本田圭佑氏のサッカークラブとスポンサー契約

Edoverse株式会社は10日、本田圭佑氏が2020年に結成した東京都社会人サッカーリーグ1部所属の「EDO ALL UNITED」とシルバースポンサー契約を締結したと発表した。

Edoverseは、Edoverse Foundationが構築する江戸のメタバース「江戸バース(EdoVerse)」の開発におけるコンサルティングなどを行う企業。

江戸バースは、「江戸時代の日本」をテーマとし、NFT(非代替性トークン)アートのほか、DeFi(分散型金融)とGameFi、P2E(Play-to-Earn)などの要素を組み入れたメタバースプロジェクト。徳川家の次期第19代当主の徳川家広氏が同プロジェクトを監修している。

なお、Edoverse社は2022年11月、Edo All United社とその親会社で本田氏が代表を務めるNow Do株式会社と提携し、江戸バースの仮想空間内における教育施設およびサッカースタジアムの土地開発・運営を共同で行うことを発表していた。

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EDO ALL UNITEDについて

Edoverseは今回の発表について、「EDO ALL UNITEDは、投票制による革新的な意思決定プロセスに取り組んでおり、同社が目指すDAO的思想に基づいたメタバース世界に強い親和性を感じたため、このたび、シルバースポンサー契約の締結に至った」と説明した。

スポンサー契約締結に伴い、今シーズンのEDO ALL UNITED公式ユニフォームの背中に「EDOVERSE」のロゴが入る予定。

EDO ALL UNITEDは本田氏が2020年1月に「全員参加型のリアルサカつく」を目指して結成した、東京都社会人サッカー連盟に所属する社会人サッカークラブ。月額1万円の会費を払えば誰でも「オーナー」となってクラブ経営に参画できることをコンセプトとし、意思決定のプロセスは提案と選挙で決定される。

本田氏はこの点について同クラブのオンラインサロンのサイトで「EdoはWeb3のDAOに似てます。それを2年前からアナログかつオフチェーンでやってるようなサッカークラブ」と解説している。

東京都社会人サッカーリーグ4部からスタートしたEDO ALL UNITEDは、2022年11月に2部で優勝し、1部昇格が決定。3年連続で昇格を果たしている。今後の展望としては、「インセンティブ設計はもちろん、ホームグランドや練習場の確保、そしてスタジアム構想も視野に入っている。東京のど真ん中に日本を代表するサッカークラブをつくりたいと思っている。スポーツクラブはDAOとも相性がいいと思ってるので、そこもトライしていく」と明かしている。

同氏は数年前より暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーンに関心を寄せている。2019年5月にはAdvertising week asiaカンファレンスにてブロックチェーンファンドの設立を発表。その際、「ブロックチェーンの技術でサッカーだけでなく、スポーツクラブの経営スタイルが変えられるのではないか」と語っていた。

2020年には独自のファン向けトークン「KSK HONDA」コインの発行を発表。保有者には、直接チャットでコミュニケーションが取れる無料ボイスチャットアプリの専用チャンネルへのアクセス権などが付与された。

Edoverse親会社の仮想通貨事業

Edoverseの親会社Shinwa Wise Holdings株式会社は日本の美術分野で事業を行うオークション会社。

仮想通貨・ブロックチェーンを事業に取り入れており、2017年には子会社のJオークション株式会社と共に、ビットコイン(BTC)決済を導入したほか、2021年には、アメリカ人アーティスト、ジェシー・フランクリン氏の展覧会「Jayderism THE NFT アート展」で、NFTアートのオークションも実施した。

直近の事例だと、100%子会社であるShinwa ARTEX株式会社が10日、「Shinwa Web3 Institute」を開校し、Web3人材の育成を行うことを発表していた。

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参考:公式発表

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