※本記事はプロモーション広告を含みます。わからない用語は用語集をご参照ください。

DeFiの基本がこれでわかる!

暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーンを活用したプラットフォームであり、銀行などの仲介を介さずに誰でも自由に金融サービスを利用できる「DeFi(分散型金融)」

貸付や取引、資産運用といった従来の金融の枠組みをブロックチェーン技術で誰でもアクセス可能にしたこの仕組みは、次世代の金融インフラとして期待されています。

本記事では、DeFiの基本的な仕組みや特徴、メリット/デメリット・リスク、代表的なサービス、始め方まで初心者向けにやさしく解説します。

    目次

  1. DeFiとは
  2. DeFiの5つのメリット
    1. 2-1 高速・低コストで取引可能
    2. 2-2 個人情報の提示と本人確認が不要
    3. 2-3 いつでもどこからでも利用できる
    4. 2-4 高利回りと多様な収益機会
    5. 2-5 取引履歴が公開されるため透明性が高い
  3. DeFiのデメリットとリスク
  4. DeFiの種類と代表的なプロジェクト
    1. 4-1 DEX(分散型取引所)
    2. 4-2 デリバティブ取引
    3. 4-3 レンディング
    4. 4-4 リキッドステーキング
    5. 4-5 アグリゲーター
  5. DeFiの関連銘柄
    1. 5-1 イーサリアム(ETH)
    2. 5-2 ソラナ(SOL)
    3. 5-3 メイカー(MKR)
    4. 5-4 チェーンリンク(LINK)
  6. DeFiの始め方
    1. 6-1 取引所で口座開設し暗号資産を購入
    2. 6-2 MetaMaskやLedgerなどのプライベートウォレットに送金
    3. 6-3 DeFiのサイトにアクセスしウォレットを連携
  7. DeFiの将来性
  8. DeFiのまとめ

DeFiを活用するなら、仮想通貨取引所SBI VCトレードの口座開設がおすすめです。

主要なステーブルコインであるUSDCを国内で唯一取り扱うほか、仮想通貨の送金手数料が無料のためコストを最小限に抑えられます。また、口座保有者はDeFi市場を緻密に分析した「HashHub Research」の記事が無料で読める強みがあります。

仮想通貨取引所SBI VCトレードとは|ステーキングなど資産運用サービスに強み

SBI VCトレードの無料口座開設はこちら

1.DeFiとは

DeFi(ディーファイ)とは、「Decentralized Finance(分散型金融)」の略で、銀行や証券会社などの中央機関を介さずに、誰でも金融サービスを利用できる仕組みを指します。

ブロックチェーン技術を活用し、スマートコントラクトと呼ばれる自動プログラムによってサービスが運営されているのが大きな特徴です。

従来の金融サービスは、特定の企業や政府によって管理されており、利用には時間や手続き、審査などの制限がつきものでした。これに対してDeFiでは、インターネットと仮想通貨ウォレットさえあれば、誰でも24時間365日、世界中の金融サービスにアクセスできます

出典:HashHub Research

例えば、仮想通貨を預けて利息を得たり、通貨同士を交換したり、担保にしてローンを借りたりといったことがすべて仲介者なしで可能です。これらの取引はイーサリアム(ETH)などのブロックチェーン上に記録されるため、改ざんが困難で透明性が高い点もDeFiの魅力とされています。

DeFiの特徴をまとめると以下の通りです。

  • 中央管理者が不要
  • オープンで透明性が高い
  • 「いつでも・どこでも・誰でも」利用できる

銀行口座を持てない地域の人々や、既存の金融に不信感を持つ層を含め、DeFiは「新しい金融のインフラ」として注目を集めています。仮想通貨と深く結びついたこの仕組みは、今後の金融のあり方を大きく変える可能性を秘めています。

