マッチングアプリ「Paters」の独自トークン
東証スタンダード市場に上場するGFA株式会社は10日、子会社のGFA Capital株式会社がマッチングアプリ「paters(ペイターズ) 」内で活用可能な暗号資産(仮想通貨)「Paters Coin(仮称)」の組成を行うことを発表した。patersを提供する株式会社amicaと共同で取り組む。
patersは、2024年12月末時点で累計会員登録者数250万人を擁するマッチングアプリ。富裕層を中心としたマーケティングを行っており、高めの価格設定でサービス提供されている。
GFAは8日にamicaの株主との間で株式譲渡契約を締結することを決議し、amicaの一部株式(議決権所有割合:10.06%)取得を決定したことを発表。株式取得先には、堀江貴文氏が代表を務めるSNS media&consulting株式会社が含まれる。
PatersCoin組成の背景
patersに限らずマッチングアプリでは、アプリ上のユーザーグロフィールと実際のユーザープロフィールが異なる、詐欺的なユーザーが介在する、アプリ内での言動に繰り返し問題を起こすユーザーがいるなどの課題がある。
このような背景があり、amica社としてもブロックチェーン技術や仮想通貨を活用したサービス形態を検討していたという。
GFA Capitalは2024年12月より、ビットコイン(BTC)を中心としつつも成長の見込めるミームコインへの投資にも重きを置いた仮想通貨ディーリング事業を開始。これまでに株式会社マルハンのIP「にゃんまる」をモチーフとするニャンマルコイン(NYAN)や人面魚シーマンをモチーフとした「SEAMANIA Protocol(SEAMANIA)」などのミームコインへの投資を発表している。
また、1月7日にはミームコインを中心とした仮想通貨の取引所への上場支援事業開始を発表しており、仮想通貨関連事業に積極的に参入していく方針を鮮明に打ち出している。
関連事業強化の一環として、GFAグループが「Paters Coin」を組成しpatersのエコシステムを強化することが、グループの利益に資すると判断し組成の決定に至ったと述べた。
Paters Coinの具体的内容
Paters Coinの組成および上場に関して、トークノミクス全体の設計や発行体の調査など考慮すべき観点が多いため、現時点で確定的なエコシステムを提示・実装することは難しいとしつつも、関係パートナーと協力して大まかに以下の内容でトークンの組成を支援するとした。
- ユーザーは、自身のプロフィール証明に当該コインまたは関連したNFTを利用できる
- ユーザーは、当該コインを一定数量以上ステーキングないしは保有を証明することでより精度の高いマッチングが実現
- ユーザーは、異性のマッチングユーザーに対して当該コインをチップとして送付できる
- ユーザーは、過去に何枚ほどのコインをチップとして付与・送付したかを視認できる
- 当該コインの国内外の大手取引所・DEXへの早期上場を目指し、取引量の活性化や流動性の確保を目指す
- 当該コインの流動性が上がった暁には、ユーザーは当該コインの売買を通じて利益を確保できる
参考:公式発表①
参考:公式発表②
仮想通貨ブロガー/投資家
早稲田大学卒|元業界関係者で現coindog編集長🐶|2020年から仮想通貨投資を開始|大手メディア3社で編集者・キュレーターとして従事→独立|趣味は投資・筋トレ・音楽鑑賞・ラップバトル観戦・コーヒー屋さん巡り