ポケモン・遊戯王カードのNFT
TCG(トレーディングカード)鑑定品を提供する株式会社YAMAKOMA ASSET BANK(以下、YAB)は12日、ポケモンカードや遊戯王カードの実物と紐づいたNFT(非代替性トークン)である「トレーディングカードNFT」の販売開始を発表した。
同NFTは、ブロックチェーン開発を行うBacoor dApps株式会社が7月にローンチを発表したNFTマーケットプレイス「PhygitalX」に立ち上げられた「ヴィンテージカードジャパンNFTマーケット(仮)」にて販売される。
ヴィンテージカード ジャパンNFTマーケットとは
「ヴィンテージカードジャパンNFTマーケット(仮)」は、複数のブロックチェーン関連特許技術を活用して構築されているトレーディングカードNFTの販売プラットフォーム。
有形資産をデジタル資産化してブロックチェーン上で発行する試みであり、世界中で市場規模が拡大しつつある「現実資産(RWA:Real World Assets)のトークン化」の一種だ。
同プラットフォームではポケモンカードと遊戯王OCGの黎明期のカードを中心に取り扱う。ポケモンカードは「旧裏」と呼ばれる2001年に現在のデザインに変更される前の希少性の高い裏面のデザインを、遊戯王OCGは初期~4期のカードを中心に取り扱う。
YABは「発売から20年近くが経過し、当時の状態を保っている事に価値が生まれているカード群を、鑑定機関を通して状態の客観的評価を得ることで、安心・納得して購入してもらうことが目的」と述べた。
ヴィンテージカード ジャパンNFTマーケットの特徴
同社はプラットフォームの特徴として以下の4点を挙げた。
- 任意のタイミングでリクエストが可能
- 所有と真贋の証明が可能
- 特定の仮想通貨の準備は不要
- 実物を伴った2次売買が可能
すべてのトレーディングカードNFTに実物のトレーディングカードの引換権が付属し、購入時期に関わらず所有者の好きなタイミングで発送リクエストができる。トレーディングカードは、実物のカードにはNFT鑑定証明が付属し、唯一無二のカードであることを所有できるうえ、ユーザー履歴も証明される。
通常、NFTの購入にはイーサリアム(ETH)などプラットフォームの提供者や出品者が定めた暗号資産(仮想通貨)が必要となるが、同プラットフォームのシステムの中心ではドルと連動したステーブルコイン「USDC」の価格が設定されている。任意の通貨を選択すると購入と同時にUSDCにスワップされる仕組みとなっているため、ほぼ全てのチェーンの全てのトークンから1クリックで購入できるという。
また、購入したNFTは二次売買できる。実物をクレームすることができるのは1回のみで、クレーム後はデジタルとしてのNFTのみ二次売買が可能。
関連記事:GMOあおぞら銀、BC活用のデジタル円「DCJPY」を発行へ
関連記事:みずほ銀行ら、NFT・メタバース活用で球磨焼酎のマーケティングプロジェクト開始
参考:公式発表
参考:PhygitalX