JMY・OMGなど上場廃止の可能性高まる
世界最大規模の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは10日、国内取引所で取り扱われているジャスミー(JMY)・オーエムジー(OMG)を含めた以下の18種類の銘柄を「イノベーションゾーン」に移動させることを発表した。
AMB, ARK, BTS, DREP, FTT, GFT, JASMY, LOOM, MLN, OAX, OMG, PERL, PNT, SNM, SRM, VGX, WRX, YFII
イノベーションゾーンとは、他の取扱い銘柄と比較しボラティリティ(価格変動率)やリスクが高く、革新的であるとバイナンスが見做したプロジェクトをリストした専用の取引ゾーン。バイナンスはイノベーションゾーンに移動させたプロジェクトについて、開発状況・取引量・流動性・セキュリティ・ネットワークやスマートコントラクトの安定性などの観点で監視を行う。
上場廃止の可能性も
発表に伴い、バイナンスのCZ(チャンポン・ジャオ)CEOは「進捗のないプロジェクトをまずイノベーションゾーンに移す。それでも改善が見られない場合、上場廃止する可能性もある」と述べている。
As some of you suggested, instead of direct delistings, we will move "no-progress projects" to innovation zone first. IF they still don't improve, we may delist. One more intermediate step. https://t.co/YKfG8Xui7R
— CZ 🔶 Binance (@cz_binance) May 10, 2023
上記のCZ氏の発言が投資家に嫌気され、JMYやOMGなどリストされた銘柄が大きく下落した。
バイナンスは、入念な調査を行ったうえで上場基準を満たさないと判断した銘柄や通貨ペアについて、定期的に上場廃止を実施している。直近では4月にKepple(QLC)、Neblio(NEBL)、Auto(AUTO)を上場廃止予定を、バイナンスUSも同月、TRON(TRX)・Spell(SPELL)の上場廃止予定を告知した。
なお、日本進出が決定しているバイナンスに関連し、株式譲渡した仮想通貨取次所を運営するサクラエクスチェンジビットコインは4月28日、提供中の国内取引所への取次サービスを5月31日をもって終了し、6月以降に新規サービス「Binance JAPAN(仮称)」を開始予定と発表している。
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参考:公式発表