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仮想通貨版ベーシックインカム、ワールドコイン(WLD)
「世界中に暗号資産(仮想通貨)を配布しベーシックインカム制度を実現する」。このような壮大な目標を掲げたプロジェクトが2020年に発足しました。
プロジェクト名は、「Worldcoin(ワールドコイン)」。AIチャットサービス「ChatGPT」の開発元OpenAIの創業者であるサム・アルトマン氏らが創設したことでも知られています。
同プロジェクトでは、「オーブ」という球体から眼球をスキャンし、IDを生成することで専用アプリで仮想通貨「WLD」を定期的に受け取ることができます。すでに120ヵ国、500万人以上の人がIDを生成済みです。
一方で、同プロジェクトについて「WLDのもらい方がわからない」と困っている方や、「怪しそう」「個人情報の漏洩が心配」と懸念している方もいるのではないでしょうか?
本記事では、ワールドコインのプロジェクトの全貌やリスクの有無、将来性、WLDのもらい方、国内取引所に上場する競合になり得る銘柄などを解説。ただし、プロジェクトの安全性を保障するものではないため、受取りなどは各自の判断でお願いいたします。
招待コード:GXHNHNZ
- 無料でもらえるワールドコイン(WLD)とは
- 1-1 独自トークン「WLD」とは
- 1-2 WLDの価格動向
- 1-3 なぜ、世界中に仮想通貨を配るのか?
- 1-4 網膜のスキャンで生成する「World ID」
- 1-5 専用ウォレット「World App」
- ワールドコイン(WLD)のリスクは?
- 2-1 各国の規制当局が調査
- 2-2 セキュリティ強化や個人情報保護の取り組み
- 2-3 第三者機関による監査結果
- ワールドコイン(WLD)の将来性は?
- 3-1 計300億円の資金調達に成功しており、開発に期待できる
- 3-2 各種サービスとの統合が進み利便性を高めている
- 3-3 仮想通貨取引所への上場で価格が上昇する可能性
- 3-4 OpenAIの動向次第で価格が上下する可能性
- 3-5 規制当局の動向次第で価格が上下する可能性
- ワールドコイン(WLD)のもらい方
- ワールドコイン(WLD)の日本円への換金方法
- ビットポイント上場のトンコイン(TON)がワールドコイン(WLD)のライバルに?
- ワールドコイン(WLD)まとめ
目次
1.無料でもらえるワールドコイン(WLD)とは
ChatGPTの開発元OpenAIの創業者サム・アルトマン氏と物理学者アレックス・ブラニア氏が共同で立ち上げたワールドコインは、「全ての人がグローバルな経済にアクセスして恩恵を受けられるようにする」というビジョンを掲げ、ベーシックインカムの実現を目指しています。
プロジェクトが自立して活動するまでの間は、Worldcoin Foundation(ワールドコイン財団)が管理を担い、前述の2名が設立した企業Tools for Humanity(以下、TFH)がプロジェクトを推進しています。
ユーザーは、バレーボールほどの大きさの生体認証装置「オーブ」で網膜の情報をスキャンすることで、固有のIDである「World ID」を生成。これにより、専用のウォレットアプリ「World App」にWorld IDが割り当てられ、独自仮想通貨のWLDが2週間に1回の頻度で付与されるようになります。
現時点で世界120ヵ国、500万人以上がWorld IDを生成しています。現在流通している1億9300万WLDの大部分を占める、1億4000万WLD以上が専用ウォレットアプリに配布されている状況です。
World IDはMinecraft・Telegram・Reddit・Shopifyなどと統合しているため、これらのサービスのユーザー認証に使用することができます。
また、同プロジェクトは合計300億円の資金調達を実施しています。出資者には米国のトップクラスのベンチャーキャピタルも含まれることからも、外部から大きな評価を得ていることが分かります。
今後はWLDのほか、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの形でもトークン配布が行われるようになる予定だといいます。
1-1 独自トークン「WLD」とは
同プロジェクトの独自トークンWLDは、上述の通りWorld IDの生成により定期的に付与される報酬として活用されるほか、保有者がプロジェクトの方向性を決める投票の投票権としても機能します。