2.DeFiの5つのメリット

これまでの金融常識を塗り替える可能性を秘めた新たな仕組みであるDeFi。

本章では5つのメリットをそれぞれ解説し、その本質に迫ります。

2-1 高速・低コストで取引可能

DeFiでは、取引がスマートコントラクトによって自動的に実行されるため、人の手による審査や仲介を必要とせず、迅速かつ低コストで処理されます。

もちろん、ブロックチェーン上ではマイナーやバリデータによる承認プロセスが存在しますが、それらは分散的に行われ、通常の金融機関に比べて圧倒的にスピーディです。

また、サービスによっては手数料も低く、少額からでも気軽に取引が可能です。これにより、効率的かつ自由な資産運用が実現します。

2-2 個人情報の提示と本人確認が不要

多くのDeFiサービスでは、銀行口座の開設や証券口座の登録のように、本人確認書類や個人情報を提出する必要がありません。ウォレットを接続するだけで、すぐにサービスの利用が始められます。

これは、ブロックチェーンの特性上、ユーザーが自身の資産を直接管理し、スマートコントラクトによって取引が実行されるためです。

KYC(本人確認)を省略できることはプライバシーを重視するユーザーにとってメリットとされており、国や立場を問わずより多くの人に金融の門戸を開く要素となっています。

2-3 いつでもどこからでも利用できる

DeFiはインターネットに接続できれば、時間や場所を問わず利用できます。銀行のような営業時間や地域の制限がなく、世界中の誰でもスマートフォン一つでアクセス可能です。

これにより、金融サービスがより身近で開かれたものになります。

2-4 高利回りと多様な収益機会

DeFiでは、仮想通貨を預けて利息を得たり、流動性を提供して報酬を受け取ったりといった、多様な運用方法があります。

従来の銀行預金よりもはるかに高い利回りが提示されることも多く、資産を効率よく増やしたいユーザーにとって魅力的です。

また、トークンのステーキングやファーミングなど、さまざまな収益機会が設計されており、自分に合ったスタイルで資産を運用できます。

2-5 取引履歴が公開されるため透明性が高い

DeFiの取引記録はすべてブロックチェーンに記録されるため、誰でも確認することができます。

また、スマートコントラクトのコードも公開されていることが多く、運営の透明性が高いのが特徴です。ユーザーは、自分が使うサービスの仕組みを確認しながら判断できます。

3.DeFiのデメリットとリスク

DeFiはその革新性ゆえに多くのメリットを享受できる一方で、見過ごせないリスクやデメリットも存在します。

仕組みや技術的な課題を理解せずに利用すると、思わぬ損失につながることも。本章では、DeFiを安全に活用するために知っておくべき注意点を解説します。

3-1 仮想通貨の価格変動リスクが大きい

DeFiで扱われる資産の多くは仮想通貨であり、その価格は日々大きく変動します。利回りが高くても、保有している仮想通貨の価値が下落すれば、結果的に損失となる可能性があります。

