積立サービス終了へ

暗号資産(仮想通貨)取次サービスを提供するサクラエクスチェンジビットコイン(以下、SEBC)は1日、仮想通貨の積立サービス「積立ましーた」を4月をもって終了することを発表した。

同社は今回の発表について「今後のサービス全体の改善に経営資源を集中」するためと説明した。

関連記事:「日本が世界の先頭に立つチャンス」自民党の平将明Web3PT座長、Web3活用の地方創生を政府に要請

今後の動向

サービス提供終了に伴う今後のスケジュールは以下の通り。

  • 最終申し込み受け付け:2023年2月15日
  • 最終口座振替日:2023年3月10日
  • 最終購入月:2023年4月

同サービスで購入した仮想通貨は、5月中に一括で取次資産への振り替えが行われる。なお、積立サービスの提供終了後も購入済みの仮想通貨は利用者の口座内で仮想通貨のまま保有できるほか、売却も可能であると説明した。

SEBCは、仮想通貨取引所とは異なり、ユーザーと仮想通貨取引所の仲介を行う取次サービスを提供する業者。仮想通貨の売買においては複数の取引所の価格や流動性などを比較して条件の良い取引所を選定し取次いでいる。過去には仮想通貨に関する疑問などを質問できるリアル店舗「ビットコインの相談窓口」の運営や口座開設の対面受付など先進的な取り組みを行っていた。

当初は「Xtheta(シータ)」という名称のサービスであったが、2021年3月にサクラエクスチェンジビットコインへと名称変更した経緯がある。

SEBCは2022年11月、最大手仮想通貨取引所バイナンスに発行済み株式をすべて譲渡したことを発表。これにより、今後同社は取次業から仮想通貨交換業者として取引所サービスを展開するものとみられる。

執筆時点のSEBCの取扱い銘柄は以下の通り。

  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • XRP(リップル)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • イーサリアムクラシック(ETC)
  • ライトコイン(LTC)
  • モナコイン(MONA)
  • ネム(XEM)
  • シンボル(XYM)
  • エイダ(ADA)
  • コスプレトークン(COT)
  • フレア(FLR)

関連記事:TOEIC試験にブロックチェーン導入 デジタル公式認定証を発行へ


参考:公式発表

関連記事

仮想通貨業界に新組織 サイバー対策で「JPCrypt-ISAC」設立へ=日経報道

迫佑樹氏が手掛ける「Brain」に仮想通貨決済導入か イケハヤ氏とのやり取りで言及

仮想通貨の保有者は「サイコパス」の傾向 学術論文が示唆

仮想通貨(暗号資産)とは?|未来のお金の秘密を解き明かす

機関投資家の5割超、仮想通貨へ投資する意向=野村HD調査

日本政府が規制緩和、仮想通貨企業の資金調達が多様化へ