発達障害児が制作したNFTアートの展覧会

合同会社TMC Labは14日、発達障害のある児童が制作したNFTアートの展示会開催のための資金調達を目的とし、クラウドファンディングの実施を発表した。クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」を通じて行われる。

調達目標額は100万円で、募集期間は7月下旬まで。リターンは支援金額に応じて、展示ブースのボードへの氏名の記載、EDO-1 PROJECTオリジナルキーホルダー、ぴくせるらぼの開催権などが用意されている。

展示するNFTアートは、同社が手掛けるWeb3関連事業「EDO-1 PROJECT」の一環で開催する発達障害児を対象としたピクセルアート講座「ぴくせるらぼ」にて制作された作品だ。

出典:クラウドファンディングページ

ピクセルアートとはデジタルアートの中でも四角いマス目を塗りつぶして表現した絵のことで、「ドット絵」とも呼ばれる。

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クラファン詳細

開催予定の展覧会の内容は、以下の通り。また、展示会場でも「ぴくせるらぼ」を開催し、来場者も制作の楽しさを体験できる機会を提供するとした。

  • これまでの「ぴくせるらぼ」講座で制作された作品
  • 「ぴくせるらぼ」講座を受けた子どもたちが、講座後に制作した作品
  • 「EDO-1 PROJECT」活動内容を発信するための作品

今後のスケジュールは以下の通り。

  • 24年5月:資金調達開始
  • 24年7月予定:展示会場手配(資金状況に応じて複数会場を検討)
  • 24年10月予定:展示会開催
  • 24年11月予定:展示品リターンの発送開始

調達額が100万円の場合は大分県で開催、200万円の場合は関東圏での開催(計2か所)、300万円の場合は関西圏での開催(計3か所)を予定している。なお、100万円に満たない場合でも大分県では必ず開催すると説明した。

「発達障害児の継続支援をより踏み込んで実現」

同社によるぴくせるらぼ講座の開催は、同プロジェクトの発達障害の特性がある子どもを持つメンバー同士による、子どもの将来についての話し合いの内容から始まったという。

まだまだどんな子どもたちでも平等に働ける社会ではなく、子どもたちの将来に不安を感じている親御さんも多い」という意見があり、そのような子どもたちの将来を切り拓くきっかけを提供したいとの思いからプロジェクトが生まれたと説明。

さらに、「作品のクオリティだけではなく、デジタルアートが熱中できるもののひとつとなり、こうした経験が子どもたちの将来の可能性を拡げる一助となれば」と述べている。

同講座はこれまでに大分県、静岡県など複数の都道府県にて計10回実施されている。2023年に北海道小樽市内の発達支援施設「きっずてらすDive」にて開催された際は、三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)の中核企業の一つ、株式会社日本総合研究所(以下、日本総研)が参画。

2024年4月には、日本総研所属のコンサルタント山内杏里彩氏が講座への参加を通して、自閉スペクトラム症(ASD)の当事者の行動変容を目の当たりにして感じたことなどを提言として取りまとめている。

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TMC Labはこのプロジェクトについて、「販売はあくまで+αとして、まずは子どもたちの絵を世に出す事で将来の自信に繋がる達成感や、コミュニケーションツールとして芸術を手の届くものにしたい」と説明。

今後の展望として、日本全国・世界に、個展やメタバース(仮想空間)での形での展開も視野に入れている。

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参考:公式発表

参考:CAMPFIREのプロジェクトページ

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