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イーサリアム(ETH)で何ができる?
暗号資産(仮想通貨)の世界で「ビットコイン(BTC)」はよく耳にしますが、「イーサリアム(ETH)」は聞いたことがありますか?
実は、イーサリアムはビットコインに次ぐ存在感を誇り、単なる「お金」としての仮想通貨を超えた、未来を変える可能性を秘めた技術なのです。
その最大の魅力は、基盤となる「スマートコントラクト」と呼ばれる仕組みです。この革新的な技術により、金融・ゲーム・芸術分野など多方面に可能性が広がっています。また、2024年に米国で現物型イーサリアムETF(上場投資信託)が初承認されたことでも注目を集めています。
「イーサリアムって結局何?」「どんな未来を見せてくれるの?」——。そんな疑問を抱える方のために、この記事ではイーサリアムの基本から、その活用例や将来性まで、わかりやすく解説します。
- イーサリアム(ETH)とは
- イーサリアム(ETH)の5つの特徴
- 2-1 スマートコントラクトを活用
- 2-2 「ステーキング」により新たに発行
- 2-3 レイヤー2技術を活用
- 2-4 NFT発行のプラットフォーム
- 2-5 dApps・DeFiのプラットフォーム
- イーサリアム(ETH)の課題とロードマップ
- イーサリアム(ETH)の歴史
- イーサリアム(ETH)の将来性
- 5-1 イーサリアムETFの拡大
- 5-2 機関投資家や国家による購入
- 5-3 アップグレード
- 5-4 企業によるビジネス利用
- イーサリアム(ETH)の買い方・増やし方
- イーサリアム(ETH)まとめ
目次
1.イーサリアム(ETH)とは
イーサリアムは、世界中で使える新しい形のインターネットサービスを作れるブロックチェーンプラットフォームと言えます。2013年にロシア系カナダ人プログラマーであるヴィタリック・ブテリン氏により考案されました。
イーサリアムの特徴は、「スマートコントラクト」という、条件を満たした場合に契約を自動的に執行する仕組みです。これにより、銀行や仲介業者を使わずにお金を送ったり、契約を実行したりできます。
イーサリアムのブロックチェーンは、ブロックチェーンゲームを含むdApps(分散型アプリケーション)・仮想通貨の貸し借りができるレンディングプロトコルなどのDeFi(分散型金融)の構築、およびNFT(非代替性トークン)の発行にも活用されますが、これらもスマートコントラクトが活用されています。
また、イーサリアムで使われるお金が「イーサ(ETH)」です。イーサは、送金時やイーサリアム上のサービス利用時の手数料として必要になります。仮想通貨のなかで時価総額はビットコイン(BTC)に次ぐ2位を誇ります。
1-1 イーサリアム(ETH)の価格動向
2015年にプロジェクトが立ち上がり2016年から市場で取引開始されたETHは、約1年間は大きな値動きはありませんでしたが、強気相場が訪れた2017年から急騰し、2018年1月には初めて10万円を超えました。
その後はバブルが弾けビットコインなど他の通貨と同様に暴落し、厳しい冬の時代を経験します。しかし、2020年後半から2021年にかけて2度目のバブルが到来し一時50万円を超えるほどの大幅上昇を遂げました。
その後再度バブルが弾け2023年前半頃まで価格は低迷しましたが、同年後半に米国で現物型ビットコインETFが初承認される観測が高まったことが材料視されBTCが牽引する形でETHなど他の通貨も急騰。
2024年1月に実際に同ETFが米国で初承認されと本格的な強気相場が訪れ、上昇の勢いが増しました。また、同年5月には米国で現物型イーサリアムETFが市場の予想に反する形で急遽承認される観測が高まりETHが再度急騰。
さらに、同年実施された米国の大統領選挙で仮想通貨規制の緩和やBTC準備金創設を掲げるトランプ氏が当選したことにより再度市場に追い風が吹きます。同年12月には62万円を突破し過去最高値を付けました。
1-2 ビットコイン(BTC)とは異なる目的
イーサリアムは、ビットコインの限界を乗り越えるために考案されました。
2009年に登場したビットコインは、中央管理者なしで安全に取引ができる「デジタル通貨」として革新的でしたが、その機能は基本的に「価値の保存」と「送金」に特化しており、他の応用には向いていませんでした。
