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「bitFlyer IEO」第1弾を解説

2021年7月に国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックが国内初のIEOを実施してからというもの、他の取引所も追随するように相次いで参入を表明しています。

IEOとは、企業やプロジェクトが仮想通貨を活用した資金調達を行うことを目的とし、発行したトークンの販売を仮想通貨交換業者に委託する仕組みのこと。仮想通貨交換業者が主導しトークン販売や上場を実施します。

最大手取引所bitFlyerもその一つ。2022年8月にメタバース×SNSのサービス「Yay!」を手掛ける株式会社ナナメウエと「YAYトークン(YAY)」の、その翌月にはHasshPaletteとメタバース×NFTゲーム『THE LAND エルフの森』のゲーム内トークン「エルフトークン(ELF)」のIEO検討開始を発表しました。

2024年2月、ついに実施が発表されたbitFlyer IEOの第1弾銘柄は「エルフトークン(ELF)」です。本記事では、「bitFlyer IEO」の概要、第1弾ELFのIEO概要、プロジェクトと『THE LAND エルフの森』の概要を解説します

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以下は、国内取引所のIEO銘柄を実施予定のものを含め網羅した記事です。併せてご覧ください。

国内取引所のIEO予定銘柄まとめ、躍進する仮想通貨はどれ?

    目次

  1. bitFlyer IEOとは
    1. 1-1 エルフトークン(ELF)発行体のHashPaletteとは
  2. bitFlyer IEO第1弾:エルフトークン(ELF)のIEO結果
  3. bitFlyer IEO第1弾:エルフトークン(ELF)とは
    1. 3-1 エルフトークン(ELF)のステーキング方法
  4. bitFlyer IEO エルフトークン(ELF)活用の『THE LAND エルフの森』
    1. 4-1 「ファーミング」「クリエイティブ」「ソーシャル」の3要素
    2. 4-2 エルフトークン(ELF)を含む3種類の通貨やポイント
    3. 4-3 役割の異なる多様なNFT
    4. 4-4 持続可能性を追求したエコシステム
    5. 4-5 ビジョンとロードマップ
  5. bitFlyer IEOまとめ

1.bitFlyer IEOとは

出典:株式会社bitFlyer

「bitFlyer IEO」は、bitFlyerが提供する企業・プロジェクトとユーザーを繋げるためのプラットフォームのこと。

同社が企業・プロジェクトが発行するトークンとそのエコシステム(経済圏)、プロダクトに関する審査を行います。

審査を通過した場合、トークンの販売および取扱いを実施し、企業・プロジェクトのコミュニティの形成や資金調達を支援します。また、ユーザーは企業・プロジェクトの支援を行うことでトークンを獲得できます。

国内最大手の取引所の一つとしての豊富な顧客基盤や堅牢なセキュリティ体制を強みとしたIEOプラットフォームと言えます。なお、bitFlyer IEOに参加するには、bitFlyerで口座開設する必要があります。

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仮想通貨取引所bitFlyer(ビットフライヤー)とは|国内最大手のサービス群を解説

1-1 エルフトークン(ELF)発行体のHashPaletteとは

出典:株式会社HashPalette公式サイト

株式会社HashPaletteは、エンタメ分野のNFTに特化したブロックチェーン「パレット(PLT)」やNFTゲーム『THE LAND エルフの森』などの開発企業。

コインチェックにて、国内で初めてパレットトークン(PLT)のIEOで資金調達およびトークン上場を行い、2024年3月にはパレット上で発行される仮想通貨「エルフトークン(ELF)」のIEOをbitFlyerにて実施しました。

同社は上記の開発のほか、PLTを補完・管理できるウォレット「PLTウォレット」やNFTマーケットプレイス「PLT Place」提供、譲渡不可のNFTであるSBT(ソウルバウンドトークン)の開発なども手掛けています。

親会社の株式会社HashPortは、ブロックチェーン領域のトータルソリューションを展開。2025年の大阪・関西万博や仮想通貨交換業者を含む金融機関へのWeb3ウォレットの提供、SBTを活用したIDシステムの提供、Web3領域のコンサルティング・システム開発などを行っています。

