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「コインチェックNFT」を徹底解説

2021年から著名人の参入や高額取引事例が話題をさらい、取引量が急増したNFT(非代替性トークン)。NFTの売買の際に活用されるNFTマーケットプレイスは、今や暗号資産(仮想通貨)取引所のみならず数多くの企業によりローンチされています。

関連記事:日本政府も有力視するNFTの全容|なぜデジタル作品が数十億円に?

一方で、NFTマーケットプレイスでNFTを購入するには、一般的に「MetaMask(メタマスク)」に代表される仮想通貨ウォレットの設定、仮想通貨の送金などのプロセスを踏む必要があるほか、取引が盛んな海外サービスだと英語表記のため初心者にはややハードルが高いです。

そのため、「NFTの買い方がわからない」「そもそもどのサービスを使えばよいかわからない」といった方が多いのではないでしょうか?

本記事で紹介する「コインチェックNFT」は、初心者でも簡単に利用できる独自の仕組みで、その他のサービスと比較しても利便性が高いです。特徴や利用するメリット、販売されているNFTなどについて解説します。

    目次

  1. コインチェックNFTとは
  2. コインチェックNFTの3つのメリット
  3. コインチェックNFTの取扱い商品7選
  4. コインチェックNFTの購入方法
  5. コインチェックNFTまとめ

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1.コインチェックNFTとは

コインチェックNFTは、コインチェック株式会社が2021年3月に国内仮想通貨交換業者として初めてローンチしたNFTマーケットプレイス。

多くのNFTマーケットプレイスでは、イーサリアムのエコシステムで問題視される処理速度の遅延やガス代(ネットワーク手数料)の高騰がユーザビリティを低下させています。しかし、コインチェックNFTではオフチェーン(ブロックチェーンの外側)で取引が行われるため、そうした課題を解決しています。

また、必ずしも仮想通貨ウォレットの使い方を知らなくともNFTの売買が可能なほか、国内サービスのため英語が苦手な人でも安心して活用できます

取扱いNFTは18タイトルあり、『Meebits』『Art Blocks』を含む著名NFTプロジェクトや、『CryptoSpells』『The Sandbox』などブロックチェーンゲーム内のNFTなど多岐に渡ります。今後も随時追加する方針としています。

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1-1 基本情報

コインチェックNFTの対応チェーンや決済に利用できる通貨、各種手数料などを以下の表にまとめました。

対応チェーン
  • イーサリアム
  • ポリゴン
  • 決済通貨
  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • XRP(リップル)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • ネム(XEM)
  • リスク(LISK)
  • モナコイン(MONA)
  • ライトコイン(LTC)
  • ステラルーメン(XLM)
  • ベーシックアテンショントークン(BAT)
  • クアンタム(QTUM)
  • オーエムジー(OMG)
  • エンジンコイン(ENJ)
  • アイオーエストークン(IOST)
  • パレットトークン(PLT)
  • ザ・サンドボックス(SAND)
  • ポルカドット(DOT)
  • 販売手数料 販売価格の10%
    出品手数料 無料
    入庫手数料 無料(ガス代は利用者負担)
    出庫手数料
  • イーサリアムのNFT:0.01ETH
  • ポリゴンのNFT:無料
  • スマホアプリ ※〇(Android版のみコインチェックアプリで利用可能、IOSアプリは非対応)

    2.コインチェックNFTの3つのメリット

    コインチェックNFTは、その独自の仕組みにより利用者にとって非常に使いやすいサービスと言えます。メリットを3つ解説します。

    2-1 コインチェックから手軽にアクセスできる

    コインチェックNFTは、コインチェックアプリと一体化したサービスのため、コインチェックの口座を開設してある人であれば誰でも利用できます。

    また、同サービスでは、コインチェックのNFT専用ウォレット機能も実装されているため、必ずしも自分でウォレットを用意しなくてもNFTの売買が可能です。

    Android版のみコインチェックアプリからアクセスできますが、iOSアプリには非対応。iOSユーザーはWeb版にアクセスして利用しましょう。

    2-2 ガス代(ネットワーク手数料)が無料

    イーサリアムを基盤とする一般的なNFTマーケットプレイスでは、ガス代が高くスケーラビリティ問題により処理が滞りやすいため、スムーズに取引できないという課題があります。しかし、コインチェックNFTではそれらの課題を解決しています。