特にUSDC・USDTといったステーブルコイン以外の資産で運用する場合は、ボラティリティに十分注意が必要です。

3-2 スマートコントラクトの脆弱性

DeFiはブロックチェーンのスマートコントラクトによって動作していますが、プログラムにバグや脆弱性があると、資金が流出したり、悪用されたりするリスクがあります

実際に過去には、多くのプロジェクトでハッキング被害が発生しています。コードが公開されていても、完全な安全が保証されるわけではありません。

3-3 詐欺的プロジェクトやスキャムの存在

DeFiプロジェクトは誰でも立ち上げられるというオープンな性質は、裏を返せば、悪意ある開発者による詐欺の温床にもなり得ます

あまりにも高い利回りを謳うプロジェクトや、運営の実態が不明なものには十分注意しましょう。利用にあたっては、当該プロトコルについての入念な情報収集が必要です。

3-4 一定のITリテラシーが必要

DeFiを使いこなすには、ウォレットの接続、ネットワーク設定、ガス代の管理など、ある程度の技術的知識が求められます。

操作ミスひとつで資産を失う可能性もあり、初心者にとってはハードルが高い面があります。誰でも使えるとはいえ、事前の学習は欠かせません。

3-5 規制が未整備でトラブル時の救済が難しい

DeFiは分散型であるがゆえに、明確な運営主体が存在しないことも多く、万が一トラブルに遭っても法的な救済を受けるのは困難です。

また、今後の各国の規制によっては、サービスの利用が制限されたり、リスクが変動したりする可能性もあります。

4.DeFiの種類と代表的なプロジェクト

DeFiと一口に言ってもその中には様々なジャンルがあり、目的や機能も多岐にわたります。仮想通貨の交換や貸し借り、利回りの追求など、それぞれに特化したプロジェクトが存在するのです。

この章では、DeFiを構成する主要なサービスの種類と、それぞれを代表するプロジェクトをわかりやすく紹介します。

4-1 DEX(分散型取引所)

DEX(分散型取引所)は、「Decentralized Exchange」の略で、ユーザー同士が中央の管理者を介さずに仮想通貨を直接交換できるプラットフォームを指します。

自身のウォレットを接続するだけで利用できるほか、KYCも不要なため自由度が高く人気を集めています。取引においては多くが「AMM(自動マーケットメイカー)」という仕組みを採用しています。

通常の仮想通貨取引所では注文板(オーダーブック)を使って取引をマッチングさせるのが一般的ですが、AMMでは「流動性プール」と数学的なアルゴリズムを利用して価格を自動的に決定します。

この流動性プールは、他のユーザーが提供した仮想通貨によって構成されており、流動性を提供することで報酬を得ることが可能です。プールに資産を預けることで追加の利回り報酬が得られる仕組みは「イールドファーミング」と呼ばれますが、運用目的でDEXを活用するユーザーも多いです。

以下がDEXの代表的なプロジェクトです。

  • Uniswap(ユニスワップ)
  • SushiSwap(スシスワップ)
  • PancakeSwap(パンケーキスワップ)

4-2 デリバティブ取引

DeFiでも先物やオプションといったデリバティブ商品(金融派生商品)を取扱うプロトコルが登場しており、これらは「デリバティブ型DEX」とも呼ばれます。

現物取引に比べてリスクは高いものの、より高度な取引戦略が可能になります。以下、代表的なプロジェクトです

  • Hyperliquid(ハイパーリキッド)
  • dYdX(ディーワイディーエックス)

4-3 レンディング

仮想通貨を預けて利息を得たり、担保を差し入れて仮想通貨を借りたりできるのがDeFiのレンディングサービスです。

信用スコアを必要とせず、スマートコントラクトを通じて自動的に取引が成立します。以下、代表的なプロジェクトです。

  • Aave(アーベ)
  • Compound(コンパウンド)

4-4 リキッドステーキング

DeFiでは「リキッドステーキング」と呼ばれる形式が普及しています。

ステーキングは、仮想通貨を一定期間預けることでネットワークの運営に貢献し、報酬を得る仕組みです。従来のステーキングでは、ブロックチェーン上で資産をロックする必要がありますがリキッドステーキングではロックの制約がなく、報酬を得ながら資産の流動性を維持できます。

ユーザーがステーキングを行うと、預けた資産と同等の価値を持つ「リキッドステーキングトークン(LST)」が発行される仕組みで、LSTはを他のDeFiプロトコルで取引や担保として活用できます。

代表的なプロジェクトは以下の通り。

  • Lido Finance(リドファイナンス)
  • Rocket Pool(ロケットプール)

4-5 アグリゲーター

アグリゲーター(Aggregator)は、複数のDeFiプロトコルをまとめて最適な取引先や運用先を自動で選び、ユーザーにとって最大限の利回りや最良の条件を提供するサービスです。