ヴィタリック・ブテリン氏は、ビットコインの用途を拡張し、より多様なアプリケーションを作れる汎用的なブロックチェーンを構築することを目指したのです。そこで、イーサリアムではスマートコントラクトの実装により、ブロックチェーン上で独自のアプリケーションを作れるようにしました。
今やイーサリアムはNFT取引やブロックチェーンゲームを含む無数のアプリケーションの一大プラットフォームの地位を築いています。
1-3 イーサリアム(ETH)上で多数の通貨が流通
イーサリアムには、スマートコントラクトを使って独自の仮想通貨を簡単に作れる仕組みがあります。主に「ERC-20」という規格に基づいて発行され、イーサリアムのブロックチェーン上で動作します。
イーサリアム上で発行される「ERC-20」規格の仮想通貨は多数ありますが、例として以下が挙げられます。
- テザー(USDT)
- USDコイン(USDC)
- ダイ(DAI)
- シバイヌ(SHIB)
- チェーンリンク(LINK)
このうち、USDT・USDC・DAIは米ドルに価値が連動する「ステーブルコイン」です(詳しくはこちら)。USDCは2025年3月までにSBI VCトレードにて国内初上場する見込み。
1-4 イーサリアム(ETH)と関係が深い銘柄
ここでは、イーサリアムと関係が深い銘柄を紹介します。
- イーサリアムクラシック(ETC)
イーサリアムは2016年に発生した「The DAO事件」(後述)をきっかけとして、イーサリアムとイーサリアムクラシック(ETC)とにブロックチェーンが分岐しました。
ETCは「ブロックチェーンの不変性」を重視し、チェーン上のデータを遡って改変することを原則的に拒否します。また、イーサリアムが2022年に「Proof of Stake(PoS)」へ移行したのに対し、イーサリアムクラシックは引き続き「Proof of Work(PoW)」を採用しています。
国内取引所ではコインチェックやbitFlyerなどが取扱っています。コインチェックであれば取引所サービス(板取引)で手数料を抑えてETCを取引できるためおすすめです。
- アービトラム(ARB)
アービトラム(ARB)はイーサリアムのレイヤー2ソリューションのなかで、最も取引量の多いブロックチェーンです。
レイヤー2とは、本体のブロックチェーンとは別に、他のブロックチェーン技術を補助的に利用することで利便性向上を図る仕組みのこと(詳しくは「2.イーサリアム(ETH)の5つの特徴」で解説)。
イーサリアムよりも処理速度が高速でガス代(ネットワーク手数料)が大幅に抑えられています。イーサリアムと完全に互換性があるため、既存のイーサリアムプロジェクトやスマートコントラクトを簡単に移行することが可能です。
- オプティミズム(OP)
イーサリアムのレイヤー2であるオプティミズム(OP)も、イーサリアムより処理速度が高速でガス代(ネットワーク手数料)が大幅に抑えられています。アービトラムと比較すると取引手数料はやや高めです。
イーサリアムのスマートコントラクトと高い互換性を持つ設計になっており、開発者が既存のアプリケーションを移行する際にほとんど変更が不要です。
ARBと同様、国内取引所ではbitbank・OKJ・バイナンスジャパンで取引できます。中でも板取引に対応しており流動性の高いbitbankがおすすめです。
- ポリゴン(POL)
ポリゴンはレイヤー2の中のサイドチェーンという技術を活用したブロックチェーン。イーサリアムのエコシステムと連携しながら、取引を高速・低コストで処理します。
特にネットワーク手数料はアービトラムやオプティミズムと比較しても極めて安価な点が特徴です。2024年9月にトークン名が「MATIC(マティック)」から「POL(ポル)」へと変更されました。
POLはbitFlyer・bitbank・ビットポイントなどの取引所で取引できます。中でも、取引手数料を抑えられる板取引に対応しており、流動性が高いbitbankがおすすめです。
2.イーサリアム(ETH)の5つの特徴
ここからは、イーサリアムの5つの特徴をそれぞれ解説していきます。
2-1 スマートコントラクトを活用
イーサリアムでは、条件を満たした際に契約を自動執行できるスマートコントラクトが実装されています。