プロジェクト発足から約3年後の2023年7月に、独自トークンWLDのローンチが突如発表され、同日中にバイナンスやOKXなどの海外取引所に一斉上場した経緯があります。
現在はイーサリアム(ETH)の既存のレイヤー2「オプティミズム(OP)」上で稼働していますが、2024年夏頃ローンチ予定の独自レイヤー2「World Chain」に統合される見込みです。
Introducing World Chain, a new blockchain designed for humans ⚪️ pic.twitter.com/qNb7S3vqut
— Worldcoin (@worldcoin) April 17, 2024
なお、ワールドコイン(WLD)と同じ名称の「WorldCoin(WDC)」という仮想通貨も存在しますが、別のプロジェクトであるため混同しないように注意しましょう。
1-2 価格動向
ここでは、2023年7月にWLDが複数の海外取引所に一斉上場してから、現在までの価格推移を解説します。
1-2-1 上場直後の乱高下から年末まで
WLDは上場直後に急騰し、一時1100円を越えました。WLDの上場前からプロジェクトの情報公開が盛んに行われていたほか、トップクラスの機関投資家から多額の資金調達を実施していたことが投資家の期待値を高めていたと考えられます。
しかし、その後は下落基調の相場が続き、9月には150円まで下落。12月までは150円から400円ほどの間でレンジ相場を形成します。上場後間もなく下落基調となったのは、欧州政府がプロジェクトを調査し始めたとの報道が影響した可能性があります。
10月から上昇に転じたのは、米国SEC(証券取引委員会)のビットコインETF承認の可能性が高まり、市場全体がBTCにつれ高した時期と重なります。11月にOpenAIがサム・アルトマンCEOを解任したとの報道を受け一時的に急落したものの、程なくして価格を戻しました。
12月に急伸した理由は、「World ID」のアップグレードおよびそれに伴うTelegramなどのサービスとの統合、仮想通貨決済サービス「Slash Payment」の決済対応といった好材料が影響したためと思われます。
World ID 2.0 introduces Apps, a new way to build & use integrations to verify your online accounts using World ID. pic.twitter.com/7fquMnjYZ1
— Worldcoin (@worldcoin) December 19, 2023
1-2-2 2024年:OpenAI「Sora」発表で大幅に最高値更新
その後は再度大幅に下落し、一時は300円台を付けましたが、2024年2月に急激な上昇トレンドに入り、最高値を大幅に更新。2月末にイーロン・マスク氏がOpenAIを提訴したことを受け一時的に急落しましたが、すぐに反騰します。3月には1600円を越える上昇を演じました。
2月からの上昇の背景には、OpenAIによる、テキスト入力で最長1分の動画を生成できるAI「Sora」の発表があります。
Introducing Sora, our text-to-video model.
Sora can create videos of up to 60 seconds featuring highly detailed scenes, complex camera motion, and multiple characters with vibrant emotions. https://t.co/7j2JN27M3W
Prompt: “Beautiful, snowy… pic.twitter.com/ruTEWn87vf
— OpenAI (@OpenAI) February 15, 2024
同プロダクトは、潜在的なリスクについて専門家と協議中につき、ローンチ予定日は発表されていませんが、思惑買いが先行した形です。
その後は反落し、現在は900円台を付けています。時価総額ランキングは69位です。
ワールドコインおよびWLDは、ローンチから比較的日が浅いため、その注目度の高さも相まって頻繁に価格が乱高下しています。今後も開発の進捗や大手取引所への上場、OpenAI関連の発表などにより価格が上昇する可能性があるでしょう。
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1-3 なぜ、世界中に仮想通貨を配るのか?