ユーザー自身が個別にプロトコルを比較・選択・手動で操作する必要がなく、資金を一度預けるだけで、複雑な運用戦略が裏側で実行されるため、効率的かつ手間の少ないDeFi運用が可能になります。

  • Yearn Finance(ヤーンファイナンス)
  • 1inch(ワンインチ)

5.DeFiの関連銘柄

DeFiの発展に期待を寄せ、関連銘柄への投資を検討する方もいるでしょう。

DeFi銘柄といっても、実際に金融サービスを提供するプロジェクトだけでなく、それを支える基盤チェーンやインフラ的役割を担うトークンなど、多様な種類があります。

この章では、国内取引所で上場するDeFiに関わる仮想通貨とその役割を紹介します。

5-1 イーサリアム(ETH)

イーサリアムは、DeFiの発展を牽引してきたブロックチェーンであり、現在も多くの主要なDeFiプロジェクトがこのネットワーク上で稼働しています。

Uniswap・Aave・Curveなど、代表的なDeFiの多くはイーサリアムを基盤としており、ETHはそれらの取引に必要な「ガス代(ネットワーク手数料)」としての機能も担っています。

DeFiの利用が拡大するほど、ネットワークを動かすためのETH需要が高まるため、ETHはDeFiと強く結びついた銘柄といえます。

仮想通貨の未来を拓くイーサリアム(ETH)とは|特徴・買い方・将来性を解説

5-2 ソラナ(SOL)

出典:ソラナ公式サイト

ソラナ(SOL)は、高速かつ低コストなトランザクション処理を特徴とするレイヤー1ブロックチェーンで、近年はDeFi領域における存在感も大いに高まっています。

DEXの「Raydium」、DEXアグリゲーターの「Jupiter」など多くのDeFiがソラナ上で展開されており、SOLはそれらの取引手数料支払いに使われるほか、ステーキングによるネットワーク維持にも活用されます。

ETHと並ぶDeFiインフラ銘柄の一つとして注目されています。

TRUMP発行で急騰のソラナ(SOL)とは|特徴・将来性・買い方を解説

5-3 メイカー(MKR)

出典:MakerDao公式サイト

MKRは、米ドル連動のステーブルコイン「ダイ(DAI)」を発行するDeFiプロトコル「MakerDAO」のガバナンストークン。DAIは、MakerDAO上に担保として仮想通貨を預けることで発行されます。

MKR保有者は手数料率や担保資産の種類といった運営方針の投票に参加できるほか、MakerDAOの収益からトークンのバーン(焼却)が行われる設計になっており、プロトコルの利用が増えるほど価値が上がりやすい構造です。

DeFiの中核であるステーブルコイン領域を支える銘柄のひとつです。

5-4 チェーンリンク(LINK)

出典:Chainlink公式サイト

チェーンリンクは、ブロックチェーン上のスマートコントラクトに外部データを安全に提供する「オラクル」ネットワークを構築しており、多くのDeFiプロトコルがこの仕組みに依存しています。

例えば、レンディングプラットフォームのAaveやCompoundなどにおいて、担保評価や清算判断のための正確な価格情報をチェーンリンクが提供。

LINKはそのネットワーク内で報酬として支払われるトークンであり、DeFiの透明性と信頼性を支えるインフラ銘柄と言えます。

6.DeFiの始め方

中央の管理者に頼らず、自分の意思で資産を運用できる点が魅力のDeFi。

一方で、その自由さの裏には、自ら操作し、生じるリスクにも責任を持つという前提があります。安心してDeFiを始めるには、基本的な流れを理解しておくことが大切です。

この章では、初心者でも迷わず取り組めるよう、DeFiを活用するまでの準備と導入手順を解説します。

6-1 取引所で口座開設し暗号資産を購入

DeFiで取引をするには暗号資産(仮想通貨)が必要です。購入するためには、まず取引所で口座開設をしましょう。

このとき注意したいのですが、購入した後に送金を行う必要があるため、送金手数料が高い取引所だと損失が大きくなってしまいます。そのため、なるべく以下のような送金手数料無料の取引所を選ぶことをおすすめします。