たとえば、ある人が友達にお金を貸すとき、「期限までに返済されたら利息をつけて返す」という約束をしたとします。スマートコントラクトを使えば、この約束をプログラムに書き込んでおけるので、約束が守られない心配をせずに安心して取引できます。
これが便利なのは、銀行や弁護士のような仲介役がいなくとも、契約や取引が確実に行われる点です。さらに、スマートコントラクトはイーサリアムのブロックチェーンに記録されるので、内容を変更したりごまかしたりすることができません。
この仕組みのおかげで、安全で効率的に取引やサービスが運営できるようになります。
2-2 「ステーキング」により新たに発行
イーサリアムのブロックチェーンでは、「Proof of Stake(プルーフ・オブ・ステーク:PoS)」というアルゴリズムが採用されており、「ステーキング」と呼ばれるプロセスで新しいETHが発行されます。
ステーキングとは、仮想通貨をブロックチェーンのネットワークに預け入れ、一定期間ロック状態(送金などにより動かせないようにする)にすることで当該ネットワークにおけるブロック生成やデータの承認作業に貢献しリターンを得ることができる仕組みのこと。
ロックした仮想通貨の量が多いほどブロックチェーンのブロック追加の承認作業に割り当てられる可能性が高くなり、報酬を受け取りやすくなります。
ビットコインのチェーンで採用される、「Proof of Work(プルーフ・オブ・ワーク:PoW)」は大量の電力消費による環境への負荷や処理速度といった課題がありますがPoSではそうした課題を解決する可能性があると考えられています。
2-3 レイヤー2技術を活用
イーサリアムのチェーンでは、処理速度が十分でなくネットワーク手数料が嵩みやすいという課題があります。こうした問題の解決を図るために考案されたのがレイヤー2です。
レイヤー2は、ブロックチェーン本体(レイヤー1)から一部の処理を引き受けることで、本体の負荷を軽減する技術の総称。これにより処理速度を上げ、トランザクション(取引)手数料を下げることができます。
レイヤー1のブロックチェーン(イーサリアムなど)は「街中の道路」、レイヤー2のブロックチェーン(アービトラムなど)は「渋滞解消のための高速道路」のようなものと考えるとわかりやすいです。
レイヤー2には、「ロールアップ」や「サイドチェーン」などいくつか種類があり、先述のアービトラムとオプティミズムはロールアップ、ポリゴンはサイドチェーンに分類されます。
2-4 NFT発行のプラットフォーム
イーサリアムのチェーン上では、NFTという代替不可能なトークンを発行できます。
強気相場の到来とともに2021年から急速に知名度を上げたNFTは、スマートコントラクトを持つ様々なブロックチェーン上で発行されていますが、中でもイーサリアムは圧倒的なシェアを誇ります。
NFTについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
2-5 dAppsのプラットフォーム
イーサリアムチェーンでは、NFTのほかにも多数のdApps(分散型アプリケーション)が構築されています。
dAppsはスマートコントラクトを活用してブロックチェーン上で稼働するアプリケーションのことで、ゲームやNFTの取引プラットフォーム、DeFi(分散型金融)などが挙げられます。dAppsの構築においてもイーサリアムはチェーン間でシェア圧倒的1位を誇ります。
以下は、2025年1月時点のDeFiに預け入れられている仮想通貨の上位銘柄です。ETHが全体の54%を占めており、2位のソラナ(SOL)を大きく引き離しています。
DeFiは、中央機関が運営する銀行や仮想通貨取引所などとは異なり、人間を介さずにプログラムにより無人で運営される金融サービスです。仮想通貨の取引ができるUniSwap(ユニスワップ)や仮想通貨の貸し借りができるAave(アーベ)などがあります。
3.イーサリアム(ETH)の課題とロードマップ
イーサリアムは課題解決を目指して日々開発が進められています。
利用者急増に伴うトランザクション承認の遅延やネットワーク手数料の高騰という課題については、レイヤー2との併用により処理の負担を分散させるというアプローチを取りました。
ポリゴンやアービトラムなどレイヤー2ソリューションの台頭はこうした文脈によるものです。
