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USDCの上場時期が明らかに
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードは、米ドル価格と連動するステーブルコイン「USDC」を1~3月の間に取扱い開始する方針であることが明らかになった。
同社代表取締役社長の近藤智彦氏が仮想通貨メディア「CoinDesk JAPAN」のインタビューで明らかにした。同社は2023年11月に国内交換業者で初めてUSDCの取扱い開始方針を発表している。
国内交換業者では、コインチェックとバイナンスジャパンも、発行元の米Circle社との提携およびUSDCの上場方針を発表しているが、上場時期は明らかになっていない。
米Circleが発行するUSDCは、1USDC=1ドルになるよう設計されたブロックチェーン上で取引されるデジタルマネー。流通額世界第2位のステーブルコインで、その規模は、テザー社が発行する「USDT」に次ぐ約420億ドル(約6.6兆円)。
銀行を経由する法定通貨による従来の国際送金とは異なり、ステーブルコインはブロックチェーン上で即時に取引され、手数料も非常に安い。
USDCの取扱いスキーム
法定通貨に価値が連動するステーブルコインを取り扱うには、電子決済手段等取引業(電取業)の登録が必要となるが、同社は業登録を完了させた。
同社に口座を持つ個人と法人顧客に対して、USDCの売買や入出金のサービスを行うことができる。同社は、顧客から預かるUSDCと同額の米ドルを保全する必要があるが、SBIグループの新生信託銀行がこの資金の保全を行う。
Circleは米国でUSDCの裏付け資産である米ドルや、短期国債などをリザーブしているが、SBI VCトレードもまた、日本で扱うUSDCの同量の米ドルをリザーブする。
この、いわば「ダブル・リザーブ」と呼ばれる課題に対し近藤氏は、「当面はダブル・リザーブを維持する方法で進めるが、解消しなければビジネスとしてはスケールしていかない。解決する術はいくつか考えている」と述べた。
ビットコインETFの組み入れファンドを模索
2024年に米国で初めて現物型ビットコイン(BTC)ETFが承認され取引開始。機関投資家による巨額の購入が行われ、仮想通貨の強気相場到来のきっかけとなった。一方、日本では投信法などの観点で実現は難しい状況だ。
そこで、SBIホールディングスの取締役副社長で、SBIグローバルアセットマネジメントの社長を務める朝倉 智也氏は、同メディアの取材で米国に上場するビットコインETFと、ゴールド(金)に紐づくETFの双方を組み入れたファンドの組成の構想を披露した。
伝統的資産クラスのゴールドと、「デジタルゴールド」と呼ばれるビットコインに紐づく、それぞれのETFに投資する投資信託を作ることは可能ではないかと考えていとし、「可能かどうかわからないが、もし当局が承認して頂けるなら、是非とも前に進めていきたい」と述べた。
SBIアセットマネジメントはこれまで、ブラックロックやバンガード、チャールズ・シュワブなどの米資産運用会社が運営するETFを組み入れた投資信託を販売してきた。
仮想通貨ブロガー/投資家
早稲田大学卒|元業界関係者で現coindog編集長🐶|2020年から仮想通貨投資を開始|大手メディア3社で編集者・キュレーターとして従事→独立|趣味は投資・筋トレ・音楽鑑賞・ラップバトル観戦・コーヒー屋さん巡り