『BLEACH』NFT事業で販売
『週刊少年ジャンプ』などを刊行する国内最大手の出版社である株式会社集英社は5日、同社のブロックチェーンとNFT(非代替性トークン)技術を活用した漫画アート販売事業にて、久保帯人氏の漫画『BLEACH』をはじめとする作品の販売開始を発表した。1月5日~9日の期間に各作品20枚限定で抽選販売申込を受付ける。
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BLEACH / The Press "THE STAND ABLAZE"
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同事業にて過去に複数の集英社の作品の活版印刷作品やカラープリントを販売しているが、『BLEACH』の販売は初めて。
『BLEACH』最終章の重要シーンをプリント
今回販売される作品は、久保帯人氏『BLEACH』、尾田栄一郎氏『ONE PIECE』、池田理代子氏『ベルサイユのばら』。集英社が2021年3月に開始したブロックチェーン・NFT事業「集英社マンガアートヘリテージ」にて、コットン100%の紙を使用した活版印刷作品として世に送り出す。
『BLEACH』の活版印刷作品として選ばれたのは、512話「THE STAND ABLAZE(ザ・スタンド・アブレイズ)」最後の見開き。2022年に10年ぶりにアニメ放送された最終章、千年血戦篇にて朽木白哉の「尸魂界(ソウル・ソサエティ)を護ってくれ」の言葉を胸に刻み、敵であるユーハバッハの前に降り立った主人公「黒崎一護」が描かれている。
コミックスでこの絵は、真横ではなく斜めに傾くようレイアウトされているが、今回A3の原画から再製版を行ったことで、作中では裁ち落とされた主人公「黒崎一護」の左足や空の様子のプリントが実現した。
集英社マンガアートヘリテージとは
集英社マンガアートヘリテージは、同社が2008年よりマンガのカラー原画を高精細でスキャン、撮影し、作品情報とともにアーカイブしてきた資産を世界に発信するために立ち上げられた。作品の保証、永続的な来歴管理のためにブロックチェーン企業スタートバーン株式会社のNFT管理サービス「Startrail PORT」が活用されている。
すべての作品はStartrail PORTに登録され、NFC(近距離無線通信)タグシール添付のブロックチェーン連携販売証明書「Cert.」が同梱される。これにより、作家や版元情報など二次流通市場における来歴も永続的に記録できる仕組みだ。また、NFCタグシールはスマートフォンでスキャンするとNFTに記録された情報を閲覧可能。
過去には前述の『ONE PIECE』や『ベルサイユのばら』をはじめ、坂本眞一氏の『イノサン』や大暮維人氏による「美人画」をテーマにしたカラープリント作品などを販売した実績がある。
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参考:公式発表
参考:公式サイト