ソニーの次世代ブロックチェーン「Soneium」

ソニーグループとスターテイル・ラボの合弁会社、ソニーブロックソリューションズ・ラボは23日、イーサリアム(ETH)のレイヤー2「Soneium(ソニューム)」を発表した。

スターテイル・ラボは、暗号資産(仮想通貨)アスター・ネットワーク(ASTR)を開発するステークテクノロジーズの渡辺創太CEOが2023年1月に創業した企業。

ソニーブロックソリューションズ・ラボ(旧:ソニーネットワークコミュニケーションズ・ラボ)は、2023年9月にソニーグループのソニーネットワークコミュニケーションズ・ラボとスターテイル・ラボが設立した合弁会社。

Soneiumが目指す未来

Soneiumは、「Realize the Open Internet that Transcends Boundaries」をミッションに掲げ、開発者やクリエイターが操作がしやすく、迅速で効率的、かつ費用対効果に優れたツールと環境を提供し、誰もがクリエイターとなれるインターネットの構築を目指す。

エンターテインメント領域や金融、家電といった分野で革新的なアプリケーションの中心に据えられ、普及とエンゲージメント促進を図る方針だ。

ソニーが持つ多様なアセットと巨大なユーザー基盤、スターテイルの技術力および事業開発力をいかし、Web3業界を代表する事例を創出すると意気込む。

なお、Soneiumはオプティミズム(OP)関連技術を採用し、OPが推進する「Superchain」イニシアチブに参加予定。これにより、Base、Optimism、Mantle、Modeなど、他の主要なOP上で稼働するチェーンとも相互運用が可能となる。

Astar zkEVMがSoneiumに移行

同日、渡辺創太氏が立ち上げたアスター・ネットワーク(ASTR)は、イーサリアムのレイヤー2「Astar zkEVM」をSoneiumに移行すると発表した。

これは単なる移行ではなく、ソニーグループの広範なユーザータッチポイントを活用し、Web3技術をより多くのユーザーに提供し、ASTR関連のエコシステムを構築することが狙いだという。

アスター・ネットワーク上で発行されるトークン「ASTR」は、アスター・ネットワークのみならず、Soneiumエコシステムで重要な役割を担うほか、Soneiumエコシステムの一部の収益がスターテイル・ラボを通して投資されることによりアスター・ネットワークのエコシステムの発展に直接つながるという。

Soneiumへの移行は、1月に発表されたソニーのブロックチェーンとアスター・ネットワークとを一体化し、より大きな成長とイノベーションを目指す「Astar Evolution」構想の1段階目に位置付けられている。フェーズ2は今後発表する予定とした。

なお、アスターのL1(アスター・ネットワーク)は引き続き運用され、アスター財団は引き続きその成長、価値向上をサポートする。

渡辺創太氏は、「Astarの価値とそのコミュニティは我々の最優先事項。私たちのエコシステムを拡大し、オンチェーンでの大規模な採用を加速するために、Astar zkEVMをSoneium L2に移行することが正しい前進だと考える」と述べた。

ソニーが仮想通貨交換業に本格参入

ソニーグループが100%出資する子会社Quetta Webは、2023年8月に仮想通貨取引所「WhaleFin」を運営するシンガポールのアンバー・グループのAmber Japan株式会社を買収している。

さらに、今年7月にAmber JapanのS.BLOX株式会社への商号変更とともに、新アプリのリリース・取扱い銘柄の拡充などWhaleFinの大幅リニューアル予定が発表されている。

現在、WhaleFinで取扱われているのは以下の8銘柄だ。

  • BTC
  • ETH
  • BCH
  • LTC
  • FLR
  • DAI
  • QTUM
  • ONT

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参考:公式発表

coindog編集長
仮想通貨ブロガー/投資家
早稲田大学卒|元業界関係者で現coindog編集長🐶|2020年から仮想通貨投資を開始|大手メディア3社で編集者・キュレーターとして従事→独立|趣味は投資・筋トレ・音楽鑑賞・ラップバトル観戦・コーヒー屋さん巡り

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