Oasys上に「CAICA Verse」構築へ
株式会社CAICA DIGITALは6日、ゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」を運営するOasys Pte. Ltd.とパートナーシップ契約を締結し、独自Verse「CAICA Verse」を構築することを発表した。
CAICA DIGITALは、暗号資産(仮想通貨)取引所Zaifを運営する株式会社カイカエクスチェンジの親会社。CAICA DIGITALグループは、ブロックチェーンゲームに特化したNFT(非代替性トークン)ローンチパッド「Zaif INO」などの運営を通じて取引所でのゲーミングトークンの取扱い拡充を目指している。
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Zaifで取扱いのカイカコイン(CICC)を活用
CAICA DIGITALは、「CAICA Verseでは、Zaifにて取り扱われているカイカコイン(CICC)を活用することにより、トークンの売買からゲームプレイまでのシームレスな体験をユーザーに提供可能」と説明。さらに、新規トークン発行をすることなくブロックチェーンゲームの運営に参入でき、参入障壁を取り払うことができるとその利点を強調した。
今回の発表に際し、株式会社カイカエクスチェンジ取締役 池田英樹氏は次のようにコメントしている。
Oasysはゲームに特化したブロックチェーンであるため、今後、ブロックチェーンゲーム産業を牽引することを目指し、既存ユーザー、新規ユーザー、国内外のゲームIPコンテンツの運営企業に対して、分かりやすいUI/UXを提供することで、グローバル展開を含めたGameFi領域のエコシステムの構築と拡大を期待しています。
また、今回のCAICAグループとの連携を通じて、Web3領域における具体的なプロダクトを提供し、Web3の社会実装に向けた動きを実現していくことで、より多くの人々にブロックチェーン技術とゲー ムの面白さを伝えることを推進していけることを楽しみにしております。
Oasysとは
2022年に発足した同プロジェクトは、名だたる企業から期待を受け、ゲーム開発大手スクウェア・エニックス、セガ、バンダイナムコやソフトバンクなどがバリデータとして参画する。
Oasysは、レイヤー1「Hub-Layer」とレイヤー2「Verse-Layer」にて構成される。Hub-Layerでは、トークンやNFTの管理やデータ保管など作業を限定し、Verse-Layerにて大量のトランザクションを処理する。
また、Verse-Layer上のそれぞれは「Verse」と定義され、ゲーム開発者はVerse自体を構築したり各々が選んだVerse上にゲームをデプロイしたりできる。
ネイティブトークンOASは、トランザクション手数料の支払い、ステーキング、ガバナンス投票などに活用される。OASは国内取引所としては初のbitbankへの上場が決定している。
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参考:公式発表