2.bitFlyer IEO第1弾:エルフトークン(ELF)のIEO結果

出典:株式会社bitFlyer

bitFlyer初のIEOの対象となったのは株式会社HashPalleteが発行する「エルフトークン(ELF)」。

2024年2月に購入申込受付が行われた同IEOは、購入申込受付終了日までに目標調達額の12.5億円を調達しましたが、申込総額や申し込み人数、倍率は公表されませんでした。このことから、これらの結果が当初の想定を下回っていた可能性が指摘されています。

また、ELFのIEOを巡っては抽選を前にして混乱が生じました。IEOの購入申込受付終了後の抽選・トークン付与予定日の夜に「協議中の事項があるため」としてユーザーの資金がロックされた状態のまま急遽抽選の延期が通達があり、翌日にトークン付与の実施と、事前告知のなかったロックアップ条件の設定が発表されています。

また、ELFの取扱い開始発表の前日に、『The Land エルフの森』のローンチ後初日から重大な不具合が発生していたこと、およびそれらの不具合は解消済みであることを発表したことも投資家心理を悪化させました。

さらに、3月27日に上場予定とされていたにもかかわらず、当日になりiOS端末で注文できない不具合が発生したため取扱い開始の延期を発表。IEO後の上場が延期となる異例の事態を受け、前述のIEO実施時の運営の不備も合わさり、bitFlyerに対してX(旧Twitter)などSNSを中心に批判が殺到しました。

運営による幾度の不手際やトラブルを経て、同月29日に上場を果たしたELFは、直後に公募価格の12.5円を割り、一時は7円台まで暴落。しかし、その後反騰し12.5円付近まで戻しました。波乱含みとなったELFの価格動向をしばらく注視する必要があります。

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3.bitFlyer IEO第1弾:エルフトークン(ELF)とは

出典:株式会社bitFlyer

エルフトークン(ELF)は、HashPaletteがローンチしたNFT(非代替性トークン)ゲーム『THE LAND エルフの森』で使用されるガバナンストークンであり、同社が開発するブロックチェーン「パレットチェーン」上で発行されます。

出典:株式会社bitFlyer

なお、パレットチェーンおよびパレットトークン(PLT)は、2021年7月にコインチェックで国内初のIEO対象となったプロジェクトです。

関連記事:コインチェックIEO第1弾「パレットトークン(PLT)」とは

『THE LAND エルフの森』は、ゲーム内で自分の町を建設して作物を育てるNFTファーミングゲーム。プレイヤーは作物を生産する農場を増やしながらNFT化した作物の取引を行い報酬を得ることができます。

ELFは大会などのイベント参加や、ゲームで獲得したアイテムをNFT化した後に売却することで獲得できます。また、プレイヤーはELFを使用してゲーム内の土地NFT「ランド」やアイテムNFTを購入できるほか、発行体が提供するサービス内でステーキングすることで、「THE LAND」をより快適に進めることができる特典機能が解放されます。

国内IEOとして初めてELFのロックアップ期間が設けられたことにより、bitFlyerとHashpaletteが保有するELFの売り圧低下と価格の安定化が期待されています。

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3-1 エルフトークン(ELF)のステーキング方法

エルフトークン(ELF)のステーキング方法は以下の通りです。

  1. PLT Placeに登録・ログイン
  2. PLT Placeに接続しているウォレットにbitFlyerからエルフトークン(ELF)を入金
  3. 「THE LNAD エルフの森」のプロジェクトページで「ステーキング」ボタンを押下
  4. ステーキングするトークンの量を入力し「ステークする」ボタンを押下

執筆時点で報酬年率は約150%と極めて高い水準ですが、この先も持続するとは限らないため注意しましょう。ステーキングするにはまず、bitFlyerにてエルフトークン(ELF)を購入する必要があります。

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出典:『The LAND エルフの森』プロジェクトページ

4.bitFlyer IEO エルフトークン(ELF)活用の『THE LAND エルフの森』

出典:『THE LAND エルフの森』ホワイトペーパー

エルフトークン(ELF)が活用される『THE LAND エルフの森』は、当初『ELF Masters-Arena of Light and Darkness-』というタイトルでした。

しかし、開発元のHashPaletteが2023年に大型アップデートを発表。タイトルと世界観に大幅な変更が加えられ、現在のメタバース型ファーミングNFTゲームに生まれ変わりました。