ワールドコインは、「世界最大級の身元確認と金融公共サービス」を世界に提供し、ベーシックインカム制度の実現を目指しています。
その壮大な目標の背景には、ここ数年のAIの急速な高度化があります。アルトマン氏らは、来るAIが台頭する時代には「雇用喪失」「人間とボットの区別」という問題が生じると考え、それらに対処する術として同プロジェクトを発足しました。
雇用喪失の問題は、世界中の人々に仮想通貨を配りベーシックインカムを実現することで解決を図ろうとしています。説明によれば、ワールドコインはベーシックインカムを暗号化したものだといいます。
AIの高度化により人間とボットが判別できなくなるリスクについては、仮想通貨の配布の際に「オーブ」と呼ばれる生体認証装置で記録した目の虹彩コードから固有の「World ID」を生成することにより、個人がAIでないことを証明するというアプローチを取っています。
1-4 網膜のスキャンで生成する「World ID」
World IDは、生体認証装置「オーブ」から個人の目の虹彩をスキャンした際に、そのデータをデジタルコードに書き換えることで生成されます。
オーブによるスキャンの際は、「ゼロ知識証明」というセキュリティに力点を置いた秘匿性の高いシステムにより、プライバシーを保護しつつ個人の識別を行います。また、識別のアルゴリズムには、OpenAIの技術が導入されています。
ちなみに、オーブは以下のようなパーツで構成されています。
2023年12月にWorld IDのアップグレード版「World ID 2.0」がローンチされ、より正確に人間とボットを判別できるようになったほか、上述のようにMinecraft、Telegramなど様々なサービスでWorld IDを利用できるようになりました。
1-5 専用ウォレット「World App」
World Appは、上述のWorld IDの保持、WLDの保管・送金・支払いに利用できるウォレットアプリです。
同アプリはWLDのほか、以下の銘柄の保管にも対応しています。
- USDコイン(USDC)
- ダイ(DAI)
- イーサリアム(ETH)
- ラップドビットコイン(WBTC)
- ユニスワップ(UNI)
また、大手DEX(分散型取引所)「Uniswap(ユニスワップ)」とシステムが統合されているため、これらのトークンの取引もできます。
オーブで目のデータを認証し、World AppにWorld IDが登録されると、WLDの送金に必要なガス代(ネットワーク手数料)が無料になるだけでなく、隔週で配布されるWLDの報酬「Worldcoin Grants」の申請ができるようになります。
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2.ワールドコイン(WLD)のリスクは?
ここまで、ワールドコイン(WLD)の概要を解説しましたが、同プロジェクトに対してはセキュリティリスクや個人情報保護の観点で、一部で懸念の声が上がっているのも事実です。
本項では、こうした問題に関連して、規制当局の対応・プロジェクト側の対策・第三者機関による監査結果を解説します。
2-1 各国の規制当局が調査
ワールドコインのプロジェクトをめぐっては、これまでにフランスやドイツ、イギリスなどの欧州主要国の規制当局が、プライバシー保護の観点から調査に乗り出したことが報じられています。
こうした動向を受けてか、フランス、インド、ブラジルなどオーブによる認証を停止する国が増加しています。
また、米大手メディアMITテクノロジー・レビューは、プロジェクトのマーケティング手法を批判しており、懸賞品、将来の富の約束などに問題があるなどと指摘しています。
創業者のサム・アルトマン氏はワールドコインのセキュリティの安全性やプライバシー保護を強調していますが、批判的な意見も寄せられています。
2-2 セキュリティ強化や個人情報保護の取り組み
同プロジェクトは、プライバシー保護をワールドコインのあらゆる部分の開発の指針としていると述べています。
また、「プライバシーは基本的人権であるため、金融サービスの利用にあたり犠牲にされるべきではない」との考えを示し、オーブが撮影した画像を含めた収集したデータが販売されることは決してないとしています。
以下は、ワールドコインのプロジェクトがセキュリティ強化およびプライバシー保護の実現のために実施している取り組みの一部です。
- ゼロ知識証明(ZKP)の導入──World IDと公開鍵や生体情報との同定・アプリケーション間のトラッキングを防ぐ
- 氏名・連絡先・住所など個人情報の登録を必要としない
- オーブにより収集された画像を自動で速やかに削除
- オーブによる眼球スキャンで生成した識別番号「虹彩コード」を永久に削除できるオプションを追加
- 全てのデータを暗号化し、アカウント情報や画像の削除をユーザー自身がコントロール
また、ユーザーはWorld Appで数回タップするだけで容易に全ての個人情報の削除を要求することができます。プロジェクトは、今後も最先端のプライバシー保護を継続的に推進していく方針を強調しています。
2-3 第三者機関によるワールドコイン(WLD)の監査結果
ワールドコインは2024年3月、第三者機関であるITセキュリティ企業Trail of Bitsによる監査結果を発表。同社による監査は、オーブへの実行時アクセスやソースコードへの完全なアクセスが与えられた上で、6週間にわたって行われました。
その結果、「ワールドコインの目標に関して、直接悪用できるようなコードの脆弱性は発見されなかった」と結論づけました。ハッカーにデジタル証明書のいずれかをコントロールされない限りは、ユーザーの虹彩コードが流出することはないと分析しています。
Trail of Bitsは、オーブのセキュリティ強化のためのいくつかの推奨事項を挙げましたが、監査終了後、プロジェクト側は勧告に従っていずれも対処したといいます。
ワールドコインは、今後も第三者機関によるセキュリティ評価を行う姿勢を示しており、脆弱性を発見した者には賞金を与えるバグ報奨金プログラムの実施予定も明らかにしました。
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3.ワールドコイン(WLD)の将来性は?
