NFT活用の「デジタル墓」

スマートシニア株式会社は6日、写真立てとインターネット上の仮想的な墓地を組み合わせたお墓「デジタル墓」の販売を開始したと発表した。

同社によると、デジタル墓は「コンパクトで納骨できるお墓とインターネット上のネット霊園を組み合わせた、故人や先祖を偲ぶための小さなお墓」で、親族や友人が遠方からでも墓参りできるサービス。「ネット上で、正式な供養の場を提供する」と説明している。

同サービスにはNFT(非代替性トークン)技術が活用されており、故人の写真アルバム・動画・文書などを保存することができる

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NFTで故人の記録を次世代に

同社は「デジタル墓」の特徴として、「NFT技術の活用により故人の写真アルバム・動画・文書などを長期間保存し次世代につなげられる点」「お墓の費用や管理費が発生しない点」「ネット上の墓地のため遠方からでも供養できる点」などを挙げた。

データの保存には分散型データ・ストレージネットワーク「Arweave」に構築されたレイヤーである「permaweb」が活用されている。

Arweaveは厳密にはブロックチェーンとは異なる独自の「ブロックウィーブ」という技術を活用している。2022年に大手SNS「インスタグラム」上のNFTサービスにおけるデジタル資産の保管機能に採用された。

そのpermawebに故人に関する記録をNFTとして100年間保存でき、保存後はスマホでQRコード読取ることでデータを確認できるという。QRコードを読込むタイプで電源コードが不要のため、置く場所やお墓参りをする場所がないといった問題を解決すると説明している。

また、同サービスには供養の際にデジタル上で献花でき、弔意メッセージを作成する機能のほか、家族・親戚・友人たちとコミュニケーションできる機能も備わっている。従来の一般的な墓の平均価格が169万円であるのに対し、「デジタル墓」は3万円以下で購入できる。

近年では、エリザベス女王や、アップル創設者のスティーブジョブス氏、安倍晋三元首相などの著名人が、この技術を使ったメモリアルサイトを利用している。

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参考:公式発表

参考:公式サイト

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