    同サービスではオフチェーンで取引を実行するため、ガス代無料で利用でき、処理速度も速く快適な取引環境が提供されています。

    2-3 17銘柄で決済可能

    多くの場合、NFTマーケットプレイスにおける決済通貨はイーサリアムです。一方で、コインチェックNFTでのNFT取引の決済は、コインチェックにて取り扱われるイーサリアムを含めた17銘柄に対応しています。

    そのため、コインチェック口座にある仮想通貨を、売却する代わりにコインチェックNFTで決済通貨として有効活用するなど投資戦略を柔軟に変更可能です。決済対応通貨がこれほど充実しているNFTマーケットプレイスは世界的にも珍しく、利用者にとっては大きなメリットと言えます。

    ただし、出品時に指定された仮想通貨でしか取引できないため、購入したいNFTがある場合は事前に指定されている仮想通貨を確認した方がよいでしょう。また、取引購入時よりも値上がりした銘柄を決済に利用した場合は、利益確定とみなされ税金が発生するため注意が必要です。

    NFTや仮想通貨にかかわる税金計算には、完全無料の仮想通貨税金計算サービス【CRYPTACT(クリプタクト)】がおすすめです。

    関連記事:「クリプタクト」で仮想通貨の確定申告を簡単に|自動損益計算ツールを徹底解説

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    3.コインチェックNFTの取扱い商品7選

    コインチェックNFTはローンチ以来、取扱い商品を拡充し続けています。ここでは、全18種類ある取扱いNFTのうち、厳選した7種類を紹介します。

    3-1 CryptoSpells(クリプトスペルズ)

    出典:CryptoSpells公式サイト

    CryptoSpellsは、CryptoGames株式会社が提供するブロックチェーン技術を取り入れたトレーディングカードゲーム。

    2019年6月にローンチされ初日で売上金額が600ETH(当時のレートで約2000万円)を突破した国内最大級のブロックチェーンゲームです。対応チェーンはイーサリアムとポリゴン。プレイヤーが自らカードを考案し発行できる点を特徴とします。

    コインチェックNFTにおいて、同タイトルのNFT化されたデジタル上のカードを取引できます。

    3-2 Sorare(ソラーレ)

    出典:Sorare公式サイト

    Sorareは、ブロックチェーン技術を活用しクラブ公式のサッカー選手のデジタルカードを取引できるファンタジーフットボールゲーム。

    現実のサッカーの試合の戦績がゲーム内のスコアに反映されるユニークな特徴があるほか、ゲームで高スコアを記録し成績上位に入ると、ETHやレアリティの高いデジタルカードなどの賞品が付与されます。

    コインチェックNFTでは、Sorare内の希少なデジタルカードのNFTを取引できます。

    3-3 The Sandbox(ザ・サンドボックス)

    出典:The Sandbox公式サイト

    The Sandboxは、香港を拠点とする大手ブロックチェーン企業アニモカ・ブランズが開発するメタバースNFTゲーム。メタバース内でオリジナルのゲームや施設などを作成し、他のユーザーに提供することで経済活動を行うことができます。

    イーサリアム(ETH)とレイヤー2ソリューションであるポリゴン(MATIC)チェーン上に構築されており、ゲーム内通貨SANDを利用してゲーム内の土地や物件、アイテムの売買ができます。

    コインチェックNFTでは、ゲーム内の仮想土地「LAND」を取引できます。

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    3-4 Decentraland(ディセントラランド)

    出典:Decentraland公式サイト

    Decentralandは、イーサリアムを基盤とする最も古い歴史を持つとされるメタバースNFTゲーム。カリフォルニアを拠点とする非営利団体「Decentraland Foundation」が開発・運営を行います。

    ゲーム内通貨「MANA」で利用料を支払うことでゲームなどのコンテンツを楽しめる他、ゲーム内のNFT化されたアイテムや仮想土地「LAND」などを取引して経済活動を行うこともできます。

    コインチェックNFTで仮想土地「LAND」の取引ができます。

    3-5 元素騎士オンライン-META WORLD-

    出典:元素騎士オンライン公式サイト

    「元素騎士オンライン-META WORLD-」は、ゲーム開発を行う株式会社ウインライトが2008年にリリースした「エレメンタルナイツオンライン」をモデルとし、ブロックチェーン技術を活用して「Play-to-Earn(P2E:遊んで稼ぐ)」の要素を取り入れたNFTゲーム。