ここからは、まだ歴史の浅いワールドコインのプロジェクトおよびWLDトークンの将来性について解説します。
将来性については、特に以下の5点が重要だと思われます。
- 計300億円の資金調達に成功しており、開発に期待できる
- 各種サービスとの統合が進み利便性を高めている
- 仮想通貨取引所への上場で価格が上昇する可能性
- OpenAIの動向次第で価格が上下する可能性
- 規制当局の動向次第で価格が上下する可能性
3-1 計300億円の資金調達に成功しており、開発に期待できる
ワールドコインは、2021年に約28億円、2022年に約130億円、2023年に約160億円の資金調達を行っており、調達額の合計は300億円を越えます。
投資家には、通称「a16z」と呼ばれる米国を代表するベンチャーキャピタル「アンドリーセン・ホロウィッツ」をはじめ、同じく米国を代表する仮想通貨取引所コインベースの投資部門「コインベースベンチャーズ」などが含まれることから、外部からの評価の高さが伺えます。
また、資金調達により今後開発が進み、開発のアップデートや利便性向上も期待できます。
3-2 各種サービスとの統合が進み利便性を高めている
「World ID 2.0」へのアップグレードにより、テレグラム・マインクラフトなど各種サービスとの認証機能の連携が発表されました。
その他、ドイツでは認証プラットフォーム「Auth0」でWorld IDによる認証が追加され、スペインでは技術団体のAdigitalとTech Barcelonaにサービスの提供を開始しています。
Auth0は日本でもドコモやスバルなどの大手企業が利用する認証サービスであるため、今後日本でもWorld IDを介した認証に対応する可能性も考えられます。
こうした事例が増加し、ワールドコインの技術が普及していけば、WLDの価格上昇も期待できます。
3-3 仮想通貨取引所への上場で価格が上昇する可能性
WLDは、バイナンスやOKXなど多くの海外取引所に上場していますが、今後新たに大手取引所に上場した際には価格が上昇する可能性が高いです。
ちなみに、日本国内の取引所にはまだ上場していません。
3-4 OpenAIの動向次第で価格が上下する可能性
これまでに、WLDの価格はOpenAI関連の発表・報道で度々乱高下しています。
同社サム・アルトマン氏がCEOを解任された際や、米テスラ社CEOのイーロン・マスク氏がOpenAIを提訴した際は価格が急落。一方、同社が動画生成AI「Sora」を発表した際には、過去最高値を大幅に更新するほどの急伸を見せました。
直近では、TFHが2024年4月に米国のOpenAIや決済大手ペイパルと提携交渉を行っていると一部で報じられました。OpenAIがワールドコインにAIソリューションを提供し、シナジー創出を図ることが協議されているといいます。
投資家は、同社の動向を注視する必要があるでしょう。
3-5 規制当局の動向次第で価格が上下する可能性
ワールドコインをめぐっては、フランス・ドイツ・イギリスなど欧州主要国、韓国などの規制当局が個人上保護などの観点で調査を始めたことが報じられています。
2023年7月、同プロジェクトのローンチから数日で出たこのような報道に嫌気してか、WLDの価格は数ヵ月間低迷しました。また、フランス・インド・ブラジルなどの国々ではオーブの検証サービスを停止しており、プロジェクトの行く末は不透明な状況です。
今後各国でワールドコインの普及禁止などの措置が取られた場合には価格が下落する可能性があります。
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4.ワールドコイン(WLD)のもらい方
仮想通貨ワールドコイン(WLD)を受け取るには、オーブで虹彩を認証し、個人がAIでないことを証明する「World ID」を取得する必要があります。
その手順は、以下の通りです。
- 専用アプリ「World App」の登録
- オーブ認証の会場予約
- 認証会場でWord IDを取得する
- WLDを受け取る
ただし、World IDの認証は18歳以上であることが条件とされており、オーブによるスキャン時に対面での年齢確認が必要です。
4-1 専用アプリ「World App」の登録