3-1 イーサリアムの過去の大型アップグレード
もちろん、イーサリアム自体のアップグレードも多数行われています。例えば、過去には以下のような大型アップグレードが実施されました。
- 2022年9月:The Merge(マージ)—コンセンサスアルゴリズムをPoWからPoSに変更
- 2024年3月:Dencun(デンクン)—レイヤー2ソリューションにおけるトランザクション手数料の大幅削減
「The Merge」では、アルゴリズムを電力消費の激しいPoWから環境に優しいとされるPoSに変更。これにより、エネルギー消費量の大幅削減やセキュリティやスケーラビリティ(拡張性)の向上が実現しました。
「Dencun」では、「プロトダンクシャーディング」と呼ばれる技術の導入により、レイヤー2ソリューションのトランザクション手数料を約十分の一にまで削減させることに成功しました。
3-2 イーサリアムの今後のロードマップ
今後は、主にスケーラビリティ向上を主眼とし以下のロードマップに従って開発が進められる見込みです。
- The Surge:レイヤー2などを通じスケーラビリティを向上させる(秒間10万件の取引処理を目指す)
- The Scourge:経済的な中央集権化のリスクを低減し、ネットワーク運営に携わるPCの管理やブロック検証プロセスの改善する
- The Verge:イーサリアムの手数料上限を増やすことなくブロック検証効率を高め、ネットワークのスケーラビリティのサポートを図る
- The Purge:プロトコルを簡素化し、技術的負債を削減することで、ネットワークへの参加コストを削減する
- The Splurge:エコシステム全体の成長やイーサリアムのコミュニティ拡大に重点を置き開発を促進する
By popular demand, an updated roadmap diagram for 2023! pic.twitter.com/oxo58A2KuG
— vitalik.eth (@VitalikButerin) December 30, 2023
4.イーサリアム(ETH)の歴史
ここでは、論文が発表されてから今日までのイーサリアムの節目となった重要な出来事をまとめました。
歴史を学び、どういった事象で価格が動くのかを知ることは投資をするうえでもきっと手助けとなります。
4-1 2014年
2014年1月、ヴィタリック・ブテリン氏が構想したイーサリアムのホワイトペーパー(こちら)が公開されました。スマートコントラクトや分散型アプリケーションの可能性を示しました。
同年7月~8月にETHのプレセールとしてクラウドファンディングが実施され、約3100万ドル(約34億円)を調達しました。
4-2 2015年
2015年7月、イーサイアムの最初のバージョン「Frontier(フロンティア)」がリリースされ、開発者向けの基盤が整いました。
当初は、取引ができるものの、データはブロックチェーンに記録されないという実証実験のような仕様でした。
4-3 2016年
2016年3月、実証実験期間を経てアップグレード「ホームステッド」が実施され、イーサリアムが本格稼働を開始。企業や個人によりイーサリアム上でdAppsの開発が盛んに行われるようになります。
4月には「The DAO」がイーサリアム上で立ち上がり、約1億5000万ドル(約160億円)相当のETHを調達。
The DAOとは、イーサリアムのプラットフォーム上のプロジェクトである分散型の投資組織。投資先をファンドの参加者の投票で決め、収益は投資者に「DAO」というトークンを分配する仕組みでした。
しかし6月、The DAOのコードの脆弱性を突かれ、約360万ETH(約52億円)がハッカーに盗まれる事件が発生。この「The DAO事件」により、イーサリアムのブロックチェーンを分岐(ハードフォーク)して、ハッキングされる前の状況に戻す措置を取ることとなりました。
7月、ハードフォークによりハッキングの影響が取り除かれたイーサリアムと、ハードフォークする前のイーサリアムを支持するイーサリアムクラシック(ETC)にブロックチェーンが分岐しました。
4-4 2017年
2017年10月、大型アップデート「Metropolis(メトロポリス)」を実施。セキュリティやプライバシー保護の強化が図られたほか、スマートコントラクトの作成をより簡易に行えるようになりました。