    ユーザー自身でコンテンツを作成・販売することでゲーム内でお金を稼ぐ「UGC(User Generated Contents)to Earn」をコンセプトとします。ゲーム内トークンには、ガバナンストークン「メタバース(MV)」と、「ROND」の2種類が存在。

    コインチェックNFTで取引できるゲーム内の仮想土地「LAND」の保有者は、NFTショップの開設やダンジョン運営で権利収入を得たり、価値が高まった際にLANDを売却して利益を得ることもできます。

    3-6 Meebits(ミービッツ)

    出典:Meebits公式サイト

    Meebitsは、NFTアート「CryptoPunks」を手掛けるLarva LabsによるNFTプロジェクト。イーサリアム上で生成され、メタバースを含むゲームやVRで利用可能な3DボクセルアバターのNFTです。

    髪型やファッションなど特徴が異なる計2万体のキャラクターが存在し、それぞれレアリティが設定されています。Meebitsの希少なキャラクターのNFTが数億円単位で取引された事例もあります。

    3-7 MEMBERSHIP(メンバーシップ)

    出典:NOT A HOTEL NFT公式サイト

    MEMBERSHIPは、NOT A HOTEL株式会社が提供するホテルとしても運用できる住宅「NOT A HOTEL」の利用券が付属したNFT。

    NOT A HOTELのオーナーは、物件を自宅や別荘として利用するかホテルとして貸し出すかをアプリ上から切り替えることができるほか、利用時のチェックインからチェックアウトまですべてアプリの操作で完結させることができます。

    MEMBERSHIP NFTの有効期限は47年、宿泊できる日程と宿泊場所はランダムで決定されます。購入プランは「MEMBERSHIP S(年1泊:150万円)」「MEMBERSHIP Y(年2泊:345万円)」「MEMBERSHIP X(年3泊:570万円)」の3種類から選択可能。MEMBERSHIP YとMEMBERSHIP Xには宿泊権のほかイベントへの参加権、特別な施設の利用権がつきます。

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    4.コインチェックNFTの購入方法

    出典:コインチェックブログ

    コインチェックNFTでNFTを購入するまでの手順は以下の通りです。コインチェックの口座を開設すればすぐに利用できます。

    関連記事:コインチェックとは|「アプリダウンロード数最多」初心者に最適な理由

    1. コインチェックで口座開設
    2. コインチェックで仮想通貨を購入
    3. コインチェックNFTにアクセス(下図赤枠参照)
    4. 欲しいNFTを購入
    出典:コインチェックNFT

    なお、外部からNFTをコインチェックのNFTウォレットに入庫したり、反対にコインチェックのNFTウォレットから外部に出庫したりする際は仮想通貨ウォレット「MetaMask(メタマスク)」が必要です。コインチェックNFTのマイページ右側にある「MetaMaskをインストール」をクリックして取得しましょう。

    インストールと設定が完了したら「MetaMaskに接続(下図赤枠参照)」をクリックして両サービスを連携させることで入出庫ができます。

    出典:公式サイト

    5.コインチェックNFTまとめ

    コインチェックNFTの特徴や利用するメリット、代表的な取扱いNFTなどを解説しました。解説の重要ポイントを以下にまとめました。

    • コインチェックNFTは、ウォレットの使い方や英語がわからくともNFTを簡単に購入できる初心者に最適なサービス
    • コインチェックの口座を開設すれば利用可能
    • オフチェーンでNFTの取引が行われるため、ガス代は無料、処理速度も高速
    • コインチェックにて取り扱われている17銘柄を決済利用できる
    • 著名NFTプロジェクトや世界的に人気を博すブロックチェーンゲーム内のNFTなど、取扱い商品は多岐に渡る

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    参考:コインチェックブログ

    coindog編集長
    仮想通貨ブロガー/投資家
    早稲田大学卒|元業界関係者で現coindog編集長🐶|2020年から仮想通貨投資を開始|大手メディア3社で編集者・キュレーターとして従事→独立|趣味は投資・筋トレ・音楽鑑賞・ラップバトル観戦・コーヒー屋さん巡り

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