まずは、WLDを保管するための専用ウォレットアプリ「World App」をインストールします。Android、iPhoneのいずれでもできます。
類似した偽のアプリも複数存在するため注意しましょう。
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アプリをインストールしたら、起動後に表示される「新規アカウント」をタップし、電話番号の認証を行うとアカウント作成が完了します。
4-2 オーブ認証の会場予約
World Appの登録が完了したら、「最初のGrantを予約する」→「今すぐ予約する」をタップし、オーブによる目の認証を行う会場・日時を選択します。自身が行きやすい会場・日時を選びましょう。
現状、会場は東京都に集中していますが、群馬県・大阪府・福岡県・沖縄県などにも点在しています。
4-3 認証会場でWord IDを取得する
オーブ認証を予約したら、予約日時に会場に向かいましょう。会場に着いたらまずスタッフに身分証明書を提示し、年齢確認を行います。
その後の手順は、以下の通りです。
- World Appを起動し、「新しいWorld IDを取得する」をタップ
- 規約にチェックを入れて「続行」をタップ
- 画面に表示されたQRコードをオーブにかざす
- オーブに顔を近づけて目の認証を行う
認証が完了し、画面に「認証されました」と表示されたら、World IDを取得できたことになります。なお、会場ではスタッフが教えてくれるためWorld Appの操作に関して心配はいりません。
4-4 WLDを受け取る
認証が完了したら、画面下の「開始しましょう」をタップし、WLDの受け取りに移ります。
次の画面で「シェアを獲得する」→「Grant獲得」→「World IDを使って獲得する」の順にタップすると、WLDがアプリに配布されます。
coindogの中の人も2024年4月に東京の会場で認証を行った際、当時の時価で約10000円分のWLDを受け取ることができました。
その後は、アプリの「Grant」をタップして申請することで隔週に1度のペースでWLDが付与されます。
4-4-1 付与されるWLDは課税対象
無料で受け取ったWLDは課税対象となる点に注意しましょう。
WLDも含め年間で20万円以上(扶養されている場合は33万円以上)の利益が発生した場合、所得税の課税対象です。仮想通貨を無料で取得した場合、現金に換金したタイミングで課税が発生します。
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5.ワールドコイン(WLD)の日本円への換金方法
目の認証により受け取ったWLDを、日本円に換金する手順は以下の通りです。
- 海外取引所で口座開設
- World Appから海外取引所にWLDを送金
- 海外取引所でWLDをXRP(リップル)に換金
- 海外取引所から国内取引所にXRPを送金
- 国内取引所でXRPを売却
現状、WLDは日本の仮想通貨取引所には上場していないため、海外の仮想通貨取引所を利用する必要があります。WLDが上場しており、取扱い銘柄も豊富なOKXやBybitなどが候補になるでしょう。
ただし、海外取引所は金融庁の認可を受けていないため、取引などにおいてトラブルが発生しても補償が受けられず自己責任となる可能性もあるため、利用の際には注意しましょう。
海外取引所でWLDをXRP(リップル)と交換するのは、送金スピードが速く、手数料が安い通貨のためです。
5-1 XRPの受け取りにおすすめな国内暗号資産取引所
海外取引所から送金したXRP(リップル)を売却するのにおすすめな取引所は以下の3つですが、目的によって変わります。
- bitbank
- GMOコイン
- SBI VCトレード
単に売却するだけであれば、取引所サービス(板取引)の流動性が高いbitbankがおすすめです。
流動性が高い取引所では、自身が希望する価格・タイミングで取引が成立しやすいです。また、板取引を活用すれば売買手数料を抑えることができます。
XRPの売却だけでなく、XRPを送金して海外取引所でWLDを購入したいという方は、暗号資産の送金手数料が無料のGMOコインやSBI VCトレードがおすすめです。
6.ビットポイント上場のトンコイン(TON)がワールドコイン(WLD)のライバルに?
