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2種類のステーブルコインを発行へ

ブロックチェーン事業を手掛ける株式会社Gincoは6日、三菱UFJ信託銀行株式会社、Progmat, Inc.とともに日本法に準拠したステーブルコインの発行・管理基盤「Progmat Coin(プログマコイン)」を活用し、ステーブルコインの発行に向けた共同検討の開始を発表した。

ステーブルコインの暗号資産(仮想通貨)交換業者間の資金決済効率向上を目的とし、円貨建ての「XJPY」および米ドル建ての「XUSD」の2銘柄のステーブルコインを発行予定とした。発行時期は2024年夏ごろを目指す

今回の取り組みには、最大手の仮想通貨流動性プロバイダーであるCumberland Global Limited、ビットバンク株式会社、株式会社メルコインも参画する。

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ステーブルコイン発行の背景と詳細

グローバルの仮想通貨市場における仮想通貨交換業者を含む仮想通貨関連企業間の自己勘定取引の資金決済は、ステーブルコインでの取引が主として行われている一方で、日本の仮想通貨関連企業は未だ銀行送金での資金決済が主流だ。

近年、これらの仮想通貨関連企業間の資金決済用途での銀行送金は、日本円の取引だけでも月間数千億円に及び今後も拡大が見込まれるが、銀行送金での資金決済は取引時間の制約や送金コストなどの課題がある。

「Progmat Coin」を用いたステーブルコインブランドの1つとして、24時間365日取引可能なパブリックチェーン上のステーブルコイン「XJPY」「XUSD」を発行し、日本の事業者を含む仮想通貨市場における、数千億円に及ぶ現取引業務をステーブルコインに置き換えることで、仮想通貨関連企業間取引の課題を解決し、資金決済効率向上による仮想通貨市場の高度化を図りたい考えだ。

出典:プレスリリース

2023年6月に施行された改正資金決済法では、ステーブルコインには「銀行預金型」「資金移動型」「信託型」の3種類が想定されるが、ライセンス・送金先・送金金額の制約といった観点で最も柔軟な設計が可能な信託型での組成を前提としている。

具体的なスキームは以下の通り。

  • 電子決済手段類型:3号電子決済手段(特定信託受益権)
  • 発行依頼者:Ginco
  • 発行者:三菱UFJ信託銀行
  • プラットフォーム:Progmat Coin
  • 利用者:仮想通貨関連業者(自己勘定)
  • 裏付資産(預金)運用先:任意の金融機関
  • 裏付通貨種類:円貨建てステーブルコイン、及び外貨建てステーブルコイン
  • ステーブルコイン名称:「XJPY(円建て)」及び「XUSD(米ドル建て)」

今回の発表に先駆け、三菱UFJ信託銀行は9月、仮想通貨取引所を運営するBinance Japan株式会社とともに新たなステーブルコインの発行に向けた共同検討開始を発表している。

「Progmat Coin(プログマコイン)」を活用し、円貨建ておよび外貨建ての国内規制に準拠する新たなステーブルコイン発行を目指す。

関連記事:バイナンスジャパン、三菱UFJ信託銀行と新たなステーブルコイン発行へ


参考:公式発表

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