また、1年を通じてICO(イニシャル・コイン・オファリング)ブームが起こり、多くのプロジェクトがイーサリアム上で仮想通貨を発行し資金調達を行いました。
4-5 2020年
2020年12月、従来のイーサリアムを進化させるための一連のアップグレードである「イーサリアム2.0」の第一段階として、アップグレード「Serenity(セレニティ)」を実行。
コンセンサスアルゴリズムの「Proof of Work(PoW)」から「Proof of Stake(PoS)」への移行が始まりました。
4-6 2022年
2022年9月、大型アップグレード「マージ(The Merge)」が成功裏に実施され、イーサリアムは完全にProof of Work(PoW)からProof of Stake(PoS)に移行。このアップグレードにより、エネルギー消費量が大幅に削減されました。
4-7 2024年
2024年3月、レイヤー2の手数料削減を図る大型アップグレード「Dencun」が完了。
「プロトダンクシャーディング」という技術により、レイヤー2のロールアップチェーン(アービトラムやオプティミズムなど)上でのガス代が約十分の一まで減少することとなりました。
5月には米国SEC(証券取引委員会)が現物型イーサリアムETFを初めて承認。最終判断の期限が直前に迫るなか、承認は絶望的との見方が強かったものの、急転直下の承認となった格好です。
当時大統領選を控えていたバイデン政権による、若年層を中心とする仮想通貨投資家の票の獲得という政治的思惑が背景にあると見られます。
5.イーサリアム(ETH)の将来性
ここでは、イーサリアムの価格を左右し得る主な要因について解説します。
5-1 イーサリアムETFの拡大
イーサリアムETF(上場投資信託)は、ETH価格に連動するよう設計された金融商品のことです。ETFとは、証券取引所で取引される投資信託を指します。
2024年に米国で初めて承認されたことで、コンプライアンスやセキュリティなどの観点でETHの現物を保有するのが難しい機関投資家などが購入することが期待されています。
米国における同ETFの取引量や他国でのイーサリアムETF承認事例が増えれば、ETH価格の上昇が見込めます。
5-2 機関投資家や国家による購入
ビットコインほどではありませんが、これまでに大企業や機関投資家によるETHの購入事例も見られます。ETHの価格を大きく押し上げたこともありました。
2025年に米国でイーサリアムの現物型ETFが承認されたことにより、証券という形で間接的にETHを取引できるようになり参入障壁が下がったことで追い風が吹いています。
ETFを中心としてETHへの大口の買いがたくさん入るようになれば、価格の上昇が見込めるでしょう。
5-3 アップグレード
イーサリアムは、2022年の「The Merge」や2024年の「Dencun」など大規模なアップグレードの前後で価格が大幅上昇してきた事実があります。
今後予定される数々のアップグレードの動向や成否により、ETHの価格が左右されることは間違いありません。投資家は開発の進捗を追跡する必要があります。
5-4 企業によるビジネス利用
イーサリアムは誰でもプラットフォーム上でアプリケーションを構築できるため、大企業などがビジネス目的で参入する事例が増えればETH価格にポジティブに働くでしょう。
ちなみに、2017年に設立されたイーサリアム企業連合(EEA)は、企業におけるイーサリアムチェーンの活用を推進しています。EEAには、マイクロソフトやJPモルガン、日本からもNTTといった有名企業が名を連ねます。
6.イーサリアム(ETH)の買い方・増やし方
ここでは、ETHを国内仮想通貨取引所で購入し、その後に運用して増やす方法を解説します。手順は以下の通りです。
ビットポイントやSBI VCトレードなどETHのステーキングサービスを提供する取引所であれば、「3.仮想通貨取引所でETHを購入」までの手順でETHを保有しているだけで運用可能ですが、「4.ETHをBitLending(ビットレンディング)に預けて増やす」を行うことでさらに効率よく増やすことができます(詳細は後述)。
- 仮想通貨取引所で口座開設
- 日本円を入金
- 仮想通貨取引所でETHを購入
- ETHを「BitLending(ビットレンディング)」に預けて増やす
