DMMグループの「Seamoon Protocol」終了へ

株式会社DMM Cryptoは15日、同社のWeb3プロジェクト「Seamoon Protocol」の中止および関連サービスの提供終了予定を発表した。

同社はDMMグループのWeb3ビジネスの推進を目的として2023年1月に株式会社DM2C Studioとして設立、同年6月に独自トークンを活用した経済圏構想「Seamoon Protocol」を開始した。

その後、独自トークン「SMPトークン」の発行およびグローバル展開を見据え、戦略的なパートナーシップ拡大および資金調達を実施し、ブロックチェーンゲームを中心としたエンターテインメント領域のサービス提供を順次開始していた。

「Seamoon Protocol」関連の各種プロダクトも終了へ

サービス中止に伴い実施する具体的な対応は、以下の通り。

  • 独自トークンSMPの発行中止
  • SMP Platformの新規利用サービスの受付停止
  • 『かんぱに☆ガールズ RE:BLOOM』の段階的サービス終了

SMP Platformを新規に利用するサービスの受付は、15日をもって停止する。

10月に正式ローンチした『かんぱに☆ガールズ RE:BLOOM』は、11月29日にアイテムの販売を停止し、2025年1月31日にサービス終了予定。ゲーム内で購入したシャインストーン(未使用残高)の払戻しやアイテム類の補償など詳細は追って告知するとした。

同タイトルは、DMM GAMESが提供するゲーム『かんぱに☆ガールズ』をもとにブロックチェーン技術を導入したリメイク版のゲーム。SMPトークンやシャインストーンなどのゲーム内通貨が使用される。

すでに同プラットフォームを利用中、または利用予定のサービスについては、個別に方針を検討し追って正式にアナウンスするとした。

同プラットフォームにて展開中あるいは展開予定のブロックチェーンゲームには以下のものが挙げられる。

  • 『コインムスメ』
  • 『Duelyst3.0』
  • 『Kyrie & Terra』
  • 『神櫓-KAMIYAGURA-』
  • 『BOUNTY HUNTERS』

「Seamoon Protocol」終了の背景は

同社はSeamoon Protocolのプロジェクト終了の理由として「昨今の急速な事業環境の変化により、プロジェクトの持続可能性に課題が生じた」と説明。

DMMグループをめぐっては、5月に同グループの暗号資産(仮想通貨)交換事業を行う株式会社DMM Bitcoinが運営する仮想通貨取引所「DMMビットコイン」において480億円相当のビットコイン(BTC)が不正流出する事件が起こった。

グループ各社からの調達などにより顧客預かり分の資産の全量補償の目途は立ったものの、いまだ事件の全容は解明していない。

9月には関東財務局が同社に対して業務改善命令を発出。システムリスク管理態勢等および仮想通貨の流出リスクへの対応について、重大な問題があるとし、「杜撰な管理実態が認められる」と指摘した。

渦中のDMMビットコインに業務改善命令 杜撰な管理体制が発覚

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参考:公式発表

coindog編集長
仮想通貨ブロガー/投資家
早稲田大学卒|元業界関係者で現coindog編集長🐶|2020年から仮想通貨投資を開始|大手メディア3社で編集者・キュレーターとして従事→独立|趣味は投資・筋トレ・音楽鑑賞・ラップバトル観戦・コーヒー屋さん巡り

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