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『De:Lithe X (ディライズ カイ)』を開発へ

東証プライム上場のモバイルゲーム開発を行う株式会社enishは22日、同社の既存タイトル『De:Lithe』のブロックチェーンゲーム版『De:Lithe X (ディライズ カイ)』の開発・提供を目指す方針を発表した。

『De:Lithe』を巡っては、当初、NFT(非代替性トークン)特化型ブロックチェーン「パレット(PLT)」を開発する株式会社HashPaletteとの間でブロックチェーンゲーム版の『De:Lithe Φ (ディライズ ファイ)』を開発する取り組みが進められていた。

しかし、2023年2月にHashPalette側が「数億円規模の開発費用を(enishに)前払いして本件ゲームの開発を進めてきたが、製品版の納品期限から1か月以上経過した現時点においても、いかなる納品物も納品されていない」と発表。2022年6月にゲーム開発に関する業務委託契約を締結し、製品版の納期が2022年12月末予定と明示的に規定されているなどと主張した。

一方で、enish側は2022年6月時点では、本ゲームのロードマップやリリース時期などは確定しておらず、ゲームの開発条件についてもHashPaletteと協議を継続してきたため、「現在に至るまで、当社とHashPalette社との間に本ゲームの製品版について合意した納品期限は存在せず、本ゲームの製品版の納品義務を負っていない」などと反論。HashPaletteとの間で同タイトルの開発継続は困難であるとしつつも、『De:Lithe』のブロックチェーンゲーム化の取り組みは継続すると述べていた。

enishが単独開発へ

上記の経緯からenishは同ゲームのタイトルを『De:Lithe Φ (ディライズ ファイ)』から『De:Lithe X (ディライズ カイ)』に変更し、同社単独で開発を進めるとした。

タイトル名『De:Lithe X (ディライズ カイ)』の由来については、ギリシャ文字の21文字目の「Φ(ファイ)」の次の文字であること、「改」は新しいものに変えるという意味を持つことという2つの意味が込められている。

また、タイトル名の変更だけでなく、既存の『De:Lithe Φ (ディライズ ファイ)』を再度見直し、「より魅力的なブロックチェーンゲームとして、クリプトファンにもモバイルゲームプレイヤーにも満足してもらえるものを提供」する方針を明かした。

2023年4月下旬~5月前半を目標に新たな公式サイトと公式SNSを開設し、ロードマップも併せて発表する。

なお、『De:Lithe Φ (ディライズ ファイ)』はパレットチェーンを基盤技術として採用する前提で開発が進められていたが、新たに開発が進められる『De:Lithe X (ディライズ カイ)』においてどのブロックチェーン及び暗号資産(仮想通貨)が活用されるかは現時点で明らかでない。

IEO実施の行方は

仮想通貨取引所BitTradeを運営するフォビジャパン株式会社は2022年6月、『De:Lithe Φ (ディライズ ファイ)』のゲーム内で活用されるトークンのIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)実施検討について、HashPaletteと合意したことを発表していた。

当時の発表では、同タイトル内ではガバナンストークン「レガリアトークン(RGA)」、ゲーム内通貨として活用されるユーティリティトークン「ルピトークン(LUPI)」が存在するとされていた。

今回の発表ではIEOについての言及はなかったため、名称変更後の『De:Lithe X (ディライズ カイ)』のゲーム内トークンのIEOがBitTradeにて実施されるかは不明だ。また、仮に実施されるとしてもenishによる単独開発の方針に転換されたことにより、上記の構想にも変更が加えられる可能性がある。

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関連記事:BitTradeとは|「取扱い銘柄数国内No1」世界展開するフォビが日本進出

関連記事:パレット基盤のNFTゲーム「ELF Masters」、2023年内に大型アップデートへ


参考:公式発表

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