購入する仮想通貨は、DeFiのトッププラットフォームであるETHやSOL、ステーブルコインであればDeFiで主流の「USDコイン(USDC)」などがよいでしょう。

なかでも、SBI VCトレードは国内で唯一USDCを取扱うほか、DeFi市場を中心とした詳細なレポートを配信するリサーチメディア「HashHub Research」の記事を無料で読める明確な強みがあります。

USDCは米ドルに価格が連動するため、通常の仮想通貨と比較してボラティリティが小さく初心者がリスクを抑えてDeFiを利用するという意味でもおすすめできます。

SBI VCトレードの無料口座開設はこちら

仮想通貨取引所SBI VCトレードとは|ステーキングなど資産運用サービスに強み

6-2 MetaMaskやLedgerなどのプライベートウォレットに送金

取引所で仮想通貨を購入したら、仮想通貨を自身で管理するためのツールである「プライベートウォレット」に送金する必要があります。(取引所からの送金方法はこちら

以下の記事では、代表的なプライベートウォレットであるMetaMask(メタマスク)およびLedger(レジャー)のインストール、初期設定、操作方法を図解していますので参考にしてください。なお、各記事では操作時の注意点を解説していますので、資産を失うことのないように必ず確認しておきましょう。

MetaMask(メタマスク)とは|使い方や便利機能をやさしく図解

Ledgerの使い方をやさしく図解|人気ハードウェアウォレットの特徴と注意点

6-3 DeFiのサイトにアクセスしウォレットを連携

ウォレットに仮想通貨を送金できたら、いよいよDeFiサービスを使い始める準備が整いました。

まずは利用したいDeFiプロトコルの公式サイトにアクセスし、画面上の「Connect Wallet」や「ウォレットを接続」といったボタンをクリックします。以下は、レンディングプロトコル「Compound」の画面です。

DeFiのレンディングプロトコル「Compound」

表示された選択肢から自分のウォレット(MetaMaskやLedgerなど)を選び、接続を承認すれば連携は完了です。この段階で、DeFiアプリがあなたのウォレットアドレスを認識し、利用可能な資産を確認できるようになります。

注意点として、必ず正規のURLからアクセスすることが重要です。偽サイトによる資産盗難のリスクを避けるため、ブックマークや公式リンクからのアクセスを強く推奨します。

7.DeFiの将来性

DeFiはこれまでにない自由で開かれた金融システムとして注目されてきましたが、その未来は単に技術の進化だけでなく、様々な外部環境の影響を受けながら形づくられていくと思われます。

この章では、DeFiプロトコルや関連銘柄の成長に影響を及ぼす可能性のある事象や動向について、いくつかの観点から解説します。

7-1 規制の動向と政府の対応

DeFiは中央管理者が不在という構造ゆえに、従来の金融規制と相容れない側面があります。

近年、米国やEU、アジア各国では、マネーロンダリング対策(AML)やトラベルルールの適用範囲にDeFiを含める動きも見られます。

今後、規制が厳格化されれば、一部のプロトコルや関連銘柄にとっては障害となる一方、ルールに適応したプロジェクトが主流になることで、投資家や企業からの信頼を得て市場が成熟する可能性もあります。

7-2 マクロ経済とステーブルコインの需要

インフレの加速や通貨不安を背景に、法定通貨と連動したステーブルコインへの需要が世界的に高まっています。

これにより、ステーブルコインを基盤とするDeFiプロトコルの利用も拡大。特に新興国や資本規制の厳しい地域では、DeFiが「現実的な金融代替手段」として広がる可能性があります。

また、中央銀行の金融政策はDeFiの基盤である仮想通貨市場の流動性に影響を及ぼします。金利上昇局面ではDeFiの利用減少およびトークン価値下落を招き、反対に金利引き下げ時はDeFiの需要増とそれに伴うトークン価格の上昇が期待できます。