仮想通貨トンコイン(TON)の開発者などが集まるグローバルなソーシャルネットワーク「TON Society」は2024年4月、AI新興企業のHumanCodeと提携し、特典と引き換えに手のひらをスキャンする個人認証プロジェクトの実施を発表しました。
100万TONが割り当てられた同プログラムでは、今後5年間で5億人の参加者にTONを配布する予定。また、TONの報酬に加えて、ユーザーには固有のアイデンティティの証明としてSBT(ソウルバウンドトークン:譲渡不可のNFT)が発行されます。
特定のハードウェアを必要とするワールドコインとは異なり、Humancodeは現在のスマートフォンのカメラ技術と同社のAI生体認証技術を活用し、手のひらにある静脈パターンをスキャンします。
Humancodeは、スキャンされたデータは同社のサーバーに転送される前にローカルで検証され暗号化されるため、本質的に安全であると述べています。
6-1 ビットポイント上場のトンコイン(TON)とは
トンコイン(TON)は、元々Telegram(テレグラム)が開発したブロックチェーンおよび独自トークン。
同社が提供する、メッセージを暗号化して送信できる秘匿性の高いメッセンジャーアプリ「テレグラム」は約9億人の利用者がおり、世界中の仮想通貨プロジェクトにもコミュニティ形成手段として活用されています。
TONは、高速な処理速度やテレグラムアプリとの連携機能などを特徴としています。テレグラムを通じてTONトークンを無料で送金できるほか、テレグラムユーザーがTONチェーン上に構築された金融サービスにアクセスできるようになっています。
上記の個人認証プロジェクトの発表により、トンコイン(TON)がワールドコインの競合になり得るとして注目を集めています。発表後にTONの価格は急騰し、最高値を更新しました。執筆時点で時価総額ランキングは9位、価格は897円をつけています。
TONの国内取引所での取扱いはビットポイントのみ。同取引所は、国内未上場銘柄の取扱いに積極的で、国内最高水準の年率を誇るステーキングサービスなどを強みとしています。
7.ワールドコイン(WLD)まとめ
ここまで、ワールドコイン(WLD)プロジェクトの概要・リスクの有無・将来性・もらい方などを解説しました。
重要ポイントをまとめると、以下の通りです。
- ワールドコイン(WLD)は、「ChatGPT」の開発元OpenAIの創業者らが創設したベーシックインカム実現を目指すプロジェクト
- オーブという球体から目の情報をスキャンすることで、仮想通貨「WLD」が定期的に付与される
- WLDは、定期的に付与される報酬として、ガバナンストークンとして活用されている
- プロジェクトは計300億円の資金調達を実施、World IDの認証は各国のサービスで普及しつつある
- ゼロ知識証明(ZKP)技術の導入などによりセキュリティ強化やプライバシー保護を図っている
- プライバシー保護の観点から各国政府が調査しており、動向によっては価格が下落する可能性も
- OpenAIの動向で価格が左右される
- WLDを受け取るには、「World App」アプリを登録、オーブによる目のスキャンを行う必要がある
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参考:公式HP
参考:ホワイトペーパー
仮想通貨ブロガー/投資家
早稲田大学卒|元業界関係者で現coindog編集長🐶|2020年から仮想通貨投資を開始|大手メディア3社で編集者・キュレーターとして従事→独立|趣味は投資・筋トレ・音楽鑑賞・ラップバトル観戦・コーヒー屋さん巡り