同作は、ゲーム内で自分の町を建設して作物を育て、NFT化して取引を行い報酬を得ることができるほか、街やギルド対抗の釣り⼤会をはじめとする各種⼤会などトークンを活⽤した新しい形のファーミングが体験できます

2024年2月には、HashPaletteと世界有数のWeb3.0企業であるAnimoca Brandsの日本法人が同作のグローバル展開に向けたマーケティングの実施についてパートナーシップ契約を締結していることから、海外展開に向けた取り組みを強力に推進していくことが期待されます。

以下、ゲームのユニークな特徴、エコシステムやロードマップについてそれぞれ解説します。

4-1 「ファーミング」「クリエイティブ」「ソーシャル」の3要素

『THE LAND エルフの森』ホワイトペーパー

同作にはゲームをユニークなものにする「ファーミング」「クリエイティブ」「ソーシャル」の3つの要素があります。

ファーミングの要素として、ゲーム内の農場で小麦・レタスなどの作物や牛・豚などの動物を育てたり農場を拡大したりできます。それにより新しい施設の建設も可能になり生産量が増加し獲得できるトークンの数量も増えます。

出典:プレスリリース

クリエイティブ要素としては、ゲーム内のアバター・ハウス(家)・ランド(街)の各要素をカスタマイズできます。

外部の様々なNFTをゲーム内のアバターとして利用することも可能です。

ソーシャル要素としては、SNSと連動して他のプレイヤーとチャット機能を使いゲーム内でコミュニケーションしたり、ゲーム内の各種大会などイベントで交流したりすることもできます。

企業やクリエイターの街に訪問、あるいは⾃分の街に仲間を招待することも可能です。

ハウス(出典:プレスリリース)

4-2 エルフトークン(ELF)を含む3種類の通貨やポイント

ゲーム内では以下の3種類の通貨やポイントが使用されます。

  • エルフトークン(ELF)

ELFは、仮想通貨取引所での購⼊、星の作物NFT(作物の収穫時に獲得できる可能性のある「星の種」に「星の粉」をふりかけることで一定の確率で獲得できるアイテム)との交換、ランキングイベントへの参加などにより獲得できます。

また、同作にはELFをステーキングすることにより、⽣産活動の時間短縮などステーキング量に応じてゲームをより快適に進めることができる特典が得られる「スターシステム」が導入されています。

  • エルフゴールド(EG)

EGは、アプリ内課⾦で購⼊(まれにクエスト報酬)により獲得できます。

作物や畜産物の⽣産に必要な各種アイテムの購⼊や、作物をより早く⽣産させるなどの用途があります。また、アバターの⾐装や装飾品、施設の購⼊にも使⽤できます。

  • エルフシルバー(ES)

ESは、作物の売却またはゲーム内の報酬などで獲得できます。

施設建設やゲーム内マーケットでのアイテム購⼊に利⽤可能です。

出典:『THE LAND エルフの森』ホワイトペーパー

4-3 役割の異なる多様なNFT

出典:『THE LAND エルフの森』ホワイトペーパー

同作には、役割の異なる4種類のNFTが使用されています。それぞれ特徴を解説します。

  • マスターNFT

マスターNFTは、サポートアバターとして設定することで⾃動で⽣産、収穫を行いプレイヤーの作業を手伝ってくれる分身のような存在です。

レアリティが⾼い程、作業効率の向上度合いが⾼くなっていきます。

  • エルフNFT

エルフNFTは、マスターNFTに付き従う同伴者として設定することでマスターNFTの作業効率を向上させることができます。

エルフNFTのレアリティが⾼い程、作業効率の向上⽀援効果が⾼くなります。

  • ランドNFT

ランドNFTは、作物の生産や施設の建設などができるゲーム内の土地です。

ランドにはプレイヤーがはじめからもつ⾃分の領地である「ホームランド」と、ランドNFTの所有数だけ追加で所有できる領地である「コロニーランド」が存在します。

コロニーランド上の畑や施設、装飾品などはランドNFTに紐づいており、ランド上の施設を含む⾃⾝の育てた⼟地ごと取引を⾏うことができます。

また、ランドには、7種類の属性(炎‧⽔‧雷‧⽊‧岩‧闇‧光)と6段階のレアリティが存在。ランドの種類やレア度に応じて、その⼟地で獲得できるアイテムや、⽣産能⼒が異なります。

