メルカリでビットコイン売買

株式会社メルカリの子会社で暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン開発を行う株式会社メルコインは9日、同日より仮想通貨交換業を開始し、フリマアプリ「メルカリ」内でビットコイン(BTC)の売買ができるサービスを提供開始したことを発表した。

金融機関からチャージした残高での購入に加え、「メルカリ」で使わなくなったモノを売って得た売上金やポイントでもビットコインを購入できる。

サービスの特徴

今回発表したメルカリ内のビットコイン売買サービスについて、同社は以下のような特徴があるとした。

  1. メルカリの売上金・ポイントで購入できる
  2. メルカリアプリで申込から売買まですべて完結
  3. 安心のセキュリティ体制・資産保護
  4. 1について、同サービスではメルカリを活用して使わなくなったものを売って得た売上金やポイントでビットコインを購入できる点を強調。使わないものがメルカリでお金に変わり、そのお金を使ってビットコインを購入することで将来への資産に替えることができると説明した。

    2について、本人確認済みであれば最短30秒で申し込み完了し、すぐにビットコインを購入することができるという。保有するビットコインの評価額や価格変動はマイページから確認可能。また、ビットコインを売って得たお金はメルペイ残高に移すことができる。

    3について、メルカリがこれまでグループ横断で取り組んできたセキュリティ強化の施策を仮想通貨交換事業でも活かしていくと説明。顧客資産の分別管理を実施するほか、メルカリグループの各種サービスで今後実装を推進するパスワードレスの生体認証(FIDO認証の仕様に基づく)をメルコインに導入し、より堅牢なユーザー認証を実現したと述べた。

    今回の仮想通貨事業開始に伴い、同社は利用者のビットコインの取引規模に応じてカーボン・オフセットを行い、CO2排出量を削減する取り組みを実施すると明かした。

    さらに、今後は取引サービスの提供だけでなく資産形成に関する金融教育の取り組みも実施すると述べた。2月には第1弾として、東京証券取引所等と連携し、メルカリ教室の「マネー基礎講座」を開始している。

    関連記事:「HashHubレンディング」で仮想通貨による新時代の資産形成を|メリットや始め方も徹底解説

    ビットコイン取引サービス詳細

    今回のサービスで取引可能な銘柄はBTCのみ。購入方法は「メルペイからチャージして購入」「メルカリの売上金で購入」「メルカリポイントで購入」の3通り。入出金手数料は無料で最小注文額は1円。レバレッジ取引には非対応。

    メルカリの売上金から購入すれば価格変動リスクを伴わずにビットコイン投資を開始でき、1円という極めて少額から購入できるのは初心者に優しい設計と言えそうだ。

    2021年4月にメルカリの子会社として設立されたメルコインは、設立当時のプレスリリースで売上金のビットコインでの受取り機能の提供、「メルペイ」で決済・送金機能に加え、与信、仮想通貨・資産運用の機能を一つのウォレットで提供していく構想を打ち出していた。

    また、公式サイトではNFT(非代替性トークン)などのサービスやデジタルコンテンツなどの価値を誰もが簡単に交換できる新しい取引の形を創出すると記載されている。

    関連記事:日本政府も有力視するNFTの全容|なぜデジタル作品が数十億円に?

    同社は2022年6月に仮想通貨交換業者の認可(関東財務局長第00030号)を受けている。

    関連記事:楽天ウォレットとは|楽天ポイントで無料のビットコイン投資


    参考:公式発表

関連記事

仮想通貨取引所おすすめ15社ランキング|元業界関係者が選び方を直伝

メルカリ、仮想通貨ステーキング関連の論文が国際会議に採択

【2024年11月最新】仮想通貨取引所のキャンペーン一覧|全員にビットコイン無料配布も

メルカリ、ビットコインがもらえるキャンペーン開始 CMに長州力と島崎遥香を起用

メルカリ、「ビットコイン県ランキング」を発表

メルコイン、メルカリ内でイーサリアム(ETH)取引サービスを開始