター)の将来性

出典:Jupiter公式Xアカウント

本章では、Jupiterの今後の展開やエコシステム拡大の可能性、そしてJUPの価格に影響を与え得る要素について、複数の視点から解説します。

投資や活用の判断材料としてお役立てください。

6-1 Jupiter Lendの本格稼働と収益源の拡大

2025年8月に正式ローンチが予定されている「Jupiter Lend」は、ソラナ上で未開拓だったレンディング分野におけるJupiterの新たな収益基盤です。

借入・貸付機能を統合することで、ユーザーの資金活用の幅が広がるだけでなく、手数料収入などのプラットフォーム収益が増加し、その一部がJUP保有者に還元される可能性もあります。

Jupiterが単なるスワップサービスにとどまらず、包括的なDeFiスーパーアプリへと進化するうえで、Jupiter Lendは重要な一歩と言えます。

6-2 JupNet構想によるマルチチェーン展開の加速

Jupiterは将来的にソラナにとどまらず、「JupNet」と呼ばれるマルチチェーン統合基盤の構築を計画しています。

JupNetは、異なるチェーンをまたいだ資産管理や流動性の相互運用を可能にする「アグリゲーターのアグリゲーター」としての役割を担います。この構想が実現すれば、Jupiterはクロスチェーン時代の中核インフラとなり、利用者層・市場規模が飛躍的に拡大する可能性があります。

それに伴い、JUPの需要や価値も広範なブロックチェーン領域に及ぶことが期待されます。

6-3 JUPのトークンバーンと買い戻しによる希少性の強化

2025年には総供給の30%にあたる30億JUPの大規模バーン(焼却)が行われました。加えて、今後はプロトコル収益の50%を使ってJUPを市場から買い戻し、3年間ロックするスキームが継続されます。

これにより流通枚数は徐々に減少し、JUPの希少性と1トークンあたりの価値が高まる設計です。

こうした供給圧縮施策は、他のDeFiプロジェクトにはあまり見られないJupiter独自のトークノミクス強化戦略であり、長期的な価格押し上げ要因となる可能性があります。

6-4 DAOガバナンスによるJUPユーティリティの拡張

JUPトークンはすでにガバナンス投票権を持ちますが、将来的にはパーペチュアル手数料の割引やローンチパッド優遇参加など、実需を伴うユースケースがさらに拡張される見込みです。

Jupiter DAOが積極的に提案・採決を進めることで、JUPに経済的価値が生まれ、保有インセンティブが強化されることが期待されます。

反対にDAOの停滞や機能不全が生じれば、市場の信認を損ない、価格の下押し要因にもなり得るため、ガバナンスの健全性も今後の重要な観点です。

6-5 ソラナエコシステムの成長と市場環境の追い風

Jupiterの基盤はソラナチェーンであるため、ソラナ全体の成長や需要拡大がそのままJupiterの取引量・ユーザー数の増加につながります。

ソラナのTVL(Total Value Locked)やアクティブウォレットが増える局面では、Jupiterも直接的な恩恵を受け、結果的にJUPの実需や注目度も高まる傾向にあります。

また、仮想通貨市場全体の強気トレンドや、Jupiterの主要機能が中央集権型取引所からの移行先として注目されることで、JUPの中長期的な価格形成にもプラス要因となるでしょう。

7.Jupiter(ジュピター)のリスク

Jupiterは高機能ななDEXアグリゲーターですが、DeFiを扱う以上、一定のリスクや注意点が存在します。

ここでは、Jupiterを利用する際に特に留意すべきポイントを紹介します。

7-1 価格変動とスリッページ

Jupiterでは複数のDEXから最良価格を自動で選定しますが、取引成立までの間に価格が変動し、意図しない価格で約定するリスクがあります。

これを「スリッページ」と呼び、特に価格変動が激しい局面や流動性の低いトークンでは影響が大きくなります。

スリッページ許容幅は自分で設定できますが、狭くしすぎると取引が失敗し、広げすぎると大きな損失につながる可能性もあるため、適切な設定が求められます。

7-2 詐欺トークンの存在

ソラナでは誰でも簡単にトークンを発行できるため、公式トークンを装った偽トークンや、価値のないミームトークンも多数存在します。

Jupiterはそれらを一括して表示しているため、誤って詐欺トークンと取引してしまうリスクがあります。

信頼性のあるトークンを見分けるためには、ソラナのブロックチェーンエクスプローラー「Solscan」などで正しいトークンアドレスを確認する、公式サイトやSNSで発行元の情報を精査するといった自己防衛が不可欠です。

7-3 ハッキングのリスク

Jupiterを利用する際はウォレットを接続する必要があるため、スマートコントラクトの脆弱性や悪意ある偽のサイトに接続することで資産を失うリスクがあります。

また、DEXアグリゲーターとして複数のプロトコルの機能にアクセスする関係上、外部プロトコルの問題がJupiterの機能に影響を与える可能性も考えられます。

さらに、過去にはソラナチェーン自体が複数回ネットワーク停止に陥っており、基盤となるチェーンの安定性も100%保証されているわけではありません。

7-4 価格操作のリスク

Jupiterが対応する一部のマイナーなトークンは、流動性が少ないため価格操作の対象となりやすい傾向があります。

特に、意図的に価格を釣り上げて一般ユーザーを巻き込み、その後に一気に売り抜ける「Pump & Dump(パンプ・アンド・ダンプ)」のような手法が使われるケースもあります。

また、取引ルートによってはフロントランニング(先回り注文)による影響を受ける可能性も。フロントランニングは、取引者が他のユーザーの未実行のトランザクションをブロックチェーン上で確認し、その情報を利用して自身の取引を優先的に実行することで利益を得る行為を指します。

取引情報を誰でも閲覧できるというDEXの透明性が悪用されることがあります。

7-5 規制の不確実性

Jupiterは分散型のサービスであり、現在は誰でも自由に利用できますが、今後の法規制によって状況が変わる可能性があります。

たとえば、米国やEUなどでDeFiに対する規制が進めば、Jupiterの一部機能が制限される、または地域によってアクセスが制限されるといった事態も考えられます。

日本国内でも将来的にスワップ機能やウォレット接続に対する規制が導入される可能性は否定できません。法規制の動向には常に注意を払うことが重要です。

8.まとめ:ソラナの可能性を引き出すDEXアグリゲーター「Jupiter(ジュピター)」

Jupiterは、ソラナチェーンの特性である高速・低コストを最大限にいかしつつ、最良レートのスワップを自動で実行できる次世代のDEXアグリゲーターです。

従来のDEXとは一線を画すその機能性は、通常のスワップにとどまらず、指値取引・先物・積み立て・ローンチパッドなど多岐にわたります。

また、独自トークン「JUP」を軸としたDAO運営やLFG Launchpadによる資金調達支援、そしてJupiter Studioを通じたトークン発行など、エコシステム全体を巻き込んだ拡張性の高さも大きな魅力です。

ソラナ上でのDeFi活用を考える上で、Jupiterは避けて通れない存在となりつつあります。進化を続けるJupiterの動向は注目に値します。

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参考:Jupiter公式サイト

coindog編集長
仮想通貨ブロガー/投資家
早稲田大学卒|元業界関係者で現coindog編集長🐶|2020年から仮想通貨投資を開始|大手メディア3社で編集者・キュレーターとして従事→独立|趣味は投資・筋トレ・音楽鑑賞・ラップバトル観戦・コーヒー屋さん巡り

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