『De:Lithe』のNFTゲームを開発
東証プライム市場に上場する株式会社enishは28日、同社の既存タイトル『De:Lithe~忘却の真王と盟約の天使~』のブロックチェーンゲーム版『De:Lithe Last Memories(ディライズ ラストメモリーズ)』を開発中であることを発表した。
同プロジェクトについては、シンガポールを拠点とするGeekOut PTE. LTD.がパブリッシングを、enishが開発を担当する。
NFTゲームの概要
同タイトルの内容については以下のように説明されている。
本タイトルは、戦いの運命を背負う少女たちの物語です。舞台は、異世界のモンスターが蔓延る「ゲート」が出現し、人類滅亡の危機に瀕した近未来の日本です。
プレイヤーは指揮官となり、「ドール」と呼ばれる少女たちを育成し、ともに戦いに身を投じます。
幾度となく直面する死。苦しいけど切ない、幾多の別れ。生と死をテーマにした儚い物語を本タイトルでご体験ください。
スマホ向けゲームとして開発される『De:Lithe Last Memories』は、手に入れたアイテムや装備などをNFT(非代替性トークン)として、プレイヤーの資産として管理する「新しいプレイ体験」の提供を目指して開発される。
所有するNFTを活用してダンジョンを生成したり、生成したダンジョンを公開してほかのプレイヤーに遊んでもらうことも可能。「プレイヤー、クリエイター、さらにはダンジョンNFTへ投資するプレイヤーを繋ぐ、UGCのエコシステム」の構築を目指すという。
HashPaletteは反発
『De:Lithe』のNFTゲーム版開発に関して、当初enishとNFT特化型ブロックチェーン「パレット(PLT)」を開発する株式会社HashPaletteとの間で『De:Lithe Φ (ディライズ ファイ)』を開発する取り組みが進められていた。
しかし、開発の進捗などをめぐり両社で見解の相違がありプロジェクトは頓挫。2023年3月にenishがタイトル名を『De:Lithe X (ディライズ カイ)』と改め、単独開発する方針を発表していた。
関連記事:HashPaletteとのNFTゲーム『De:Lithe Φ』開発が頓挫 東証上場企業enishが単独開発へ
今回の『De:Lithe Last Memories』に関する発表に伴い、HashPalette社は「一切関与していない」と発表。また、同社はenishに開発を委託していた『De:Lithe Φ』のゲームタイトル変更および提供について同意・承諾などはしていないと説明している。
さらに、『De:Lithe Φ 』プロジェクトについて、3月8日付で東京地方裁判所に不当利得返還請求訴訟を提起しており、現在も係属中であると明かした。
参考:enish発表