スクエニNFTプロジェクトの新情報

国内大手ゲームメーカーのスクエアエニックス(以下、スクエニ)は16日、この春にローンチ予定のNFT(非代替性トークン)コレクティブルアートプロジェクト「SYMBIOGENESIS(シンビオジェネシス)」について、NFTコレクティブルアートはイーサリアム(ETH)チェーンを、ゲームユーティリティにはポリゴン(MATIC)チェーンを採用する方針を発表した。

SYMBIOGENESISは、2022年11月に発表された新規IPによる同社初のNFTコレクティブルアートプロジェクト。「多数のキャラクター(NFTコレクティブルアート)が共生する独立した世界のなかでプレイヤー同士の戦略的行動と物語の考察を楽しむ、新しいエンタテインメントコンテンツ」と説明されている。

発表当初、イーサリアムチェーンを活用するとしていたが、今回新たにポリゴンチェーンの活用も明かされた格好だ。

ポリゴン(MATIC)の採用理由

ポリゴンの採用理由について、同プロジェクトのプロデューサー玉手直之氏は「スクウェア・エニックスは、Web3ファンにユニークな体験を提供するために、高速な処理速度、安価なガス代、使いやすさがあるポリゴンを利用することにした」と述べた。

同プロジェクトは、NFTコレクティブルアートの販売および無料のブラウザ向けサービスとして 2023年春にローンチ予定とされている。公式サイトとDiscordの開設は2023年3月中旬を予定。

ストーリーや設定など詳細についてはTwitterで徐々に公開されており、これまでに以下のような点が明かされている。

  • 10000万点のNFTコレクティブルアートを物語の公開と共に全6章に分けて販売
  • NFTアートはPFP用に制作し、様々な種族・職業のキャラクターを用意
  • NFTキャラクターかそのキャラクターのレプリカを所有することでアイテムを探すためのヒントを読める
  • 「物語を進める」「隠されたアイテムを探し出す」の2つの遊び方がある
  • 複数のエンディングがあり、条件を満たした3名のプレイヤーが「ワールドミッション」に参加する

スクエニとブロックチェーンゲーム

スクエニは、『ドラゴンクエストモンスターズ』や『ファイナルファンタジー』シリーズなど多くの著名タイトルを世に送り出した企業。NFTを含めたブロックチェーン開発および投資にも注力する。

スクエニを傘下に持つ株式会社スクウェア・エニックスホールディングスの代表取締役社長 松田洋祐氏は、1月1日に発表した年頭所感で複数のブロックチェーンゲームを開発中であり、2023年中にさらに多くのタイトルを発表する準備をしていると明かしていた。

また、昨今のブロックチェーンゲームを取り巻く現状について疑問を呈した上で「自律的分散型というコンセプトのもと、ユーザーにどのような新しい体験や新しい面白さを届けられるかができるかが極めて重要」との考えを示している。

関連記事:スクエニの年頭所感、今年中に複数のブロックチェーンゲームを発表か


参考:GamesBeat

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