仮想通貨関連で持ち分法損失48億円

東証プライム上場の株式会社MIXIは10日、2022年4月~12月期において、持分法適用関連会社のビットバンク株式会社に関連し、持ち分法による損失として48億円を計上すると発表した。同社への投資に伴うのれん相当額の未償却残高から減損処理する。

MIXIは持分法による投資損失の計上について、「暗号資産の市場環境が低迷していることなど」を原因として挙げた。

ビットバンクは暗号資産(仮想通貨)取引所bitbankを運営する企業。同社は2021年9月、MIXIから70億円、株式会社セレスから5億円の出資を受けるとともに、両社の持分法適用関連会社となることを発表していた。

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MIXIの決算内容

MIXIは同日、第3四半期の決算報告を行った。

2022年第3四半期(10月~12月)の売上高は390億6700万円で前年同期比30%増。これについて「季節性により例年コストが先行しやすいQ3だが、前四半期比においても増収増益となった」述べた。2022年4月~12月の連結業績における売上高は1048億円で前年同期比25%増に。

出典:MIXI決算資料

一方、連結業績の純利益は持分法による投資損失が発生したため73%減の20億円という結果となった。

スマホゲーム「モンスターストライク」が好調を維持し大幅な増益を実現したが、公営自転車競技「ピストシックス」からの撤退による損失、ビットバンク関連の投資損失が仇となった。

また、2022年11月4日に公表した2023年3月期通期(2022年4月~2023年3月)の連結業績予想を以下のように修正した。

出典:MIXI

修正理由については、以下のように説明している。

当第3四半期連結会計期間におきまして、デジタルエンターテインメントセグメントのモンスターストライクは10月に開催した9周年イベントや、人気IPとのコラボレーション等各種施策を組み合わせることで計画を上回り好調に推移いたしました。一方、上記の通り持分法による投資損失を計上しております。

これらの実績や、足元のトレンドを勘案した結果、売上及びその他指標の通期予想につきましては上方修正をさせていただく一方で、親会社株主に帰属する当期純利益の予想は据え置きとさせていただきました。

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参考:公式発表

参考:決算資料

参考:日本経済新聞

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