仮想通貨保有者はサイコパスが多い?

暗号資産(仮想通貨)を保有する人は、相対的に高い水準でナルシシズム・マキャベリズム・サイコパス・サディズムといった「ダーク」な特性を示す傾向があることがわかった。科学誌『PLOS ONE』に掲載された学術論文で示唆された。

ビットコイン(BTC)など仮想通貨の保有と不適応な性格特性との関連を調査した論文は前例が少なく、方々で話題を呼んでいる。

仮想通貨保有者に多い「ダーク」な特性

科学誌『PLOS ONE』に掲載されたトロント大学とマイアミ大学の学術論文『The political, psychological, and social correlates of cryptocurrency ownership』では、米国の成人2001人を対象に、仮想通貨保有の政治的、心理的、社会的関連を調査した。

論文によれば、仮想通貨の保有者はナルシシズム(自己陶酔症)・マキャベリズム(人心操作・偽りなど)・サイコパス(反社会的パーソナリティ障害)・サディズム(相手に苦痛を与えて性的満足を得ること)といった「ダーク」な特性を持つ傾向がある。

また、カオス(混沌)を求める性質や、パラノイア(妄想症)、統合失調症的な特質、独断主義、被害者意識、心理的リアクタンス(自由を制限されたと感じた時に生じる反発的な感情)などの指標で、比較的高いスコアを示した。

論文では「この調査結果は、仮想通貨の保有が複数の非規範的な特徴や、確実に不適応的な特性と関連していることを示した」と指摘するほか、「仮想通貨を購入した人は概して、陰謀論を信奉し、過激なグループを支持し、ポピュリスト的な感情を共有する傾向がある」とした。

そのほか、仮想通貨を保有する人に見られる傾向として、以下を挙げた。

  • 男性である
  • 議論を好む
  • 主要でないメディア・プラットフォームに依存している
  • 肯定・否定の感情水準が高い
  • 所得がやや高い

なお、研究の対象は米国の成人2001人と比較的限定的で、参加者は自分の性格を自分で報告するよう指示されていたことには留意する必要がある。

過去の研究結果は

今回の研究結果の信頼性を補強する前例もある。クイーンズランド工科大学の研究者は、566人の被験者を対象に「仮想通貨を取引する自分に顕著な性格」に関するアンケート調査を実施し、2022年に調査結果を発表した。

その結果、「サイコパス」「ナルシスト」「マキャヴェリスト」「サディスト」といった「dark」な特性を持つ人々が、仮想通貨取引をする傾向があることが判明したという。

なお、上記の研究者らは「今回の研究は仮想通貨取引をする調査対象がマキャベリスト・ナルシスト・サイコパス・サディストの傾向を示したというもので、仮想通貨取引を行う全ての人が上記の性格に当てはまるわけではない」と付け加えている。

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参考:PLOS ONE

参考:ブルームバーグ

coindog編集長
仮想通貨ブロガー/投資家
早稲田大学卒|元業界関係者で現coindog編集長🐶|2020年から仮想通貨投資を開始|大手メディア3社で編集者・キュレーターとして従事→独立|趣味は投資・筋トレ・音楽鑑賞・ラップバトル観戦・コーヒー屋さん巡り

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