DeFiの将来性は、マクロ経済環境とも密接に連動するテーマと言えます。

7-3 安全性とユーザー体験の向上

これまでDeFiは、操作ミスやハッキング、スマートコントラクトのバグといったリスクも指摘されてきました。

しかし最近では、UX(ユーザー体験)の改善や、コード監査の標準化、分散型保険の普及などによって、より安全かつ使いやすいDeFiサービスが増えています。

これにより、初心者の参入も進み、利用者層の拡大が今後の成長に貢献すると期待されています。

7-4 レイヤー1・レイヤー2技術の進化

DeFiプロトコルの基盤となるブロックチェーンの性能が向上することで、DeFiの利用体験は大きく変わります。

現在はイーサリアムを中心に、ソラナやアバランチ(AVAX)などの高速チェーン、またアービトラム(ARB)やオプティミズム(OP)といったレイヤー2ソリューションも普及しています。

トランザクション処理速度の向上や手数料の低下が進めば、より多くのユーザーがDeFiを日常的に利用するようになり、エコシステムの拡大が期待されます。

7-5 トークン化(RWA)と伝統金融の接続

近年注目されているのが、現実世界の資産(不動産、債券、株式など)をブロックチェーン上でトークン化する「RWA(Real World Assets)」の動きです。

これにより、DeFiは単なる仮想通貨の領域にとどまらず、伝統的な金融市場との橋渡し役となる可能性を持っています。

大手金融機関がDeFi基盤でRWAを扱い始めれば、プロトコルの利用機会やトークン需要も飛躍的に増加するでしょう。

8.まとめ:次世代の金融、DeFiとの付き合い方を考える

DeFiは、中央の管理者を介さずに誰でも金融サービスを利用できる新たな仕組みとして注目を集めています。

利便性や自由度の高さから、多くの可能性を秘める一方で、価格変動やセキュリティ、規制の不確実性といったリスクも存在します。これらを正しく理解し、自分に合った使い方を見極めることが、DeFiと付き合う上での重要なポイントです。

まずは信頼性の高いプロジェクトを選び、少額から試すことで無理のない範囲で学びながら活用することができます。進化を続ける次世代の金融と、柔軟かつ慎重に向き合っていく姿勢が求められます。

仮想通貨取引所おすすめ14社ランキング|元業界関係者が選び方を直伝

国内取引所のIEO予定銘柄まとめ、躍進する仮想通貨はどれ?

GMOコインIEO:NOT A HOTEL COIN(NAC)とは|初のRWA銘柄の将来性

IEO銘柄「NIDT(ニッポンアイドルトークン)」とは|秋元康監修アイドルGの仮想通貨

無料配布中の仮想通貨ワールドコイン(WLD)とは|もらい方や将来性など徹底解説

タダで10万円も夢じゃない!仮想通貨ビットコインを無料でもらう方法12選


参考:HashHub Research

coindog編集長
仮想通貨ブロガー/投資家
早稲田大学卒|元業界関係者で現coindog編集長🐶|2020年から仮想通貨投資を開始|大手メディア3社で編集者・キュレーターとして従事→独立|趣味は投資・筋トレ・音楽鑑賞・ラップバトル観戦・コーヒー屋さん巡り

関連記事

Ledgerの使い方をやさしく図解|人気ハードウェアウォレットの特徴と注意点

MetaMask(メタマスク)とは|使い方や便利機能をやさしく図解

ビットコインなど仮想通貨の送金方法|知らないと資産を失う罠とは

知られざるプラチナ投資の魅力|仮想通貨「ジパングコイン」が開く新世界

「金神話に一石」銀(シルバー)投資の新潮流|ジパングコインで広がる選択肢

金(ゴールド)投資で資産を守る時代へ|「ジパングコイン」という新たな選択肢も