6-1 仮想通貨取引所で口座開設
ETHは、coinbookを除く国内の全ての取引所で取扱われています。ETHを口座に保有しているだけで毎月ETHを報酬として受け取れるステーキングサービスを提供する(あるいは提供予定の)以下のような取引所で口座開設するとよいでしょう。
ビットポイントは、現在ETHステーキングサービスを提供中の国内取引所の中で、報酬率が国内最高です。
- ビットポイント
- コインチェック(2025年1月中に提供予定)
- bitFlyer(2025年1月中に提供予定)
口座開設の手順はどの取引所でも概ね同様で、以下の通りです。審査にかかる時間は、1~3営業日程度ですが、最大で1週間程度かかる場合があります。
- 取引所の公式サイトで「口座開設」をタップ
- メールアドレスを入力
- 届いた確認メールを開き、本登録のURLをタップ
- 氏名、住所、取引目的などの必要項目を入力
- 本人確認書類をアップロード
6-2 日本円を入金
口座開設の審査が完了したら、メールアドレスとパスワードを入力してログイン。「入金」ボタンから指定された口座に日本円を入金します。
6-3 仮想通貨取引所でETHを購入
日本円の入金が完了したら、ETHを購入します。
仮想通貨の売買では、販売所サービスと取引所サービス(板取引)がありますが、coindogでは手数料を大幅に抑えられる取引所サービスの利用を推奨しています。両者の違いについての詳細は以下の記事で解説しています。
ちなみにSBI VCトレード・ビットポイント・コインチェックなどの仮想通貨取引所ではアプリで板取引はできないため、ブラウザでログインして活用しましょう。
先述のETHステーキングサービスを提供する仮想通貨取引所であれば、保有しているだけで毎月口座にETHが付与されます。報酬率は取引所によって異なりますが、年率換算で3%前後のケースが多いです(国内取引所ではビットポイントが最高水準)。
6-4 ETHを「BitLending(ビットレンディング)」に預けて増やす
国内取引所のETHステーキングサービスの年率換算の報酬率は3%前後と解説しましたが、もっと効率的に運用したい方には外部のレンディングサービスの活用をおすすめします。
取引所でもレンディングサービスは提供されていますが、利回りが非常に低いです。外部のレンディング事業者のサービスを活用すればより効率的に増やすことができます。
なかでも、国内レンディングサービス「BitLending(ビットレンディング)」は、ETHを年利8%で運用できます。これは、他の類似サービスと比較しても非常に高い利率です。
利用するにはETHを送金する必要がありますが、その際、送金手数料無料の取引所を選ぶようにしましょう。国内取引所ではビットポイント・SBI VCトレード・GMOコインが該当します。
この超低金利時代と言われる日本では、銀行に日本円を預けていてもほぼ増えることはありませんが、ビットレンディングを活用すれば仮想通貨による新時代の資産運用を体験できるでしょう。同サービスの詳細や使い方は以下の記事をご覧ください。
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7.イーサリアム(ETH)まとめ
ここまで、イーサリアムの特徴・ロードマップ・歴史・将来性・買い方・運用方法などを解説してきました。
本記事の重要ポイントをまとめると以下の通りです。
- イーサリアムはビットコインの限界を乗り越えるために考案されたブロックチェーン
- スマートコントラクトにより、非中央集権的な金融アプリケーションの構築が可能
- NFT・dAppsのプラットフォームとして圧倒的なシェアを誇る
- ETHはステーキングにより新たに発行される
- レイヤー2技術により、負荷を軽減し処理速度の向上を図っている
- 開発は道半ばで今後多くのアップグレードが予定されている
- 米国でイーサリアムETFが承認されたことで機関投資家の購入により価格上昇が期待される
参考:ethereum.org
仮想通貨ブロガー/投資家
早稲田大学卒|元業界関係者で現coindog編集長🐶|2020年から仮想通貨投資を開始|大手メディア3社で編集者・キュレーターとして従事→独立|趣味は投資・筋トレ・音楽鑑賞・ラップバトル観戦・コーヒー屋さん巡り