出典:『THE LAND エルフの森』ホワイトペーパー
  • アイテムNFT

アイテムNFTは、ゲーム内で獲得した⽣産物をNFT化したものです。

NFT化可能なアイテムはゲームからウォレットに出庫し、パレットチェーンを基盤としたNFTマーケットプレイス「PLT Place」で取引できます。

4-4 持続可能性を追求したエコシステム

出典:『THE LAND エルフの森』ホワイトペーパー

『THE LAND エルフの森』のエコシステム(経済圏)は、運営元のHashPaletteおよびプレイヤー間でトークンとNFTが循環する仕組みです。

ゲーム内課⾦の⼀部は星の作物の報酬交換に使⽤され、エルフトークン(ELF)となって循環します。また、アプリ内で発⽣した広告収益はエコシステムの維持と発展のために、運営によるELFの買戻しに充てられます

ランドアクティベーションフィーというエルフトークンの流動性を高める仕組みもあります。ユーザーは、ランドNFTの利⽤期間に応じてELFの⽀払いが必要とされ、アクティベーションフィーで⽀払われたELFは、ゲーム内でのランキング報酬に利⽤されます

4-5 ビジョンとロードマップ

出典:『THE LAND エルフの森』ホワイトペーパー

HashPaletteは、同作がパレットチェーンにおけるブロックチェーンゲームのハブとなること、そしてブロックチェーンゲームの枠組みを超え、より多くの⼈がWeb3の世界観を体験し、Web3と暮らしを繋げる「Metaverse with Destination」となることを⽬指しています。

その実現のため、多くの企業やプロジェクトとの提携を通じてエコシステムを拡大していく方針を示しています。同社はパートナー企業・プロジェクトと以下のような取り組みを行うことを予定しています。

  • パートナーの特性に応じた多彩なコラボランドを実現
  • ゲーム内で利⽤できるランドNFTや新機能を共同開発(特にSBT【ソウルバウンドトークン:譲渡不可能なNFT】関連の連携)
  • 提携したブロックチェーンゲームと繋がる仕組みを設け、ゲーム間の相互運⽤を実現

ロードマップは以下の通りです。

出典:『THE LAND エルフの森』ホワイトペーパー

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bitFlyer IEOまとめ

bitFlyer IEOの概要と第1弾対象プロジェクト「エルフトークン(ELF)」のIEOスケジュールやプロジェクト概要を、『The Land エルフの森』については概要やエコシステムなどを解説しました。

解説の重要ポイントをまとめると、以下の通りです。

  • bitFlyer IEOは、bitFlyerが2024年2月に提供開始した企業・プロジェクトとユーザーを繋げるためのIEOプラットフォームのこと
  • IEOの抽選申し込みに参加するには、bitFlyerでの口座開設が必要
  • 第1弾対象プロジェクトエルフトークン(ELF)は目標金額の12.5億円を調達したが、申込総額や申し込み人数などは公表されなかった
  • ELFのIEOを巡っては、ユーザーの資金がロックされたまま抽選延期の発表がなされ混乱が生じた
  • その後事前発表にはなかった運営保有分のELFのロックアップ条件が締結され、売り圧低下が期待されるが上場後に販売価格を割ることを懸念する声も
  • エルフトークン(ELF)は、HashPaletteがローンチしたメタバース型ファーミングNFTゲーム『THE LAND エルフの森』内のガバナンストークン
  • 『THE LAND エルフの森』では、ゲーム内で自分の町を建設して作物を育て、NFT化して取引を行い報酬を得ることができる

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参考:エルフトークン(ELF)のホワイトペーパー

参考:『THE LAND エルフの森』公式サイト

coindog編集長
仮想通貨ブロガー/投資家
早稲田大学卒|元業界関係者で現coindog編集長🐶|2020年から仮想通貨投資を開始|大手メディア3社で編集者・キュレーターとして従事→独立|趣味は投資・筋トレ・音楽鑑賞・ラップバトル観戦・コーヒー屋さん巡り

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